本日の一品

実用度とは無縁の「ケーブルマニア」

ケーブルバイト(動物:左2つ)に続いてケーブルマニアなるものが登場した

 今回ご紹介する「ケーブルマニア」に先立つこと半年か1年前、筆者は「ケーブルバイト」と名付けられたiPhoneのLightningケーブルノプラグに取り付ける動物フィギュアにハマったことがある。

 さまざまな種類を10匹ほどコレクションしたが、その多くを家族や知人に譲り、手元に残ったのは、ペンギンとシン・ゴジラの2匹だけだった。これらを取り付けても特に操作性が向上するわけでも、ケーブルの断線が防げるわけでもないので、そろそろ外そうかと考えていた矢先に、またしても今度は「ケーブルマニア」というネーミングのより男子向けの同様のアイテムが発売された。

筆者が速攻買いしたのはこの3種類
同じメーカーが作ったとは思えない感じにそれぞれ製造に差異がある感じがした

 速攻でRCAビデオピン、D-Sub15ピン、ACコンセントプラグの3種類を予約、発売日に配達されてきた。

 早速、ブリスターパックから取り出してみたが、どうもACコンセントプラグ型の形状が変だ。なぜか、二つ折りにされたプラスチック板が挟まっていて、カバー本体を押し広げている感じだが理由が良く分からない。製造工程終了後にくっつく懸念があったのか、押し広げて癖をつけていないとLightningプラグやケーブルが収納できないのか……いまだに謎だ。

ACプラグに最初から挟まっていた透明プラスチック板の2つ折り。いったいその目的は……。
ACプラグはプラスチック板のおかげで切り目が開きっぱなし。これで良いのか?

 そんなことを考えていても別に楽しくないので、さっそく自宅で使っているiPhoneとiPad用のLightningケーブルとモバイルバッテリーにもなっているツチノコ型の互換ケーブルプラグの3本に装着してみた。

 実際に使ってみて筆者が気になったのは、いずれのケーブルマニアも純正のLightningケーブルのみが装着対象なので、外観は違っていても、内部のくりぬき構造や形状は全く同じだと思っていたが、けっこう誤差や硬軟の差があることだった。

 筆者が一番気に入っているのは、今では多少懐かしい分野に入るD-Sub15ピンのブループラグのタイプだ。筆者がiPhone SEを使うときにいつも一緒に持ち歩いているUSBモバイルバッテリー(450mAh)を内蔵した“ツチノコ”ケーブルに取り付けてみたところ取り付けに多少本体プラグ部分を押し広げる必要はあったが無事装着できた。

 続いて純正のLightningケーブルでもRCAビデオピンタイプやACコンセントプラグタイプを試してみたがモデルによって多少の余裕があったりタイトだったりしたがなんとか大丈夫だった。

切り目が広がってるおかげで非純正のLightningも収まった!?
RCAピンタイプは余裕があり過ぎる感じでケーブルが収まっている
意外とACプラグタイプはインパクトがある

 しかし、iPhoneの純正Lightningケーブル専用というなら、いまひとつ製作精度の向上が必要だと思われる。またケーブルの押し込みに関して指先でかなりの力を必要とするので爪を伸ばしている女子などには厳しいかもしれない。

 ケーブルマニアはスマホ充電ケーブルに想定外のプラグをダミーで取り付ける面白さが楽しいアイテムだが、あわせてスマホのケースやUSBモバイルバッテリーの形状やデザインに凝ってみると、組み合わせによるおバカ度が加速してより楽しいだろう。

スマホカバーなどとの組み合わせではより面白くなる
いろいろなデザインのモバイルバッテリーとの組み合わせでより楽しいシチュエーションを作れる

 最後に仕様外ではあるが、筆者のメインスマホであるAndroidスマホ用のType-Cプラグにはどうだろうかと思って実際にやってみた。多くのAndroid系のmicroUSBやType-Cではプラグ部分のサイズがLightningプラグより多少太く長いため、ケーブルマニア本体に収納の難しいものが多い。

 その点、D-Sub15ピンは誤差かもしれないが内部のえぐりが大きく、プラグを収納後は、少し幅が膨らんで反ってしまうが、HUAWEI P20 Pro用に使用しているType-Cショートケーブルにはギリギリ転用できた感じだった。

Android系のType-Cプラグは少しサイズが大きくて100%収納できない
Android系のType-Cプラグでもサイズの小さなものなら個人のリスクで収まるものもある。

 多少工作好きの読者諸兄なら、内部をカッターなどで広くえぐることでピッタリサイズに改造可能かもしれない。もちろんメーカー保証外なので、あくまで腕に自信のある人だけの楽しみだろう。

製品名購入場所購入価格
ケーブルマニアヨドバシ・ドット・コム730円