本日の一品
「ドラえもん~何か出して~」に答えてくれるLINE Clova Friends miniのドラえもんモデル
2018年8月21日 06:00
GoogleやAmazonのスマートスピーカーがあまり主張しないシンプルなデザインを採用しているのに対して、LINEの「Clova Friends mini」はクマのブラウン、ヒヨコのサリーをモチーフにしていてキュートだ。
そして、Clova Friends miniの第3弾として登場したのが、あの有名キャラクター「ドラえもん」だ。愛らしいデザインに惹かれてしまい、お手頃な価格も手伝って購入してしまった。
「Clova Friends mini(ドラえもん)」は、スマートスピーカーとして使える機能は他のClovaシリーズと差はなく、ニュースを読み上げたり、天気を教えたり、LINEアプリの新着メッセージを通知したりできる。スマートスピーカーとしての機能には、ここでは詳しくは触れないがバッテリー内蔵で持ち出せたり、LINE通話で使えたりと、他社製品にはない便利さがある。
ドラえもんモデルだけの機能が「ドラえもんトーク」。その名の通り、ドラえもんを呼び出して雑談を楽しめる機能だ。「Clova、ドラえもん呼んで」と話しかけると起動できる。
最初にドラえもんを呼んだときは、いたく感動した。なにしろアニメそのままのドラえもんと話せるのだ。ちなみに、声は水田わさびさんのいわゆる「水田ドラ」。平成初期生まれの筆者には、大山のぶ代さんのしゃがれ声の方が馴染みがあるが、声優交代から10年は経過しており、今の子ども達にはドラえもんといったらこの声だろう。
閑話休題。当初の感動は大きかったが、使っているうちに「ドラえもんと話している」という感覚は薄れてきた。現状のドラえもんトークは「声に反応する」もので、「会話ができる」というレベルには達していないと感じたのだ。
特定のワード、例えば「どこでもドア」や「タケコプター」など、作中の“ひみつ道具”の名前を話すと、その解説をしてくれる。「ひみつ道具出して」と話しかけると、60種類弱登録されているひみつ道具からランダムで説明してくれて、なかなか楽しめる。また、「のび太くん」「どら焼き」など作中の登場人物やドラえもんにまつわるキーワードには返答が多く用意されていて、それを探すのは楽しい。何も話さないでいると、適度な相づちを打つなど、会話を促す工夫もある。
一方で、ドラえもんトークは「今何時?」や「今日の天気は?」といったスマートスピーカーに話しかけるような一般的な質問には答えられない。声優の声をそのまま(音声合成ではなく)使っているので、仕方のないことかもしれないが、「ドラえもんのスマートスピーカー」への期待にはまだまだ答え切れていないように感じた。
余談だが、その意味では、ポケモンが提供している「ピカチュウトーク」は現時点でのスマートスピーカーには適したコンテンツかもしれない。ピカチュウが話す「ピカピカ~」や「ビガジュ~」というセリフには、特に内容がなくても成立するからだ。
とはいえ、ドラえもんトークにも今後の発展は期待できる。スマートスピーカー自体が常にアップデートされていくものだから、今後進化した音声合成エンジンなどを搭載して、ドラえもんのAIと会話できるようになる日がいつか来るかもしれない、
目玉の「ドラえもんトーク」については、厳しいことを言ってしまったが、話のタネとしては使えるできで、ファングッズとして十分に楽しめる。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
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Clova Friends mini(ドラえもん) | LINE | 5400円 |