本日の一品

スマートフォンで動画を見ながら美文字練習できる「ビモア」

 子どものころからあまり字が上手くなかった筆者は、親のわりと達筆な文字を見て「大人になったら、きっと勝手に字が上手くなるに違いない」と思っていました。結果としてそんな事は全然なく、書く字は微妙なまま。とはいえパソコンもスマートフォンもあるので、手書きの機会はそんなにないし……と思っていたら、子どもたちが学校に通うようになって、日常的に手書き書類を提出しなければならなくなりました。

 本屋で美文字トレーニングの本でも買ってきて、今更ながら練習しようかしら。でも面倒くさいな……と思っていたところ、ふと立ち寄ったヨドバシカメラの文具コーナーで「美文字練習セット」なる興味深い商品を見つけました。今回は、ゼブラの「ビモア 美文字練習セット」をご紹介したいと思います。

「ビモア 美文字練習セット」。このようなパッケージに入って販売されています。
パッケージの中身は「ビモアボールペン」と、練習帳のセットです。

 練習に用いる「ビモアボールペン」と小型のメモ帳ほどの練習帳がセットになった本製品。「ビモアボールペン」は0.5mmのジェルインクボールペンで、軸を回転させることでペン先の長さを変えられる機構を備えています。ペン先の短い「筆圧練習モードOFF」から、ペン先が長めの「筆圧練習モードON」に切り替えると、長くしなるペン先を活用して筆圧のコントロールを身につけられるといいます。

練習用の「ビモアボールペン」。これ単体でも非常に使いやすいボールペンだと思います。

 ところでこのビモアボールペン、全体的に軽く長さもちょうどよく、指先の力を入れる部分だけでなくペン先の部分までラバーグリップで覆うなど、非常に使っていて心地よく使いやすいボールペンだと筆者は思いました。今のところセット販売のみのようなので、今後これ単体でリリースしてくれないかしらと思う次第です。それにしてもゼブラは、ペン先がブレないという触れ込みのボールペン「ブレン」をリリースするなど、ボールペンの「筆感」にただならぬこだわりを持っているように思うのは筆者だけでしょうか。余談でした。

ペンの本体を左右に回転させて、ペン先の長さを切り替えられます。

 このビモアボールペンを片手に練習帳を開くと、スマートフォンでQRコードを読み込むように指示が書かれています。読み取ったURLの先には動画が用意されており、これを観ながら美文字を目指す練習を行えるようになっているというわけです。

練習帳を開いたところ。QRコードを読み込んで動画を見ながら練習する形です。

 実際の練習は、最初に文字を書く際に意識を向ける部分についての解説に始まり、お手本と動画を見ながらの練習、実践練習という形で進んでいきます。美文字トレーニングの教本でよく見る、薄字で書かれたお手本をなぞる形で何度も文字を書いて反復練習する前に、どの部分に意識を向けるべきかを動画で解説してくれているほか、わりとスルスルと練習が進んでいくので、集中して取り組めるような気がします。実際に筆圧を意識してみると、なるほど形の真似をすれば良いわけではないのだという事を理解できるなど、なかなか新鮮でした。

ビモア練習法の動画。練習帳の中にあるQRコードのリンクからのみアクセスできるようになっています。

 一回の動画は5分ほど、途中動画を止めて書くように指示されたりするので、のんびりやっても10分ほどで1日の練習は終了。合計7日間の筆圧コントロール練習が用意されています。とはいえ動画は何度でも見返せますし、自習したい場合は、練習帳の後半が普通のメモ帳になっているので、その部分を使えばいくらでも練習に取り組めます。

筆圧のかけかたを習って実践すると、なるほど漢字はこうやって書くものかと認識を新たにできました。

 筆者はまだ始めたばかりなので、7日目の練習を終えたときにどれくらい筆圧トレーニングの効果を実感できるかは分かりません。しかし少なくとも文字を書くときの意識はすぐに変わりましたし、7日間で終わると思えば三日坊主にならずに済みそうではあります。自分の書く文字が今ひとつだなと感じられている方は、一度お試しになってみてはいかがでしょうか。

製品名発売元購入価格
ビモア 美文字練習セットゼブラ848円