本日の一品
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スマホのデータバックアップに向いたカードリーダー型外部記憶装置
2019年6月10日 06:00
昨今、ますます高機能になるスマホのカメラ機能。インスタ映えが目的だったり、ダイエット記録の食べ物の写真だったり、時には故郷の両親に送る孫の可愛い写真など、現代のスマホは電話として遠隔地にいる人どうしが喋る道具としてよりも、自己表現と記録のためのハードウェアだと考えてもよいくらいだ。
もちろん、ユーザーの要求に応えるべくスマホメーカーもエフェクトを含むカメラ機能の強化や、ストレージの拡大増強には余念がない。スマホ単体での使い勝手は極めて一般的に理解しやすいモノに変化してきているが、筆者の周囲を見てみても、溢れる写真や動画のデータの扱いは困りものデータの代表だ。
全部手元に残しておきたいのが人の感覚だが、溢れる写真をいったいどこに保存してよいか分からない人も多いはずだ。現金なら、昨今の社会環境においては極めて危険な“タンス預金”はやめて、安全な銀行預金や投資だろう。しかし、盗難リスクの少ない写真データなら全て手元に置いておいても問題は無いだろう。
そんなスマホカメラの写真や動画などのデータを常に手の届く“タンス預金”状態にして、見るか見ないかは別にして、安心感と満足感を同時に得られそうなスマホ周辺機器を見つけて買ってみた。本日ご紹介する「5 in 1 Card Reader」と「Type-C Card Reader」の2つは本体にmicroSDカードを収納できるスマホの外付けカードリーダーだ。
形状的には、前者はmicroUSB、Type-C、Lightning、USB Aの全部で4種類のプラグが使える十字手裏剣のような恰好をしている。単なるカードリーダーと異なるのは、昨今では200GB近辺の大容量でも3000円を切り始めたmicroSDカードを十字手裏剣のUSB A端子の中に収納でき、一時的にUSBメモリーに変身させることだ。
後者の「Type-C Card Reader」もほぼ同様のしくみだ。唯一の違いは、インターフェースとして今後の標準と見なされているType-C端子のみを装備してスッキリしたデザインに仕上がっている点だ。ユーザは自分のスマホが搭載している充電ポートの形状を調べて最適な商品を選べばよいだろう。
両者とも、スマホの内部メモリーやmicroSDカードに保管した写真や動画データなどを、カードリーダー内のmicroSDにコピー、移動して、カードリーダーごとそのまま保管しておくか、microSDカードだけを抜きとって保管するか出来る。もちろんPCがあれば、全データを再度パソコンに移動して保管し、カードリーダー内のmicroSDカードを空にして次に備えることも可能だ。
心配性の筆者はクラウドストレージとしての「Dropbox」の有料1TBサービスが始まったころからのユーザーだ。既に勝手に貯まってしまったスマホカメラのWi-Fi自動バックアップ写真もかなりの量のはずだ。しかし同時に手元のmicroSDカードやパソコン内のデータも多く、両方が共存している。最悪の場合でも安全地帯としてのクラウドストレージか、普段使いのタンス預金型microSDカードの何れかが生き残るだろうと安易に構えている。
ネットのスピードが今より10倍以上速くなれば、全てをクラウドストレージにしてみようとは思っているが、今は個人的にはまだまだストレスだ。現金のタンス預金と比べて、写真や動画のタンス預金は、自分で無くしさえしなければ、わざわざ盗りに来る人はいない。オシャレなクラウド生活も悪くはないが、“できる”と“便利”はまだまだ少しの開きのある時代だ。
写真や動画は撮りっぱなしではなく、こまめな整理整頓、時には思い切った断捨離活動も必要だろう。毎日増え続けるスマホの写真データの対応として一番大事なことは、新旧の技術の違いや手段ではなく、自分の生み出したデータの要不要の判断基準を明確に決めておくことだろう。ただしそれが一番むつかしいのは誰もが知っている。
製品名 | 購入場所 | 価格 |
---|---|---|
5 in 1 Card Reader | Amazon | 1699円 |
Type-C Card Reader | 667円 |