本日の一品
形状記憶眼鏡拭きっていうのがあった!
2018年9月3日 06:00
世の中には相当前からマーケットに存在しているにもかかわらず……そして新しいモノには常に興味津々で目を見開いていても、なぜか全くその存在を見過ごしてしまっているモノやコトが多い。今回、ご紹介するのは既に登場から数年は経っているアイテムだが、筆者はまったくその存在を知らなかった。
一時流行った形状記憶合金の布地版だと思えば簡単だ。商品名は「Peti Peto」(プチペット:小さな動物)という一風変わったクリーニングクロスのニックネームだ。素材は一般的な眼鏡拭きの多くが採用しているポリエステル素材で、それ自身に別段変わった様子もない。
クリーニングクロスは、昨今では、眼鏡以外にスマホやタブレット、最近だと眼鏡の親戚のようなVRのレンズ拭きにも活躍の場は広がっているようだ。プチペットという名前通り、筆者の買った「鶴」以外に、アヒル、ペンギン、シマウマ、キリン、そして普通ならとてもペットとは思えないが、観光日本を牽引するフラッグでもある富士山も仲間に加わっている。
種類が多くて買うのに悩みそうな感覚だが、間違いなくプチペットを買う人の半分近くは、筆者と同じく「鶴」を買うような気がしてならない。いや、見せびらかし効果を考えるなら、きっと折り紙の中でも一般的には複雑で難しそうなイメージのある鶴を買うべきかもしれない。
さてこのプチペット、手に入れたなら、眼鏡やスマホの画面を時折クリーニングする目的だけで良いので、常にポケットに入れて持ち歩きたい。しかし同じ持ち歩くのでもジーンズのポケットなどにぎゅうぎゅうに押し込み、圧迫されてくしゃくしゃになる危険性の高いポケットは避けた方が良いかもしれない。
赤い鶴や白い鶴なら、ジャケットの胸ポケットに鶴の足側から半分くらい突っ込んでおけばファッションとしての見栄えも安全保管管理の面でも十分だろう。そしておもむろにポケットからプチペットを取り出し、広げて眼鏡やスマホの画面の汚れやくすみを拭き取る。
拭き取った後は、正方形に大きく広がった鶴の真ん中をつまみ上げ、そのまま手のひらで数回トスを上げる要領でポンポンと打ち上げれば、なんと数回のトスで元の鶴の形状に戻ってくれる。まさに形状記憶眼鏡拭きというのがぴったりな感じだ。
恐らくシャツのカラーや全体のシルエット保持用に開発された繊維の形状記憶テクノロジーの応用で、折り込むときの順序や、山折り谷折りの記憶などがこれらの驚きの演出を実現しているのだろうとは想像はつくが、実際に広がった小さな布切れが手のひらで数回トスされる間に元の鶴に戻るさまはまさにマジックだ。
既に紹介されてから数年は経過したアイテムだが、まだまだ驚く人はたくさんいそうだ。実際に筆者の周りにたくさん居るガジェットオタクの方々の認知度は極めて低かった。プチペットを手に入れた読者諸兄は、身近に居るガジェットオタクに見せてライブトスをやって自慢すればウケること間違いないだろう。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
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Peti Peto | Perrocaliente | 1728円 |