本日の一品

Leitz Phone 1の色違いシリコン製ケースとレンズキャップを買ってしまった

 発売日にヨドバシAkiba1階のソフトバンクコーナーで予約していたLeitz Phone 1を受け取った。まだ盛夏の中、何度も発生した暑さによるカメラアプリ停止を物ともせず、暑さも忘れて再起動を繰り返しながら近所の下町風情を撮影していた。

ライカショップで販売中のシリコン製ケースとレンズキャップを買ってしまった

 夏が終わり、写真撮影にもってこいの季節がやってきた頃に、標準付属品だったシルバーカラーのライカロゴ入りのレンズキャップをどこかで紛失した。Leitz Phone 1付属品のレンズキャップは、筆者愛用のSummilux-Mなどが採用しているプラスティック製のレンズキャップと比較しても遥かに高級品だ。

最近はスマホというよりスマホ型のライカカメラだと情報発信されているらしい

 マグネットで本体に吸着するレンズキャップは“Leicaロゴが正しい向きでないと吸着しない”という都市伝説が一部にあるが、それは全く根拠の無いお話だ。ロゴが上下さかさまでも何の問題も無く普通に吸着する。

 また“レンズキャップをつまんで回転させるとマグネットが吸着状態から反発状態に変化するので、浮いたレンズキャップを簡単に摘まんで取れる”と別の伝説もある。浮くことは浮くが、瞬時に摘まんでレンズキャップを取り外せるのは、相当の運動神経の持ち主だ。全て実際にLeitz Phone 1を使わずに書かれた憶測記事だろう。

 確かにほかのスマホとの差別化のために、スマホのレンズキャップに想定外の高品質な取り外せるレンズキャップを標準付属品として付けようというチャレンジには夢がありライカらしく、素晴らしくて楽しい発想だと思ってしまう。

本体購入時に付属するシリコン製ケース(黒)とシルバーのレンズキャップ

 実際にレンズキャップを取り外すには、レンズキャップに外周の一部を加工した“アールを描いうた切り込み”に爪先を突っ込んでめくり上げて取り外すのが王道だ。しかし、何度もこれを繰り返していると、めくり上げる時に支点となるレンズ上部の本体部分が剥げたりレンズキャップの色移りが発生する。

レンズキャップのアールの付いたえぐり部分に爪を入れて引きはがすの王道。何度もやっていると、本体に傷や色移りが発生することもある

 もともとLeitz Phone 1のレンズキャップは機能性を重視して取り外しを考慮した作りではない。あくまで普通のスマホとの差別化デザインとライカらしさのレガシー演出なのだ。なのでとにかく外しにくいのだ。

 その取り外しにくいレンズキャップは、本体に標準付属の黒いシリコンカバーを被せることでより取り外しにくくなる。高価な本体を傷つけたくない背に腹は代えられない思いで、ユーザの多くが取り付けそうなシリコン製ケースが仇になる。

 理由は自明だが、シリコン製ケースで本体の厚みは増すが、相変わらずレンズキャップは本体とマグネット吸着するので、爪先の入る隙間が以前にもまして狭くなってくる。

 しかしLeitz Phone 1ユーザーはそんな些細なことを気にしてはならない。気合を入れてレンズキャップと本体の隙間に気持ちだけ伸ばした爪先を瞬時に滑り込ませて何でもないような顔をしてレンズキャップを取り外し、撮影動作に入らなければならない。その程度のこともできないようでは、Leitz Phone 1ユーザーになるには10年早いだろう。

シリコン製ケースを取り付けると爪先が入りにくくなってレンズキャップ取り外しにくい

 そんなことを繰り返している時に、大事なシルバーのレンズキャップを紛失したことに気付いた、道端で落とすとは思えないので、その日の立ち寄った場所を確認してみたがどこにも見当たらなかった。レンズキャップは外すと即ポケットに入れる習慣が大事だ。

 ちょっと前にライカショップでオプションのシリコン製カバーやレンズキャップの別カラーモデルを発売するというニュースを見聞きした記憶があったので、速攻でWebサイトを覗いてみた。

 ここで真のライカユーザーなら驚いてはいけないが、シリコンカバーが税込み9900円、レンズキャップは税込み5500円だった。ひとまず失くしてしまったレンズキャップだけを購入しようと考えたが、標準付属の黒のシリコンケースと黒のレンズキャップでは何となくパッとしない。止む無く以前から気になっていたサファリ(オリーブ色)のシリコン製ケースも買ってしまった。両方で1万5400円(送料別)だった。

 早速届いたサファリシリコン製ケースと黒のレンズキャップのカラーコンビネーションは抜群だった。Leitz Phone 1に標準付属の黒のシリコン製ケースも同様だが、このシリコン製ケースの最大の特長はなんと塵や埃が殆ど付着しない表面加工技術だ。

オプション販売されているサファリ(オリーブ)のシリコン製ケースと黒いレンズキャップの両方を買ってしまった

 今は改善されているかもしれないが、以前は、ボールペンなどのグリップ性能を向上させる為にシリコン製ラバーを使った商品はまず買わなかった。基本的にラバー部分が塵や埃のゴミだらけの集塵ペンになってしまうからだった。

 Leitz Phone 1用のシリコン製ケースはきっと専門的にはありがたい名称の付いた素材なのだろう。うっかり滑り落とすことが殆ど無いほどのグリップ性能を保ちながらも同時に塵や埃を寄せ付けない優秀ケースだ。

 そろそろ手放そうかと考えていたLeitz Phone 1だが、驚くような機能向上バージョンアップが出るとのニュースもあり、しばらくは超お気に入りのシリコン製ケースをニギニギしながら待とうという気になって来た昨今だ。

お気に入りのカラーコンビネーションになったLeitz Phone 1をもうしばらく使ってバージョンアップを待つことにした
製品名発売元購入価格
Leitz Phone 1用シリコン製ケース(サファリ)
レンズキャップ(黒)
ライカ9900円
5500円