てっぱんアプリ!

みんなの力でAIがもっと賢くなる!? 「クラウドソース」に参加しよう

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: クラウドソース
開発者: Google LLC
価格: 無料
対応OS: Android 4.3 以上
カテゴリ: ツール
ダウンロード:  Android

 画像や音声の認識、手書き文字の識別などがAIのおかげで賢く自動化され、さまざまな場面で役に立っているのはみなさんご存じの通り。ただそうしたAI処理を正しく行うには、あらかじめ人の手でデータ入力してコンピューターに教え込まなければならない場合がある。「クラウドソース」で、そんなデータ入力に気軽に参加してみてはいかがだろうか。

Googleサービスの質向上につなげられる「クラウドソース」

画像認識、感情の推測、翻訳などに協力可能

 「クラウドソース」は、Googleが提供する各種サービスの質向上を目的としたアプリ。ユーザーがこのアプリを使うことで、サーチエンジンやGoogle マップ、Google 翻訳、Google フォトなどのサービスに用いられるアルゴリズムやAI処理の精度を高めることが期待できる。

翻訳関連の機能も含め、最大で6種類の機能を使って協力できる
「画像ラベルの確認」では最初にカテゴリを選択

 ユーザーが協力できるのは最大6種類の機能。提示される画像に対して所定のワードがマッチしているかどうかを「はい」と「いいえ」で答えていく「画像ラベルの確認」、身近なものを撮影し、適切と思われるラベルを付加してアップロードする「画像の撮影」、表示される文言にどういった感情が込められているかを3種類の顔文字から選んで回答していく「感情の評価」、表示される手書き文字をキーボードで打ち込む「手書き入力認識」の4種類が標準的に利用できるものとなっている。

表示される写真がカテゴリ(ラベル)にマッチするかどうかを回答する
すぐに判断できるものもあれば、判断に迷うものもある。わからないときはスキップしても良い
自分が撮影した写真にラベルを付けてアップロードする「画像の撮影」
文言に込められている感情を3パターンで選ぶ「感情の評価」

 日本語以外に使える言語を追加すると、さらに2種類の機能が追加される。表示される文言を翻訳する「翻訳」、提示される翻訳候補のどれが正しいかを選択する「翻訳の検証」があり、これら6種類の機能を好きな時に、好きなものを選んで、好きなだけ協力することが可能だ。連続して回答していくことになるが、特にノルマはなく、いつでも中断できる。

表示される手書き文字の見たままをキーボードで打ち込む「手書き入力認識」。こちらも判断に迷うものが少なくない
母国語以外の言語を追加すると、「翻訳」と「翻訳の検証」という機能も使えるようになる

貢献度合いに応じて特典をゲット

 回答する内容や方法はごく簡単なものだが、ただ単に協力して終わりというわけではないのがミソ。一定の回数以上回答したり、特定の種類の機能について何度も回答したりすることで、協力者としての「レベル」が上がったり、アチーブメントとして「バッジ」をもらえたりする。メニューの「習得スキル」からいつでもそれらのステータスを確認できるので、励みにもなる。

一定回数以上協力するとバッジをもらえたり、レベルが上がったりする

 また、レベルをある程度上げると、新たに表示可能なステータスが増えたりする特典をゲットでき、ユーザーとしてできること、得られるものがさらに多くなっていく。貢献すればするほどGoogleサービスの質向上につながり、引いては自分がGoogleサービスを使うときにも多少なりともメリットを享受できることになるはず。空き時間に少しずつでも協力したいところだ。

ステータス画面で自分がどれだけ貢献しているかを再確認
さまざまな機能を使って協力することでバッジをもらいやすくなる