本日の一品

Apple Watch Series 3をランニングウォッチとして活用する

 趣味としてのランニングやジョギングは、ランニングウォッチがあるともっと楽しいぞ! と筆者は考えます。走行距離を蓄積していけるのは純粋に楽しいですし、タイムの更新は次回への活力にもつながります。最近は各社から心拍計・GPSを搭載した製品がお手軽価格で手に入るようになり、筆者もいくつか試してきました。ただ、筆者の頭の片隅には常に「Apple Watchはランニングウォッチとして使えるのだろうか」という疑問がありました。もし使えるなら、購入する理由になるからです。

 ネットで検索してみると「使い物にならない」という意見もあれば、「これで十分」という意見もあり、判断がつきません。分からないなら、これはもう実際に買って試してみるしかないだろう。という家族に対する大義名分を得て購入し、実際に走ってみましたので、ご紹介させていただきたいと思います。

Apple Watch Series 3 Nike+。42mmケースを選択しました
背面にはNikeマークも刻印されています

 Apple Watchについてご紹介する必要はないと思います。Apple社のスマートウォッチで、iPhoneをはじめとするiOS端末に高い親和性があります(というか、iOS端末がないと利用できません)。筆者はランニング目的なので「Nikeモデル」を購入してみました。

 Apple Watchをランニングウォッチとして利用するには、専用のアプリを使います。Apple Watchに最初から入っている「アクティビティ」のほか、Nikeモデルには「NIKE+ RUN CLUB」が最初からインストールされています。このほか、iOS用のランニングアプリでApple Watchに対応しているものであれば、転送して利用できます。

Nike+モデルオリジナルのフェイス。Nike+アプリとアクティビティにこの画面から直接アクセスできます

 結論から言うと、Apple Watchはランニングウォッチとして十分実用的であると筆者は思います。どのアプリを使っても距離・ピッチ・心拍数はリアルタイムで表示されますし、アプリによってはトレーニング機能を利用することもできます。ただしランニングの最中、Apple Watchに表示される情報の好みは分かれるかもしれません。筆者の場合、ランニングアプリ「Runkeeper」の表示がもっとも好みだったので、こちらを継続して利用しています。

Appleのアクティブトラッキングアプリ「アクティビティ」の表示。やや、情報の羅列的な印象を受けます
Nike+モデルのプリインストールアプリ「NIKE+ RUN CLUB」の表示。結果画面にルートも表示されますが、地図がないのでよく判りません。全体結果はすっきりした印象です
トレーニングアプリ「Runkeeper」の表示。走行距離と現在のペースが把握しやすいので、筆者はこれを愛用しています。たまに結果のスマホ側への反映が遅れることがあるのが玉に瑕

 単機能のランニングウォッチに比べてApple Watchが優れていると思うのは、当然ながらスマートウォッチとしての性能です。iPhoneと連携して通知が受け取れることは元より、音声入力で簡単なメッセージの返信ができるのは便利です。ランニングの最中に来た緊急性の高いLINEの返信を、走りながら行えたこともありました。

Apple Watchの「LINE」の画面。短文の定型文を送れるほか、音声入力で文章も送れます

 よく言及される「Apple Watchは電池の保ちが悪い」という説ですが、ハーフマラソンに出場して完走した後でも80%以上バッテリーが残っていたので、フルマラソンでも大丈夫だと思います。走らない日でも、一日が終わってバッテリー残量が70%を切ることはほぼありません。iPhoneから転送する通知の種類や、入れておくアプリなどを調整すれば、さほど電池の保ちを心配する必要はないように思います。

 数ヵ月利用してきて気付いたのは、たとえランニングが趣味の人間でも、走っていない時間のほうが圧倒的に長いという当然の事実です。ランニングウォッチはランニングのとき便利ですが、Apple Watchは普段使いでも利便性をもたらしてくれます。以上の使用体験から、ランニングを趣味とする方々に「Apple Watch、ランニングウォッチとしてもイケますよ!」とオススメして回っている筆者なのでした。

製品名販売元価格
Apple Watch Series 3 Nike+Apple42,980円(税込)