本日の一品
何回でも充電して使えるUSB単3充電池
2018年9月10日 06:00
扇風機から冷却コースター、クーリングジャケット、防寒スリッパ、ネイルドライヤー、カイロまで、もはやなんでもUSBパワーで実現してしまう現代だ。当然、10年ほど前から乾電池の世界もその影響を受けていくつかのメーカーからUSB充電池と呼ばれるモノが登場した。しかしよく分からないうちにそのほとんどが市場から撤退したのだ。
しかし、SNS時代の面白さは、その過去になんどか登場した商品を全く知らない人達がまたもや「画期的な新製品だ!」ということで、飛びついたのか? 誰か仕掛け人が居るのか? その真偽は不明だが、昨今またしても注目を浴びているのがUSB充電できて何回も使える単3サイズや単4サイズのUSB充電池だ。
今回ご紹介するのは、久しぶりに近隣散策の途中で秋葉原のサンコーレアモノショップで購入したその名もまったくベタな「充電器不要!USB充電できる乾電池」(USB充電池)だ。今回はその概要と以前からの製品の比較も含めてご紹介したい。
秋葉原の店頭には、単3電池サイズ以外に単4や角形バッテリー、カメラ用バッテリーなどもあったが、結局、最も使う確率の高い単3電池を4本と、4本のUSB充電池を同時に充電するための変態的4つ又ケーブルも同時に買った。
一般的に誰が買っても安定した動作が保証されている規格サイズの充電池の代表は筆者も大ファンの「エネループ」をおいて他にはないだろう。そんな横綱の居る世界で、10年前は全く市民権を得られなかったUSB充電池だったが、今回こそは3度目の挑戦で、使い捨て単3アルカリ(マンガン)電池、専用充電器を使用するエネループ型充電池に続き、3番目のUSBで充電する規格サイズ充電池の地位を確立できるだろうか?
この手の3番目のUSB充電池はまず中国や台湾などの海外市場で先に市場に投入され、その後、日本国内に並行輸入販売されるケースが多い。これはスマホの最盛期をやや過ぎた今も、四半世紀前のパソコン市場全盛の頃とも全く同じ構図だ。
再注目を浴びだしたUSB充電池の充電の仕組みは昔から2通り。充電池本体に用意されたmicroUSBポートに外部からmicroUSBケーブルプラグを挿入し、壁面コンセントに取り付けたUSB/ACアダプターから充電するタイプ。
そしてもう一つは、充電池そのものの、出っ張りのあるプラス端子側にあるキャップを取り外すとUSB A端子が露出し、それをそのままUSB/ACアダプターやパソコンのUSBポートに挿入して充電するタイプだ。
基本的に前者のタイプの方が内部の充電池容量が少しだけ大きいのが一般的だ。今回、筆者が購入したUSB充電池は前者のタイプだ。一般的な単3アルカリ乾電池が2000mAh以上、エネループ単3充電池が約1900mAhの容量があるのに対してUSB充電池のスペック容量は1250mAh。
電池素材の個体差か、充電池本体をえぐって配置されたmicroUSBポートスペースなどによる素材電池容量の減少だとも考えられる。手元にあったキャップを取り外すタイプのUSB充電池も1200mAhとより少ない電池容量だった。
エネループのように専用充電器を使用して充電するスタイリッシュさと比べれば、USB充電池の充電スタイルはなかなか変態的でこの手のアクロバットスタイル好きにはたまらなく楽しい雰囲気だ。
USB充電池と同じサンコーレアモノショップで同時購入した「microUSB充電ケーブル4又タイプ」は電子基板背面で回路をパッチするイエローワイヤーのような雰囲気で、充電時のスタイルもなかなか楽しい。
最近の筆者のお気に入りの「AC&USB TOWER」でこれら2種類のUSB充電池を同時に充電してみたが、極めて常識的でスマートなエネループの充電スタイルとは隔絶したエマージェンシーな雰囲気が最高だ。
異常な暑さが続くこの夏、気まぐれで買った4本のUSB充電池は、ワイフが愛用している秋葉原路地裏で買ったたった100円のハンド扇風機(単3電池2本使い)の交換バッテリーとして200%以上の大活躍をしている。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
USB RECHARGEABLE BATTERY | サンコーレアモノショップ | 1780円(単3形2本セット) |
microUSB充電ケーブル4又タイプ | 280円 |