本日の一品

“肌身離さず”が叶う活動量計「HUAWEI Band 2 Pro」で自分の中の未知との遭遇

 セルラーモデルのApple Watch Series 3が発売され、「防水性も高まったし、iPhone持たずにワークアウトできるようにもなったし、そろそろ買いどきかな」などと妄想していたが、値段とバッテリー保ちのことを考え踏みとどまっている。そもそも18時間しかバッテリーが保たないのでは、活動量計として不満が残る。起きているときならどれぐらい活動しているかなんとなくわかるが、寝ているときの活動は、自分のことなのに未知の世界。

 一般的な活動量計としての役割を果たしつつ、電池保ちの良い製品はないものだろうか……。そう思っていたところ、「HUAWEI Band 2 Pro」(以下、Band)の存在を知った。5気圧防水、睡眠モニタリング、自動心拍数計測、単体で使えるGPS機能付き。21gと軽量ながらバッテリーはなんと21日間保つという。

 奇しくも筆者は1年ほど前からファーウェイの「honor 8」ユーザーでもある。これは取り寄せるしかないのでは!? と息巻き、3週間ほど使ってみたのでご紹介したい。

 なお、「手元に届いたら、1時間早起きしてウォーキングする」と心に誓っていたのだが、どういうわけか雨続きだったため、減量への効果に関しては割愛する。

アプリも充電器もかゆいところに手が届く

 Bandの同梱物はクイックスタートガイドと充電器、そしてmicroUSBケーブル。ごく小さな充電器は本体のカーブに沿った形状で、爪があり、充電時にカチッとはまるため不意に外れることはない。いざ使おうと思ったときに「充電されていなかった!」という悲劇を防ぐ仕様なのがありがたい。

親指サイズの充電器はmicroUSBケーブルを接続して使う。爪がついており、本体にカチッとはまるため、ちょっとやそっとでは外れず心強い

 honor 8と接続するため、まずは「Huawei wear」アプリをインストール。インストール後は、規約を読み、許可をして、自分のプロフィールを設定する。「開始」をタップするだけでペアリングが完了する。スマホの設定画面から行わなくてよいのが楽だと感じた。

Huawei Wearアプリを使えばペアリングは簡単
“肌身離さず”が叶う活動量計「HUAWEI Band 2 Pro」で自分の中の未知との遭遇 Band側でも指示が表示される
Band側でも指示が表示される

ペアリングからの充電後、腕に装着。手首を回転させることでディスプレイ表示がオンになり、現在時刻のほか、バッテリー残量、スマホとの接続状態、そして歩数を見ることができる。いままで時間や日付を確認するのにスマホを取り出していたが、手首で見られるのはなかなかに新鮮だ。

ディスプレイ下部にはタッチセンサーボタンがあり、タップすることで心拍数の計測、ランニング、サイクリング、水泳といったアクティビティ、そして「呼吸(ブレスインストラクション)」へと表示が変わる。ちなみに、長押しで各アクティビティを開始できる。

左上から順に通常表示、心拍数計測、ランニング、サイクリング、水泳、呼吸の各画面。ちなみに、表示は順送りにしか対応しておらず、行き過ぎてしまったらもう一巡するほかない。ディスプレイ全体がタッチ対応ではないことに注意

睡眠時以外にも自分にある未知を発見

“肌身離さず”が叶う活動量計「HUAWEI Band 2 Pro」で自分の中の未知との遭遇 座った状態で1時間経過すると振動とともに出てくる小さな人。出てきたタイミングで体をほぐすようになったので肩こりが軽減された
座った状態で1時間経過すると振動とともに出てくる小さな人。出てきたタイミングで体をほぐすようになったので肩こりが軽減された

 使ってみると、いくつか「ありがたい」と感じる機能があった。そのうちのひとつが「運動通知機能」。オフィスで働く人以上に座ったまま1日を過ごすため、イスから立ち上がろうとすると、股関節や膝関節が固まっていることがある。だが、この機能をオンにしておけば、座りっぱなしの状態が1時間続いた段階でBandがブルッと震えて運動するように促すため、体の節々が固まるのを防げるのだ。

 また、自動心拍数計測機能も、未知なる自分を知ることができ、「ありがたい」と感じた。着けている間中、起きるときも寝るときも心拍を測ってくれるからだ。この機能でわかったのは、意外なほど休息時の自分の心拍数が低いということ。最低で「44」を記録したため早くも冬眠に入ってしまったのかと自分を疑ったが、アスリートなどではありがちな心拍数だと知り、新たな謎が生まれてしまったのは言うまでもない。

光る緑色のLEDは、心拍センサーが働いている証

 導入の目的であり何より知りたかったのは、きちんと睡眠が取れているか、ということ。これを果たすには肌身離さず着けていられることが必要で、そのためにBandを選んだと言っても過言ではない。

 睡眠をモニタリングしていて意外だったのは、夜の睡眠の間、ほとんど目をさましていないということだ。Bandを着ける前までは、「夜中にしょっちゅう目が覚める」と思っていたのだがどうやらそれは夢だったらしい。「目が覚めるから睡眠時間が足りない」と二度寝をすることが多かったのだが、これからは安心して起床しよう。

驚きのロングライフ

 さて、バッテリー保ちがよい、ということで選んだBandだが、自動心拍数計測機能をオンにしていると最長の21日間よりも短くなるという。そこで実際どのぐらいまで保つのか試してみた。

 満充電になり、腕に装着したのが10月5日の15時。入浴時のみ腕から外し、それ以外の時間はまさに肌身離さず装着。歩数も移動距離も心拍数も睡眠も測り続け、さぞやバッテリーも減っただろうと16日後、充電器に載せてみたら20%残を示していた。もしかしたら、もう2日ぐらい保ったのかもしれない。切れるところまで見てみたかったが突然電源が落ちたら写真を撮れなくなるから仕方ないとはいえ、この段階で充電してしまったのが悔やまれる。

「残量0になってからでは遅い」と思い、16日9時間後に充電開始したがまだ20%も残っていた。腕から外す入浴時のみ充電すれば、それ以外の時間は本当に肌身離さず着けていられそうだ

 視認性がよく、充電せずとも長時間駆動し、着信やSNSのリプライなど最低限の通知もしてくれるHUAWEI Band 2 Pro。ただし、肌身離さず着けていられるからといって、ずっと外さないでいると接触している部分がかぶれてしまうので、適宜清拭するなどして清潔さを保ちつつ使っていきたい。

製品名販売元購入価格
HUAWEI Band 2 Proファーウェイ9980円