本日の一品
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iPhone純正のイヤホンの音と装着性能を加速するPurest(ピュレスト)
2018年7月23日 06:00
つい先日まで、筆者はiPhone 7 PlusとAirPodsがアウトドアでのリスニング環境だった。残念ながら発売日に買った時から、一般の人とはたぶん形状の異なる筆者の耳がアップル社の想定では無かったようで、耳から脱落することが多かった。
同じ悩みのユーザーが少しは居たのか、100円ショップでは、脱落防止のオプション製品も売られていた。しかし、筆者のiPhone 7 PlusとAirPodsは友人に譲った。
その直後に、AirPodsやEarPodsに使える「Purest」(以降:ピュレスト)というearbuds(イヤーバッド:耳の穴に挿入する形式のイヤホン)が発売された。カラーはセトウチレモン、サマーピンク、ミリタリーグリーン、ホワイト、ボンダイブルー、の5色。筆者はそのうちセトウチレモン、サマーピンク、ミリタリーグリーンの3色を手に入れた。
全ての人が個性的ともいえる人体の各部、その中でもさらに個性的な方に入る耳に装着する機器であるイヤホンは機構的にもデザイン的にもチャレンジし甲斐のあるアイテムだ。
聴く音楽ジャンルやリスニング環境に対する個人の考え方などによって、ユーザーがイヤホンに求める要件も大きく異なる。筆者はブルースやハードロック、女性ジャズボーカルなどをインイヤーのカナル型イヤホンでガンガン聴くタイプで、外部の音や会話などが少し聞こえる自称新感覚イヤホンとは180度異なる好みなのだ。
そんな筆者なので、普段からイヤホンはカナル型と決めてさまざまなイヤホンを集めて聴き比べている。一般的にカナル型イヤホンは外耳道の中に押し込むタイプなので、多少の動きでは外れることが無い。
一方、AirPodsやEarPodsはほとんど耳の穴の前庭みたいなところに軽く引っ掛ける感覚に近いので、マニア層のうんちくのお話は置いておいて、筆者的には極めて落下の雰囲気や前兆が常に不安なイヤホンの代表だった。
とはいえデザインをそうそうけなすわけにはいかず、唯一残ったEarPodsも引き出しにしまったままだった。世の中には筆者と同じようにAirPodsやEarPodsの装着性能に不安感を持っていた人が他にも居たようで、ピュレストは多くの人に前向きに迎えられているようだ。
話題のピュレストは、大きく分けて2つの部分から出来上がってるように感じた。一つはEarPodsの本体を優しく包むシリコンラバー部分。そしてもう一つは、EarPodsの音の吹き出し口を延長するハードなホーン部分だ。
EarPodsをきちんとピュレストのシリコンラバーの袋状の中に入れて、シリコンラバーの中でEarPodsの音の吹き出し口をきちんとホーン部分と位置合わせすると、ピュレストは最初からそうだったかのようなごく普通の見慣れたデザインに収まってくれる。
実際の装着性能は、以前とは雲泥の開きのある安心感だ。まず普通の運動程度なら絶対に落ちないと言っても過言ではない。そして、オーディオ的にはきっとアップル哲学から外れているかもしれないが、少し長さの伸びたホーンが功を奏して低域がブーストされ、その分、高域も明瞭度がアップする印象だ。
筆者のような音楽の好みなら確実にプラス方向に働いていると言える。一つ残念なことは、ピュレストを装着したAirPodsやEarPodsはオリジナルの専用ケースには収納ができなくなることだ。
AirPodsは充電操作が専用ケースで行われるので厄介だが、EarPodsだけの筆者は、もともとケースなどは使わない派なので、全く問題はない。ここ最近はAndroidスマホだけのリスニング環境だったが、久し振りにお散歩スマホのiPhone SEにも音楽ソースを入れてピュレストで楽しんでいる。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
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Purest(ピュレスト) | ソリッドアライアンス | 2500円 |