てっぱんアプリ!
「Hoccer」で、あらゆるデータをキャッチボール!?
(2014/1/31 11:25)
スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!
アプリ名: Hoccer: data sharing
開発者: Hoccer GmbH
価格: 無料
対応OS: iOS 4.3 以降、Android 1.6 以上
カテゴリ: ツール
スマートフォンの機能や性能が上がり、アプリも充実してきたことで、端末間のデータ交換方法も多彩になってきた。連絡先などの軽いデータであれば赤外線で、画像などの少しサイズの大きなものはBluetoothやNFCを使い、動画になるとクラウドサービスでファイル共有するというのが大まかな使い分け方になるだろうか。ただ、これらの手段ではごくシンプルに、事務的にデータ交換できるだけのアプリが多い。もっとユニークにデータ交換したいなら、「Hoccer」を使ってみよう。
ユニークなデータ交換アプリといえば「Bump」がよく知られているが、開発会社がGoogleに吸収されたことに伴い、2014年1月31日をもってアプリ提供が終了。今後Googleから新たなデータ交換アプリが登場するという可能性はゼロではないかもしれないが、端末をぶつけるアクションは少なくとも当面はできなくなりそうだ。それに代わって、というわけではないけれど、「Hoccer」はよりアクション性の高い方法でデータ交換できるアプリとなっている。
「Hoccer」を始めるには、まず送信側と受信側にあらかじめアプリをインストールしておく必要がある。データ交換の手段は2通りあり、1つ目は、送信側がデータを選んだ後、画面上でそのサムネイルをフリックして画面外に飛ばし、受信側でその瞬間に同じように画面をフリックして画面外からデータを受け取る、という方法。2台の端末を並べて送受信すれば、あたかも2台の画面がつながっているかのような錯覚を起こしてしまうかもしれない。もしくは、バーカウンターで離れたところにいる相手にグラスを滑らすかのような、そんな雰囲気を醸し出してくれるかも。
もう1つの手段は、送信側がデータを選んだ後、フリスビーを投げるようなモーションで端末自体を動かし、受信側が自分の端末を手前に引いてキャッチするような動作を行う方法。勢い余って端末を放り投げてしまわないよう、軽くモーションするようにしてほしいが、この方法だと文字通りデータのキャッチボールができる。
お互いのアクションが見られるので、近くにいる者同士でやりとりするのが一番楽しい。ただ、相手が離れた場所にいる時でも問題ない。一方が任意の名前で“チャンネル”を作り、相手が同じチャンネル名を指定すれば準備OK。この場合は受信側が画面上で上から下にスライド操作し、受信待機状態にした後、送信側が“投げる”モーションをすればデータを送ることができる。
「Hoccer」はAndroid端末とiOS端末の両方に対応しており、やりとりする相手を選ぶことがないのもうれしいところ。送受信可能なデータは動画を含む画像のほか、音楽、テキスト、ブックマーク、連絡先と多彩で、Android同士であればアプリなどの受け渡しも可能。「Bump」を超える存在になるか、これから要注目のアプリだ。