本日の一品

CDの裁断にも対応、3つの必須条件をクリアしたコクヨの家庭用シュレッダー

製品本体。今回のホワイトのほかにブラックや、家庭用のブラウンもあるようだ

 10数年使い続けていたCD専用シュレッダーが寿命を迎えたため、代替の製品を探すことになった。しかしCD専用のシュレッダーはほぼ絶滅状態で、最終的にはCD裁断機能が付属したマルチシュレッダーを購入し、すでに使用中の紙専用シュレッダーとまるごと入れ替えることにした。それが今回紹介する、コクヨの「KPS-MX100W」である。

2Lのペットボトルとのサイズ比較。ホームユースとしてはそこそこ大きいが、オフィス用の製品と比べると圧倒的にコンパクトだ
筆者がこれまで使用していた同じコクヨの紙専用シュレッダー(KPS-X80、右)との比較。容量は8Lから10Lへとアップした
上部挿入口の比較。本製品は紙とCDの挿入口が別々に設けられており、裁断後も別々に貯まる構造
横から見たところ。高さこそ異なるが奥行きはほぼ同等で、それでいてCD裁断機能が付属し、かつ容量も増えているのはありがたい

 個人情報保護の高まりを受けて一般家庭にも導入されるようになったシュレッダー、筆者宅も今回購入した製品がかれこれ3代目となるが、オフィス向けの製品とは異なる、家庭向けのコンパクトサイズのシュレッダーに欠かせない条件は、おもに3つあると考える。

 ひとつはなんといっても静音性で、作動音が騒々しくても許されるオフィスとは異なり、ホームユースのシュレッダーはとにかく静音性が第一である。この製品は作動音50dBと、このクラスの製品としてはかなり静かな部類に入るので、昼間はもちろん夜間でも安心して利用できる。

 2つ目は連続使用時間だ。ホームユースの場合、書類がある程度溜まってから休日などにまとめて処理するケースも多いため、連続使用時間が5分以下だとそのたびに作業が中断されてしまう。本製品は連続使用時間が12分と、このクラスの製品としては破格の長さなので、まとまった量の処理も短時間で終わらせることができる。

 3つ目は最大裁断枚数で、多くの枚数がまとめて処理できればそれだけ投入回数も減らせるわけで、処理の効率に直結する。本製品はA4用紙にして最大6枚を同時に投入できるので、ストレスのない処理が可能だ。

A4サイズの紙を同時に6枚裁断できるほか、隣に設けられたスリットにCDやDVDを1枚ずつ挿入して裁断できる
裁断したCDは紙とは別にメディアトレーに貯まる構造。不要になったクレジットカードなども裁断できる
メディアトレーは取外し可能。CDの処理枚数が多い時は、これを外した状態で裁断を行い、ゴミ箱に直接貯まるようにすることも可能

 このほか、カット方式や消費電力といった細かいポイントもあるにはあるのだが、ゴミ箱容量が10L程度あり、デスクサイドに置ける製品としては、上記3つの条件さえ満たしていれば、ストレスになることは少ない。本製品はここにCD裁断機能が付属しているため、家庭で発生する書類やメディアは、1台でひととおり対応できるというわけだ。

CDは5分割で裁断される。レーベルの記載内容を読めなくするためにも、もう少し細かく裁断できるとベターだが、業務用でも3~4分割の製品があるくらいなので致し方ないだろう
紙の裁断はクロスカット方式。業務用製品に多いダイヤモンドカットに比べると読み取られやすいので、裁断時に紙を斜め方向に挿入するなど運用で工夫する必要がある

 実は筆者が従来使っていた紙用シュレッダーは同じコクヨの下位モデル(KPS-X80)で、期せずして上位モデルに乗り換える形になったのだが、CD裁断も非常に静かで、かつ連続使用時間やゴミ箱容量もアップしたため、よい買い物をしたと思っている。実売価格も7千円台まで下がっており、基本性能の高い家庭用シュレッダーを探している人におすすめだ。

製品名発売元実売価格
デスクサイドマルチシュレッダー<Silent-Duo> KPS-MX100D・S・Wコクヨ7216円