本日の一品
置くだけで高速充電「Fast Charge Wireless Charging Stand」
2016年6月23日 06:00
Galaxy S7 edgeには、周辺機器と組み合わせなければ利用できない機能がある。「高速ワイヤレス充電」も、その1つだ。これは、Qiの大容量規格に対応した充電方法。最大で9Vの高速非接触充電を行える。端末をチャージャーに置くだけでよく、正しい向きを確認しつつmicroUSBケーブルを挿すより手軽に扱えるのがポイントだ。
これまでのワイヤレスチャージャーより充電時間も速く、30%程度の残量から2時間もあればフル充電までもっていける。感覚的には、「Quick Charge 1.0」対応のチャージャーをつないだときに近いかもしれない。
この「高速ワイヤレス充電」に対応しているチャージャーが、サムスン電子純正の「Fast Charge Wireless Charging Stand」だ。充電が速いだけでなく、スタンドを兼ねていて使い勝手もいい。縦にも横にも置くことが可能なため、動画を見るような利用シーンにも適している。
また、Galaxy S7 edgeは有機ELの省電力という特性を生かし、ディスプレイの一部だけを常時点灯させ、時計などを表示する「Always On Display」に対応している。初期設定ではオフになっているが、これを有効にしてFast Charge Wireless Charging Standに立てかければ、ちょっとした置時計の代わりにもなる。スタンドに置いた状態なら、チラ見もできて便利だ。
注意したいのは、このスタンドに挿す充電器の選び方。9Vでの給電に対応したものでなければならず、充電器によっては高速ワイヤレス充電モードにはならない。スペックとしては、「Quick Charge 2.0」対応のものが、これを満たしている。筆者はサムスン製の充電器も合わせて購入した。サムスン電子ジャパン関係者が、同社純正の充電器を組み合わせる必要があると述べていたからだ。
実際、純正充電器のFast Charge Wireless Charging Standを組み合わせてみたところ、画面上に「高速ワイヤレス充電中」と表示された。残量や、フル充電までの残り時間も表示される。ちなみに、一度このFast Charge Wireless Charging StandにGalaxy S7 edgeを乗せると、設定の「バッテリー」に、「高速ワイヤレス充電」という項目が現れる。高速充電中はFast Charge Wireless Charging Standのファンが鳴るため、音を絶対に立ててはいけないときなどは切ることも可能だ。
ちなみに、少々気になったので、Quick Charge 2.0対応の充電器を、Fast Charge Wireless Charging Standに挿してみたところ、純正のものと同じように「高速ワイヤレス充電」と表示された。充電時間の違いなど、細かな検証はできていないが、もしかすると純正以外でも9Vで給電さえできれば、このモードになるのかもしれない。
残念ながら、このFast Charge Wireless Charging Standは、日本未発売。周辺機器としては非常に魅力的なだけに、今後、導入されることに期待したいところだ。
筆者は、COMPUTEX TAIPEI取材時に、台湾で購入した。Galaxy S7 edgeはグローバルで販売されているモデルなだけに、海外旅行、海外出張のついでに、対応する周辺機器を手に入れることができる。自分へのちょっとしたお土産を探す感覚で、サムスンショップやキャリアショップに入ってみるのもいいだろう。
なお、Fast Charge Wireless Charging StandはQiに対応しているため、Galaxy S7 edge以外の製品でも利用可能だ。非対応端末では高速ワイヤレス充電はできないが、Galaxy専用というわけではないため、もし機種変更後の端末がQiに対応していればそのまま使いまわせる。筆者の手持ちの端末では、「Nexus 5」もこのFast Charge Wireless Charging Standで充電することができた。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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Fast Charge Wireless Charging Stand | サムスン電子 | 2190台湾ドル(約7551円) |