本日の一品
自動設定がちょっと便利なスマートプラグ「TP-Link Tapo P105」
2020年10月22日 06:00
日本で入手できるスマートプラグもだいぶ種類が増え、スマートフォンやスマートスピーカーから操作できるだけという段階はもう終わり、機能、対応や連携先で選ぶ時代になっている。そのため、登場したばかりの新しいシリーズは連携や対応という点で不利になりやすい。
たとえば、同じアプリを使う機器同士では簡単に連動させたり、天候などの状況に合わせて動作させたりするものもある。タイマーの設定動作の時刻の数の大小もあり、一日に何回も設定するような場合に差が出る。また、スマートスピーカーとの連携という点では、Google NestとAmazon Echoの対応はほとんどが実現しているが、LINE CLOVAやApple HomeKitとの連携となると少数派だ。
そんななか、TP-Linkから新しいスマートプラグ「Tapo P105」が登場した。TP-LinkはKasaというシリーズに加えてTapoというシリーズを展開中でアプリも別。Kasaシリーズではネットワークカメラとスマートプラグが連携を実現しているが、Tapoシリーズでは安価なカメラが用意されていることもあって、連携や細かい設定などが気になったので買ってみたのだ。
実際に手にとってみると小型化が進んでおり、一般的な2つ口コンセントでも上下で使える。重さも軽いので自重でコンセントから抜けそうになることもなさそうだ。ただ、よくスペックを見ると最大電流が10Aで、通常のコンセントやほかのスマートプラグのように15Aではないことは注意が必要。
そして肝心のTapoアプリだが、やはり現時点でTapoカメラとの連携はなかった。Kasaシリーズでも途中のバージョンアップで追加されたので今後に期待だ。スマートスピーカーとの連携はGoogle NestとAmazon Echoだけで、Kasaで実現しているLINE CLOVAとの連携もない。
ここまででは、Tapo P105の魅力はほかより少し実売が安いくらいであまりメリットのなさそうなスマートプラグだが、意外に便利な設定があった。
それは、日の出、日の入り(日没)の設定が簡単にできることだ。その設定はほかのスマートプラグでも搭載が進んでいるが別の自動化設定から設定するなどちょっと設定が面倒なことが多い。しかし、Tapo P105で使うTapoアプリの場合はスケジュールのオンやオフの時刻に「日の出」と「日没」があり、季節ごとに時間を修正する必要がなくなる。
さらに便利なのは、日の出や日没の時刻に対して前後の時刻を設定できるため、たとえば電灯に使った場合、日没時刻では暗くなりすぎていると感じるなら、少し早めの時間にオンさせて点灯させるということも可能になる。
また、日の出の1時間前に目覚ましを兼ねて電灯をつけ、日の出の30分後という十分に明るくなったときに消灯させるという設定も可能だ。ほかのスマートプラグでは、この設定が簡単にできるものを見たことがない。
オンやオフの設定は合計20まで保存でき、そのほかの機能としては設定した時刻の間だけオンとオフをランダムで繰り返し、在宅を装う「お出かけモード」や、設定時間後にオンやオフとなるタイマー機能もある。
Tapoアプリは今後もバージョンアップされ、いずれはカメラでなにか検知したらスマートプラグをオンにするような連携もできるかもしれない。今はまだ日の出と日没の連動操作くらいしか特徴がないが、今後のスマートプラグの進化にも期待できそうだ。
製品名 | 発売元 | 購入価格 |
---|---|---|
Tapo P105 | TP-Link | 1540円 |