本日の一品

自転車ツーキニストにもおすすめしたい、ちっこくて丸いペダル

ちっこくて丸い、Wahooの自転車ペダル「SPEEDPLAY ZERO」

 自転車に乗り慣れてくると、こだわりたくなるパーツの1つがペダル。というのも、どんな自転車も最初はわりとチープなプラスチックのペダルだったりするからだ。安価な自転車はもちろんそうだし、それなりに高価な自転車も交換前提みたいなところがあって間に合わせ感の強いペダルになっていることがある(もしくは付属していない)。

 なので、デザインがかわいらしかったり、踏み込みやすい幅広サイズだったり、滑り止め加工がされていたりする、自分好みのペダルに変えたくなる。のだけれど、より効率的にペダルを回したいなら、やっぱり専用のシューズと組み合わせて使う、いわゆるビンディングペダルというやつが一番だ。

 ロードバイク向けのガチなペダルでしょ? と思うかもしれない。まあそうなんだけれど、カジュアルにサイクリングを楽しんでいる人や、自転車通勤しているような人にもおすすめしたい製品もある。それがWahooの「SPEEDPLAY」シリーズだ。材質やデザインなどが異なる4つのモデルがあるなかで、筆者はステンレスのシルバーがまぶしい「SPEEDPLAY ZERO」をチョイスした。

「SPEEDPLAY ZERO」のパッケージ内容

 SPEEDPLAYの特徴は、「サイズの小ささ」と「固定のしやすさ」、そして「歩きやすさ」の3つ。まず1つ目の小ささについては、とりあえずみなさん、人差し指と親指でOKサインを作ってみてほしい。その円の内側がだいたいSPEEDPLAYシリーズのペダルの大きさだ。マジでちっちゃくてかわいい。それだけで愛おしくなる。

自転車のクランクに取り付けたところ。ちっちゃカワイイ

 でもって「固定のしやすさ」は、ほかの多くのビンディングペダルと違って、SPEEDPLAYは表裏の区別がないのがポイント。ビンディングペダルの場合、停車時は少なくとも片足をペダルから外し、発進するときにはペダルに足を載せてぐっと踏み込みガチッと固定するのだが、だいたいはペダルの片面でしか固定できない。その固定できる面がなかなか表を向かず、イライラしながら足で探っているうちに数十メートル走っていた、なんてこともよくある(後ろを走っている人に見られると恥ずい)。

 対してSPEEDPLAYだと、両面どちら側でも固定できるので、そんなイライラとは無縁。市街地だとどうしても信号が多く、脱着する頻度も高い。そのたびにあたふたしていたのがなくなるだけで、かなりのストレス軽減になるのだ(と言いながら、筆者の場合は室内サイクリングがメインで、外を走る機会はそれほど多くはないのだが)。

表裏の区別がないので、発進時にあたふた迷ったりせず、サクッと走り出せる
固定した状態がこんな感じ

 3つ目の「歩きやすさ」は、自転車用シューズに装着するクリートと呼ばれる固定器具に、専用カバーを付けっぱなしにしておけるのがミソ。このカバーは、自転車を降りて道路を歩いたときにクリートの破損を防止し、同時に歩きやすくするもの。ただ、他メーカーのクリートだと専用カバーを携帯して、歩くときに取り付け、再び自転車に乗るときに取り外す、という手間がかかる。SPEEDPLAYならそんな面倒もない。

シューズ側に取り付けるクリートのパーツ。写真では3つだが、実際には左側のパーツの下にもう1つパーツがあるので、全4層構造という感じ
全体的に前後左右の調整が可能で、写真中央のネジみたいなものを調整することで左右回転方向の遊びも調整できる。その分シマノのビンディングペダルなどと比べると構造は複雑
シューズに装着した状態がこちら

 クリートを付けられる自転車用シューズを合わせて購入しなければならない、というのはお財布へのダメージが大きめに感じられるところかもしれないけれど、自転車通勤を日々の運動の1つとして取り入れつつ、よりスピーディに移動したいと思っているなら、使い勝手抜群のSPEEDPLAYのペダルにするのはきっと賢い選択のはずだ。

ちなみに片側分の重量実測は184gだった。小さいけれど、クリートまで含めるとものすごく軽量というほどではない
製品名発売元価格
SPEEDPLAY ZEROWahoo2万5000円
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