本日の一品

フリーハンドで作業中の手元撮影が大いにはかどる「SELDI」

手仕事の作業工程やクッキングの様子を1分に収めた動画配信が盛り上がりを見せている。作っている様子を見せられると、簡単にできそうな気がしてトライしたくなるから不思議なものだ。

 同じような動画や写真を撮ってみたいと思っても、人物(自分)が写り込まないようにカメラをセッティングするのは大変だし、アプリで配信されている動画も、実際には割と大がかりな環境で撮影されているものが多い。

 手元だけの写真を、手軽に撮る方法はないものか……そう考えていたところ、「SELDI(セルディ)」という製品をMakuakeで見つけたので、さっそく取り寄せてみた。

ハーネスのような本体に多種のアダプター。組み合わせていろいろ使える

 開封すると、折りたたみ式の本体のほか、スマートフォン用ホルダー、アクションカメラ用マウント、自由雲台、ハンドグリップ、マウントボルト、携帯に便利な巾着袋、本体と体を固定するためのストラップが同梱されている。

箱の右にあるのが本体。箱の上にあるのが組み立て式自由雲台やストラップ、スマホホルダーやハンドグリップなど……と書かれているが、実際のところ、説明書を見てもどのように使えばいいのかよくわからない部品もある
組み立て式自由雲台。なぜこれを組み立て式にしたのかは謎

 本体を広げて首(肩?)に掛けると、ハーネスのように見えなくもない。アダプターの取り付け穴は、幅広で、水平・垂直方向に空けられており、撮影対象の高さや撮影したい範囲に応じて自由に位置を変えられるようになっている。

本体の先にあるアダプター取り付け穴。幅が広く水平方向にも垂直方向にも取り付けられる
アダプターを取り付けたところ。もしかして、もう1つくらいは取り付けられるでは……?

 スマートフォン用ホルダーはしっかりとした作りで、使っていて落ちる心配はなさそう。幅広の取り付け穴は、スマートフォンのカメラ穴が自分の体の中心にくるよう調整するのに便利。

幅広の取り付け穴のおかげで、横位置を自由に変えられる。アダプターのネジを少し緩めて、カメラ穴が好みの場所にくるまでスライドできる
ビデオカメラ取り付け例。アクションカメラより重さのあるハンディビデオカメラでも、ガクッとくずおれることがない。静止画ではなく動画を撮りたい場合、写真のハンドグリップを使うといいらしい。重さがあるからスタビライザー代わりになるのだとか。なのに名称が「スタビライザー」なのが解せない

SELDI&音声コントロールシャッターで手元撮影がはかどる!

 レビューしたいからではなく、手元で作業している様子を撮影したいから購入した本アイテム。さっそく使ってみたい。

 はじめのうち、手を止めてはシャッターを切っていたのだが、どうにも効率が悪い。少なくとも両手を使っている画が撮れず、これではカメラを片手で持っているのと変わりがない。そこで、2秒タイマー撮影を使ってみたが、それもどうも具合が悪い。

 ちなみに筆者が所持しているアクションカメラ「SONY HDR-AS200V」ではタイムラプスで撮影すれば1枚ずつの写真を取り出せるが、スマートフォンではただの動画になってしまう。

 そこで、スマートフォンカメラの別の機能「音声コントロール」を使うことにした。「Galaxy S8」では「スマイル」「チーズ」「撮影」「はいチーズ」と声に出すことでシャッターを切れるのだ。作業しながら「はいチーズ」「はいチーズ」と言うだけで、どんどん手元の写真が撮れていくのは実に愉快。これほどまでに、はかどると知っていれば、もっと早く買っておけば良かったと後悔したほどだ。

「はいチーズ」と掛け声をかけながら撮影した手元の写真。作業の様子を、大がかりな準備なしに撮れるのはうれしい。動画もブレることなく撮れる

 SELDIと音声コントロールシャッターを組み合わせれば、作業している手元の写真や動画をサクサク撮れる。製品レビュー時の撮影や、1分動画“風”の撮影もジャンジャンはかどり、これからは作業効率が格段にアップするのではないかと期待している。

 とはいえ、部屋にひとりきりで「はいチーズ」「はいチーズ」とつぶやいている様子は、はたから見たら恐怖だろうが。

製品名販売元購入価格
カメラアクセサリー SELDIさくらドーム8930円(税込)