本日の一品

これで機動力が格段にアップ? 厚みのある革なのに薄いバンナイズの財布

 子どもの頃、「いやいや、そんなに要らないでしょう」とツッコミを入れたくなるほど、母親はたくさんの荷物を抱えていた。

 わたしはその反動もあり、旅行に出る際もかなり軽装だったのだが、書くことをナリワイにしてからというもの、荷物がすっかり多くなってしまった。ノートパソコン、スマートフォン、デジタルカメラ――女性特有の荷物にそれらが加わるのだから常に大荷物を背負って移動している。

 もちろん、ちょっとそこまで買い物やお散歩に、という場合はそこまでではないものの、やはり重い。その原因は複数台のスマートフォン……ではなく、財布だ。

こちらは“母艦”のサイフ。“もしも出先でどこそこの店舗に寄ったら”を想定してさまざまなカードを収納。パンパンである

 パンパンに膨れ上がっているため、服のポケットに収まるはずもなく、小型トートであれ、常になにかしらのカバンを持ち歩く必要がある。これではフットワークが軽くなりようがない。

バンナイズが出している「胸ポケットに入る薄型ランチ財布兼名刺ケース」。カラーはキャメル

 そこで、最近バンナイズから発売された「胸ポケットに入る薄型ランチ財布兼名刺ケース(ランチ財布)」を入手してみた。外側は厚みのあるヌメ革、2枚の仕切りは薄いがそれなりに張りのある皮革を使用している。クレジットカードより少し大きめサイズなのは、紙幣を半分に折った状態で縦向きに入れられるようにということらしい。

外側には厚みがあり、間仕切りには薄い革が使用されている
この状態で入れられるらしい

 オープンタイプなので、カードや紙幣が落ちてしまわないか心配になるが、外側の革に厚みがあるため、しっかりホールドされてちょっとやそっとのことで抜け落ちることはない。バンナイズ公式サイトでは「少量の小銭を入れておくことも」とあって、「さすがに小銭は落ちるだろう」と、手持ちの50円玉1枚、10円玉2枚を入れて試してみたところ逆さにした程度では落ちることはなかった。

もっともわたしの場合は広げた状態で横向きに入れるのだが
勢いよく縦に振りおろしたり縦方向の衝撃を加えれば重みのあるプラスチックカードなどは落ちてしまうが、意地悪なほど振り回さなければ中身が出てくることはない

 このランチ財布、ちょっとしたお出かけ(会社勤めしている人にとってはまさにランチなどがそうであろうが)に便利なだけではない。いつもの荷物にプラスワンすることで、かなりの快適さが得られるのだ。

 というのも、大荷物を背負って移動している最中、ふとコンビニや自動販売機で飲み物を購入したくなれば、バックパックを前に回してジッパーを開け、ごそごそと財布を取り出す。これが面倒だ。そしてわりと恥ずかしい。そうでなくても汗かきなのに、大汗が出てきてさらに恥ずかしいことになりがちなのだが、これであればさっと取り出せる場所に格納しておける。

 男性であればそれこそ胸ポケットや尻ポケットに、女性であればバッグの外ポケットに。薄型なので服やバッグのフォルムが崩れる心配もない。

 わたしの場合、今使っているバッグパックのストラップ部にスマートフォンなどを収納できるポケットがあるため、そこに入れておける。ここなら背負ったままスマートに取り出せるため大汗をかくこともない。どっしりとした財布を母艦にしつつ、機動力の高いランチ財布を艦載機として使うというイメージだろうか。

ランチ財布であればまだまだスペースに余裕がある
さすがにこの財布を入れるのはバッグパックがかわいそう

 ランチ代程度の紙幣と普段あまり使わないクレジットカードや交通系ICカード(もちろんいくらかチャージ済みのもの)を入れておいて、“必ず持ち歩くもの”に加えておけば、いざというときにも心強い。

 いつ何時も名刺必須という人にとっては自分の名刺を数枚入れておくのもいいだろう。ただし、名刺交換の際、間違っても紙幣やクレジットカードを取り出すことのないように。

製品名提供元価格
胸ポケットに入る薄型ランチ財布兼名刺ケースバンナイズ5184円(税込)