本日の一品

”霊界コミュニケーションロボット”「BAKETAN WARASHI」を手に入れた夜

バケタンわらし……ミニチュアの椅子に座っていても絵になる素晴らしさ

 その昔、お化け探知機開発に関わっていた友人のお手伝いで、プロトタイプのお化け探知機(ばけたん)を携えて夜の青山墓地で実地テストに加わったことがあった。初代の大きな“ゴーストレーダー”から乱数発生機能をコアにして、コンパクトなケータイストラップサイズを実現した“ばけたん”は光って環境の変化を教えてくれるモバイル系の超怪しいガジェットだった。

 初代のゴーストレーダーもばけたんもそのコアとなるのは乱数を生成し続けている装置(RNG:ランダムナンバージェネレーター)だ。現代ではRNGはさまざまなデバイスに内蔵されており世界中に設置されている。大事件や大事故の直前直後になると、乱数が異常な偏りを見せるという。9.11同時多発テロの時には、乱数発生器の乱数の乱れが世界中におよんだというのは一部では有名な話だ。

 今回はその“ばけたん”の発展形の最新型であるデスクトップ系のお化け探知機「BAKETAN WARASHI」(わらし)を手に入れた。WARASHIはゴーストレーダー、ばけたんでも搭載されていたRNDに加えて「霊体センサー」、「霊温センサー」を組み合わせて周囲にいるお化けを見つけてその状況を持ち主に喋って教えてくれる霊界コミュニケーションロボットらしい。

 パッケージの中には、BAKETAN WARSHI本体と使い方ガイドの2点が入っている。BAKETAN WARASHI本体はオフホワイト系の、見方によると多少不気味なカラーリングが施されている。手に持ってクルクルと回してみると独特の柔らかいカーブが手のひらに心地よく妙に落ち着く。筆者的には逆さまの人の奥歯と大阪名物のビリケンを足して2で割ったようなイメージだ。

パッケージはシンプルだが地味過ぎるのがかえってい感じがする
バケタンわらしの本体以外には”使いかたガイド”のみ

 “わらし:WARASHI”(童)とは東北地方のことばで“子供”のことだ。BAKETAN WARASHIもそんな優しいイメージの外観だ。よく見るとおへその辺りに配置された“霊体センサー”の少し上に小さな目と口が描かれている。そして、小さく肉付きの良い両手、両足がなかなか可愛いふくよかな子供のようだ。

全体にふくよかな丸い童(わらべ)の様な雰囲気だ

 丸い背中側の中央にはスピーカーが配置され、底面にはバッテリー収納カバーが見える。今回、筆者はBAKETAN WARSHIの内部に極めて興味があったので4本のネジを取り外して内部を見てみた。あくまで個人の責任で行ったものだ。良い子は決してマネをしないで欲しい。

自己責任でバラしてみたが……シンプルだ

 本体基盤の上には、中央部分に外部からも見えていた“霊体センサー”(人感センサー)、その少し上に“霊温センサー”らしきもの。そしてその上には青から赤に至る5色を表現するLEDがある。単4乾電池2本で駆動する。基盤の一番下側にはBAKETAN WARSHIの3つのモードを選択設定する為のスライド式切替スイッチがある。

RNDやロジックの入っているCPU、霊感センサー、霊温センサー、LEDライト等が整然と配置された基盤
駆動電源は単4乾電池2本

 切替スイッチのモードは“人感ランプモード”、“おしゃべりモード”、“無口モード”の3段階。通常はおしゃべりモードだ。人感ランプモードは霊体センサーが人や動物などの動きを感知したらランプが光るモード、最後の無口モードはBAKETAN WARASHIが全く喋らないサイレント駆動モードだ。

3つのモードの選択スイッチがある

 切替スイッチの選択とは無関係に背中のボタン(スピーカーの上)を1回押すと、“手動サーチモード”に入り、周囲の測定を開始してLEDランプのカラーで現在の状況を教えてくれる。“おしゃべりモード”の設定であれば発話して状況を教えてくれる。LEDランプだけの場合、青はエンジェル、緑はノーマル、赤はお化け……との解説が使い方ガイドにはある。

安心な天使系のブルー……赤は注意だ

 何となく周囲の環境に不安を感じる時は、背中のボタンを長押しすることで即バリアーモードに入って周囲にいるかもしれないお化けから身を守ってくれる。バリアモードに入る時は、白いLEDランプの光が点滅しBAKETAN WARASHIが“バリアー発動中”と発声して“バリアモード”に入ってくれる。ゆっくりした点滅が終了するとバリアーモードも終了。覚悟が必要な時だ。

 普段、何も操作しない場合は、“自動サーチモード”となり、BAKETAN WARASHIは10分に1回、周囲の環境の測定をする仕組みだ。何か異常があった場合には、BAKETAN WARASHIが“ポーン”という音を発し、続いてLEDランプが青か赤に点滅する。おしゃべりモードなら音声で今の状況をの注意や説明をしてくれる。

起動したら……「お墓は近くにあるの?」と聞かれてしまった

 筆者はBAKETAN WARSHIを約1カ月強使ってみて何度もBAKETAN WARASHIの声で注意報を聞いたが、安心ほっこり系あり、不安になってかなりビビるものありで、なかなか楽し怖い霊界コミュニケーションだ。全部お話しすると、ネタバレになってしまうので今回はほんの一部のさわりだけ。

 前者の安心ほっこり系は“エンゼルが一杯いるよ~”。そして後者の不安ビビり系は“事故物件じゃないよねぇ~”というのがやけに記憶に残っている。やっぱり深夜、一人でスマホやパソコンでゲームやSNSに夢中になっているとかなりビビる感じだ。

 ばけたんの直系でしゃべるBAKETAN WARSHIのサイズは、ケータイストラップのばけたんより圧倒的に大きい。それでも手のひらに十分乗るコンパクトサイズで超軽量だ。荷物に余裕があれば出張や旅行に同伴しても面白い。ただし出張先のホテルの部屋で“後ろに気を付けて~”とか言われても冷静に対処できる人のみが対象者だ。

注:本製品は当社独自の仮説に基づき開発・製造されたものです。必ず霊界とコミュニケーションが行えるというものではございません。また場の状態及びその検出方法は当社の見解に基づくものであり、科学的な検証を経たものではありません。霊障、その他の影響については当社は一切責任を負いかねます。

取扱説明書をご確認の上、使用方法に従い楽しくお使いください。対象年齢15歳以上。

※編集部より:プレスリリースより引用

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