本日の一品

エクストラボールド(超極太)のBICボールペンを箱買いしてしまった

 筆者のぼんやりとした記憶の中にある何十年か昔の思い出なので、その内容はかなり不確かなものかもしれない。小学生の当時、なぜか親父の持ち物の中にいつもあったビックボールペンを使って自分のスケッチブックに落書きをしたことを今も鮮明に覚えている。

 オレンジ色の軸に黒くて太いペン先が付いていて、インクの色は濃い青だったとハッキリと覚えている。今ならすぐに分かるが、このビックボールペンは今でもビックを代表する「ビックオレンジ」と呼ばれているフラグシップモデルだった。

BIC BOYのマスコットで世界的に有名なビックボールペンの特長は筆者的には太字とブルーのインクだ

 そしてその後、ビックボーイと名付けられたユニークなマスコット人形も同系のカラーリングで登場して、日本国内でもボールペンと言えばビックのイメージが定着したようだった。

 ちょっとでもビックボールペンに興味のある人なら、同社の使い切りボールペンには持ち手が丸い丸軸(ラウンドスティック)と鉛筆のような六角軸の2つの製品があることに気が付いているだろう。

使い切りのビックボールペンには一般的な鉛筆のような六角断面のモノと色鉛筆のような丸断面の2種類がある。後者はノベルティとかで見かけるタイプだ

 もちろん例外もあるが、六角軸は商品として販売する目的のモノが多く、丸軸は広い面積に文字入れが可能なことから、企業やイベントなどの販促商品として利用されることが多い。以前は海外出張や旅行の都度、宿泊ホテルの部屋から借用して持ち帰ったのもこの手のラウンドスティック系だ。

 数百本から1000本ほどをまとめて作れば、1本あたり80円~70円で作ることができるので、配布参加者の少ないイベントや企業の部門での配布物やコンパクトな企業の記念品としても活用できる。そしてもちろん個人でも名刺代わりに作ることもできそうだ。

 ビック社は70年以上もボールペンのトップブランドの座にいる企業なので、すでに多くの商品が世に出ているが、筆者はとにかく「使い切り」、「カラフル」、ねっとりした「油性インク」の感覚に加えて国産品と大きく異なり、太字にウェイトが置かれているところが大好きで、かれこれ50年以上愛用している。

イベントノベルティや国内外のホテル客室の備品で一躍有名になったのは丸型タイプだ。ゴールドやシルバーの限定モデルなども時々発売される
限定で忘れるくらい昔に発売されて速攻で買った純銀(スターリングシルバー)のビックボールペン(最前列)とそのプラスティック版の金銀モデル

 長い歴史のビックボールペンは時々、発売××周年モデルというように、気が向いた時に新しい軸カラーのモデルを不定期に発売することも多い楽しい会社だ。筆者が大事に長く愛用しているビックの中には軸とユニークな形のキャップの全てがスパークリングシルバー.925(92.5%銀)のアニバーサリー製品もある。

 今回、箱買いしたビックボールペンは、ボール系が1.6㎜の超極太(Extra Bold)ボールペンだ。今まで国内で比較的簡単に手に入るビックボールペンはボール系1.0㎜のミディアムモデルがほとんどだった。今回はたまたまほかの商品を探していて、Amazon.comで日本に郵送可の超極太の24本入り箱を偶然見つけ速攻でポチることができた。

今回手に入れたのは、オリジナルモデルのリイッシュ版のクリスタル(透明軸)のブルーインクでボール径が1.6㎜の超極太モデルを2ダース
今回ボックスを細かく見ていて気が付いた……Ballpoint penでは無い側面のBall Penの表示……
ビックボールペンの生まれたオリジナルに近いクリスタルモデル
国内では1.6㎜超極太ビックが入手困難なので、PILOTのSUPER-GP 1.6mmを使っている
左からビックボールペンの0.7㎜、1.0㎜、1.6㎜ ボールの直径がまるで違う

 届いた超極太のビックボールペンは全く期待を裏切らない“透明クリスタル”軸の超極太ボールペンだった。ビックボールペンの外観カラーコンビネーションはオレンジとブラックという“ビックオレンジ”があまりにも有名だが、一番最初に世界に登場したビックは透明のクリスタルモデルなのだ。今もニューヨークのMoMA(近代美術館)に所蔵されているはずだ。

 筆者的には、ビックには繊細なFine(細字)は全く似合わないと思っているのだが、画数の多い漢字を使うことの多い日本語の簿記の世界では、多くの漢字を決められた罫にキッチリと記入出来る事が大前提だ。なので当然、最低でも細字の0.7㎜ボールは必要なのだろう。

 そんな0.7㎜や世界で売れ筋の1.0㎜(ミディアム)と比較しても、超極太のボール径の1.6㎜は見るからに圧倒的なボールサイズが迫力だ。同一のボール径なので当然と言えば当然なのだが、今回、Extra Boldを手に入れるまでは筆者の常用ボールペンだったパイロットのSuper GP 1.6㎜とは互角だ。

細かな字を書くことの無い筆者はやっぱり国内外製を問わず1.6㎜派だ
太字のビックボールペンと最高に相性の良いのは黄色いリーガルパッドだ。もちろん箱買いしている
実際に落書きしていても少し粘り系だが滑るように描けるのが最高だ

 そしてビックの濃いネットリとしたブルーの油性インクが最もマッチするのは、海外では定番のリーガルパッドの黄色い紙面だ。長年、ビックボールペン使いの筆者は、もちろんリーガルパッドもAmazonのレターサイズとA5サイズの両方を箱買いしているので今では一生分ありそうだ。

 さっそく実際に気ままな落書きをリーガルパッドにいろいろやってみたが、文書や絵のジャンルを問わず、清書系はほとんどパソコンの守備範囲と割り切っているので、普段の手書きの99%は企画案や突然浮かんだアイデアを大雑把に描くだけだ。なので細字のボールペンは筆者には不要だ。

 今回、生まれて初めてビックボールペンの超極太(1.6㎜)とレターサイズのリーガルパッドのコンビネーションで使ってみたが、今までのどの組み合わせより筆記のスムース度が高く最高の気分だ。今後、自宅でも屋外でもこのコンビネーションで使ってゆくつもりだ。

自宅ではいつも使い易いように専用ペン立てに常時複数のビックを入れてスタンバイ
製品名発売元実売価格
BIC Extra-BOLDボールペン(ブルーインク)Bic6.69USD