本日の一品

減速すると強く光る自転車用スマートテールライトがいい感じ

減速を検知して強く光るスマートテールライト

 今はまだもっぱら室内でバーチャルサイクリングしているのだけれど、外を自転車で走りたくなってくる暖かい時期にだんだん近づいてきた。ただ、あまりにも室内サイクリングに特化しすぎて、外で走る用の装備が全くない。具体的にはフロントライトとテールライトがない。サイクルコンピューターもほしいし、スピードセンサーやケイデンスセンサーも必要だ(最近までホイールもなかった)。

 そのうちフロントライトは、ロードバイク乗りにはド定番の製品があるので迷うことはないだろう。サイコンもセンサー類も代表的なものとなるとたぶん数種類しかない。問題はテールライトである。Amazonなんかで検索するとわかるが、種類がありすぎて選べない。そこまで高価なものでもないけれど、どれも似たような見た目で違いがはっきりせず、それだけにハズレをつかまされるのはシャクだ。

 とはいえ、狙いはスマートな感じのライトである。ただ手動でオンオフするだけのヤツではなく、ブレーキに反応して光るような、それでいて見た目にも価格的にもスタイリッシュなものがいい。そこで選んだのが、ROCKBROSの「Smart Bicycle Brake Tail Light」という製品だった。記事最後では販売価格を2100円としているが、実際にはeBayで購入して1個1600円ほど。せっかくなので買い物自転車用にもう1個買った。多少安くなるものの輸送に時間がかかるため、すぐに手に入れたいなら国内のECサイトがおすすめだ。

ライト本体
アタッチメントは2個付属する

 取り付けには専用アタッチメントを使う。サドルレールに取り付けるハンガータイプと、シートポストなどに取り付けるバンドタイプの2種類が付属する。ドーナツ状に光るテールライトは充電式で、400mAh容量のバッテリーが内蔵。ライト本体はアタッチメントのフタのようになっている部分にねじ込んで、しっかり固定できるようになっている。ちなみに充電時はアタッチメントから取り外す必要がある。

ライト裏側に充電用Micro USBポート
フタみたいになっているところにライト本体をねじ込み、固定する構造。脱着は面倒というほどではない

 IPX6準拠の防水性能があるらしいので雨天走行でも安心できそうだし、外装のアルミの素材感もいい。さっそくサドルレールに取り付けてみたところでは、コンパクトにまとまっていて、なかなかカッコ良さげ。サドルバッグを取り付けると見えなくなってしまうだろうけれど、その場合はシートポストなどに固定するといいだろう。

わりとコンパクトなサイズで質感はいい
ハンガータイプのアタッチメントで固定するときは、付属のプラスチックのパーツを取り付けると、緩みなく固定しやすい

 ライト本体は中央部分がスイッチになっており、これを押すたびに点灯モードと点滅モード(3パターン)を切り替えられる。いずれの光り方でも、おそらくは内蔵のセンサーによって速度変化を検知し、ブレーキをかけていると判断されればより強く光る仕組みだ。気になるのは、ブレーキをどれだけイイ感じに判定してくれるか、というところだが……。

左右にあるボルトを六角レンチで締め込み、サドルレールに固定
ライト本体をねじ込んで装着完了

 そんなわけで、暗くなってから試しに20kmほど走って動作チェックしてみたところ(一応フロントライトも購入した)、ブレーキをかけてからだいたい0.2~0.3秒遅れで明るく点灯し、その後数秒間は明るさを維持して、元の明るさ(点滅)に戻る、という感じだった。想像していたよりは反応が良く、後方から近づいてくる車両などにも十分アピールできそうだ。

通常時の点滅、点灯の明るさ
減速を検知したときの明るさ。間近だとまぶしいくらいで、光量は十分

 ただ、誤判定というか、ブレーキをしていなくても、ちょっとした起伏や段差による速度変化で反応することはままある。それでもある程度減速していることは間違いないので、反応が鈍くて光らないよりはマシだろうか。この価格にしては期待していた以上にきちんと動作するし、なにより見た目にカッコいいので、大満足である。とりあえず、まだまだ寒いので本格的に外でサイクリングするのはもうちょっと先にしとこうと思った。

製品名発売元実売価格
Smart Bicycle Brake Tail LightROCKBROS2100円