本日の一品
子どもの頃に遊んだゲームに「ミニスーファミ」で再挑戦
2017年10月26日 06:00
任天堂のスーパーファミコンが発売された年に生まれた筆者。物心ついた時から家にあり、「ヨッシーアイランド」や「スーパーマリオRPG」では何時間遊んだか分からないくらいやり尽くした記憶がある。多くの読者にとっても、なじみ深いゲーム機の1つだろう。
そんな名作ハードのリバイバル版が「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」(通称ミニスーファミ)だ。当時の人気タイトル20本と未発売となった「スターフォックス2」が、スーファミカセット1本分の値段で楽しめるというのだから、速攻で予約してしまった。
ようやく手元に届いたミニスーファミは、かつてのスーファミのそのまんまの見た目。ただし大きさは、カセット1本分とコンパクトになっている。
「このカセットサイズの本体に20本のゲームが……」としばし技術の進化に感動した後、テレビへ繋いで早速起動。電源はmicroUSB端子でモバイルバッテリーでも起動するし、赤白黄のビデオケーブルではなくHDMIだ。重いACアダプターを取り出す必要はないし、ときどき映像がでなくなる3色ケーブルをひねって調整することもない。
スーファミの実機でカセットカバーのある部分は単なるデコレーションで、カセットは挿せない。すなわち、接触不良のカセットをカシャカシャ差し替えて反応を探るあの瞬間も訪れることはないということだ。
電源ボタンをガシャっと上にスライドさせると、当時のスーファミにはなかったメニュー画面が登場。21本のゲームから好きなタイトルを選んで遊ぼう。
ゲームを終えるときはリセットボタンで、メニュー画面に戻れる。レジューム機能がついていて、ゲーム内のセーブデータ地点でなくても、任意のポイントでセーブすることができる。ネコにリセットボタンを踏まれても安心な仕様だ。
コントローラーは当時と全く同じサイズで、快適にプレイできる。液晶テレビでHDMI出力で遊ぶスーファミだが、ソフトも専用に調整されているらしく、画面荒れもない。親切なことにブラウン管テレビ風のエフェクトをかける機能まで用意されている。
もっといろんなタイトルをプレイしてみようと思ったのだが、10年ぶりくらいの「ヨッシーアイランド」にハマってしまい、これだけをぶっ続けで数時間プレイしてしまった。当時あと一歩のところで諦めた“全ステージ100点クリア”を目指してみようかと考えている。
ちなみに、スーファミなどで使われているカセットは、セーブデータを保存するための電池が内蔵されている。その電池が切れてしまうとセーブデータの保存ができなくなるわけだが、ミニスーファミではそもそもカセットが無いので、その心配も不要だ。
余談になるが興味深かったのがコントローラーの接続端子。これは数年前に出荷を終了したゲーム機「Wii」の拡張コントローラー端子と同じものが使われている。試しにWii用のクラシックコントローラーを接続したら、ミニスーファミにはないスティックも含めてしっかりと動作した。任天堂は2008年にスーファミコントローラー型のクラシックコントローラを配布していた経緯があるので、ミニスーファミではこれを上手く活用したのだろう。
今はやや入手困難な状況にあるミニスーファミだが、任天堂は今後も出荷予定があると案内している。かつて遊んだタイトルに心ひかれたなら、チェックしてみてはいかがだろうか。