本日の一品

在宅ワークと自宅待機中の子どもの学習にレーザープリンターを活用する

 新型コロナウィルスの感染拡大にともなう外出自粛の風潮下にあって、筆者も自宅内で作業することが多くなりました。さいわい家にはもともとパソコンも高速回線もあるので特に困ることはない……と思っていたのですが、書類の出力(プリントアウト)という予想外の障壁がありました。滅多に使わなくなったとはいえ、企業の内外で紙の書類を使う文化はまだ根強く残っています。リモートワーク下で書類を印刷して他所にお送りするケースがたびたび発生し、さて困ったぞとなったのでした。

 もちろん、筆者宅にもプリンターはあります。しかしほぼ年賀状の印刷用にしか使っていないインクジェットプリンターで高速で印刷できませんし、たくさん刷るとコストも嵩みます。そこで試しにレーザープリンターの価格を調べてみたところ、カラーレーザーでも家庭用機なら2万円台半ばと、決して手のでない価格ではないことが分かったので、家人と相談の上、思い切って購入してみることにしました。

ブラザーのカラーレーザープリンター「「HL-L3230CDW」

 購入したのはブラザーのカラーレーザープリンター「HL-L3230CDW」という機種です。家庭・スモールオフィス用とはいえ、両面印刷が可能だったり、A4用紙を250枚くらいセットしておけたりと性能は十分。パソコンとの接続はUSBケーブル経由はもちろん、有線・無線LANにも対応しているため、パソコンが複数ある環境下ではネットワークプリンターにもなります。筆者宅では、筆者も家人もノートパソコンをメインに家の中のあちこちで作業する家庭内ノマドワーカーズなので、設置場所を選ばないのには助かりました。

用紙トレイ。A4用紙を250枚程度セット可能です
本体の操作パネル。本体の状態を示す液晶画面がちょっと見にくいです

 使ってみて印刷速度の速さと印刷物の鮮やかさに感動……とまではいきませんが、出力したいものが即座に印刷できるのは便利ですし、家がちょっとしたスモールオフィスになったようで楽しく感じます。料理などで「業務用」の道具を使うとプロのフリができてちょっと楽しいのに通じるものがあるような気がします。カラー印刷のクオリティも、デザイナーの家人が作成した紙面の見本や描いた絵を出力するのには必要十分に思えました。

家人の描いた絵や写真をプリントしてみました。写真だと伝わりにくいですが、業務用としても遜色ないクオリティだと思います

 また、子ども用の教材の印刷にも活用しています。学校が休みになり、子どもたちの自宅待機が続く中で、自習用にと何冊か購入してきた学習ドリルもやり終わってしまいました。総合的なドリル教材も良いのですが、できれば子どもそれぞれの苦手な部分を重点的に学習させたいと筆者は思っていたので、必要な教材を必要なだけ印刷できるレーザープリンターは手っ取り早くて助かります。オンライン上には子ども用の教材がたくさんありますし、内容も量も選び放題。自治体によってはホームページ上で子ども用の教材を紹介しています。まあ、子どもたちが真面目に勉強するかは別問題ですが……。

子どもたちにネット上にあった漢字テストを出力して与えてみました。苦手な問題を何度も出力するのも自由自在です

 とはいえ懸念点もいくつかあります。ひとつは本体の大きさ。外出を自粛している状態だったので実物を見ずに通販で購入したのですが、想像していたのより2周りくらい大きかったので面食らいました。ただ前述のようにネットワークさえ通じていれば設置場所は選ばないので、現状は使っていない部屋に鎮座させた上で印刷物を取りに行っています。

大きさ比較のため電子レンジと並べてみた様子。けっこう図体が大きいので、無線LANに対応しており設置場所を選ばないのには助かります

 また、ランニングコストも気になるところ。4色のトナーカートリッジは、1本あたり1万円近くします。カタログスペック上は白黒印刷で1枚あたり約3円、カラーは約17円だそうですが、オフィスのように大量の書類を刷ることはありませんし、自宅で仕事や学習をするといってもずうっとこの状態が続くわけではないでしょう。とりあえず不要不急のフルカラー印刷は控えるようにした上で、一日でも早くこの状況が収束することを願いつつ、気楽に自宅での作業に勤しもうと思います。

トナーはCMYKの4色構成。これが1本1万円近くするので、不要不急のカラー印刷は避けていきたいところです

 このように家にあると意外と役に立つカラーレーザープリンター。在宅ワークだけでなく、お子様のいらっしゃるご家庭にもおすすめの一品です。

製品名購入場所購入価格
HL-L3230CDWヨドバシカメラ2万5270円(税込)
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