本日の一品

もっと早く買っておけばよかった。でもなんでダブルチューナーじゃないの、nasneのバッファロー!

バッファロー「nasne」を購入

 元々はソニー・インタラクティブエンタテインメントが、PlayStation用に発売したテレビチューナー「nasne」を、バッファローが受け継ぎ、2021年3月に新登場となったのはみなさんご存じの通り。発売からしばらく品薄が続いていたものの、ようやくフツーに手に入るようになったので、ついに購入した。

 nasneがどういう製品かあらためて説明すると、これは、PlayStation 4やスマートフォン、タブレット、パソコンなどからテレビ(地上デジタル、BS/CS)を視聴するためのチューナー兼HDDレコーダーだ。本体にはHDMIのような映像出力端子がなく、代わりに有線LANポートで宅内ネットワークに接続し、ほかのデバイスからテレビのライブ放送や録画番組をストリーミング再生する、という使い方になる。

背面にあるのはアンテナ入出力とLANポート、HDD増設用のUSBポートなど

 自分の部屋にテレビもレコーダーもあって、いつでも自由に見られるという人には「なぜ必要なのか」がピンとこないかもしれない。が、いちいちテレビ前に陣取るのが面倒とか、テレビがないとか、テレビはあるけれど“チャンネル権”がないとか、そういう向きにはぴったりハマるアイテムなのだ。

テレビにつなぐ必要はないので、他のネットワーク機器とともにクローゼットに置いている

 筆者にとって決め手となったのは、以前に仕事絡みでお借りしたときの使い勝手が忘れられなかったから。なのだが、 我が家ではリビングのテレビがほぼ常に子供たちに占有されており、リアルタイムの放送を見られず、録画した番組も溜まる一方という現状をなんとか打開したかった、というのも大きい。nasneがあれば、手元にあるスマホやタブレットで、気が向いたときにパッと見られるわけで。

仕事中でもパッと手元で見られるのがいい

 でもってそのスマホ、タブレット向けのアプリ「torne mobile」の完成度の高さも、nasneの人気の理由だろう。滑らかに画面遷移し、タップ操作に対するレスポンスが良く、番組表の閲覧もスムーズ。一般的なテレビのぎこちない操作性や画面スクロールから見れば異次元とも言える快適さで、これを味わうとテレビのユーザーインターフェイス(UI)はどうしても古くさく感じてしまう(torneをはじめとするnasne用のアプリも、ほとんど同じUIで古くからあるわけだけれど)。ああ、もっと早く買っておけば良かったなあ、と思わずにはいられない。

torne mobileのメニュー画面
番組表のスクロール、拡大・縮小はスムーズでストレスなし

 そんなわけで、とっても満足度の高いnasneだが、1つ欠点というか、惜しい部分を挙げるとすれば、シングルチューナーというところだろう。同時間帯に2つ以上の番組を録画することはできない(1つしか録画できない)し、録画中はそのチャンネルのライブ放送しか見られない。また、1台の端末で視聴しているときは別の端末からは視聴できない。これを解決するにはnasne本体を2台体制(もしくはそれ以上の台数)にする必要がある。

2台以上の端末での同時視聴は不可。シングルチューナーなので同時間帯の裏番組の視聴や録画もできない

 2万9800円は妥当な価格だと思うものの、裏番組の視聴・録画のためにもう1台追加すれば計6万円弱。そう簡単に踏ん切りがつくような投資ではない。とりあえず、見られなかったテレビをちゃんと見られるようになった、ということだけでもありがたいと思いつつ、布団に寝転がりながら番組を楽しんでいる今日この頃である。

製品名発売元購入価格
nasneバッファロー2万9800円
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