てっぱんアプリ!

2カ国語混在の会話の文字起こしも楽になる「音声文字変換」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: 音声文字変換
開発者: Research at Google
価格: 無料
対応OS: Android 5.0 以上
カテゴリ: ツール
ダウンロード:  Android

 音声をリアルタイムでテキストに変換する専用ツールはいくつもあるが、いよいよ本命とも言えるGoogleからリリースされたのが「音声文字変換」。元々は耳の不自由な人が会話するのに役立つツールとして登場したもので、使い方によってはビジネスシーンにおける自動文字起こしツールとしても活用できそうだ。

会話をテキスト化し、多言語にも対応する「音声文字変換」

長い会話もテキスト化。保存はコピー&ペーストで

 「音声文字変換」は、スマートフォンに入力した音声をリアルタイムにテキスト変換するツール。Googleがこれまでにリリースしてきたアプリのなかには、音声入力に対応した翻訳アプリやキーボードアプリもあったが、それらは短いセンテンスに向いたものだった。本アプリでは、アプリを終了するまで音声入力を待機し続けるため、長い会話のやりとりでも中断することなく音声認識し、テキスト化してくれる。

 アプリを起動すると、細かい設定も操作もなしにすぐに音声認識し始めるシンプルなつくり。ただし、テキスト化された内容を直接ファイルに保存するような機能はない。テキストを他の用途に使いたいときは、表示されているテキストを長押しして選択し、クリップボードにコピーして他のアプリに貼り付けて保存する、といった手順が必要になる。

アプリを起動してスマートフォンのマイク(またはBluetoothなどの外部マイク)に話しかければ認識がスタート
会話以外の笑い声などのノイズを認識したときは、それもアイコンで表現する
テキストを直接保存する機能はないので、長押し→すべて選択→コピー→他のアプリにペースト、という手順で保存しよう
本来は耳の不自由な人向けのアプリということで、キーボードからテキスト入力して返事する機能もある

ワンタップで外国語認識に切替可能

 会話の文字起こしに特化していることもあり、認識言語をワンタップで切り替えられるのがポイント。たとえば外国語によるプレゼンと日本語によるプレゼンが混在するカンファレンスの講演などでも、それに応じて画面上で言語を切り替えれば、それぞれを正しく認識し、続けてテキスト化してくれる。日本語による外国語の逐次通訳があるようなときも、切り替えのタイミングが少しシビアになるが、対応可能だろう。

画面下で「English」に切り替えて、英語のスピーチの内容を認識。設定画面ではここで日本語や英語以外を選べるようにすることもできる
途中で日本語に変わったら「日本語」に切り替えれば、すぐに日本語を認識する

 街角で外国語で話しかけられたときのやりとりには、既存の「Google 翻訳」アプリなどを使ったほうが便利な場合もあるが、会話ログとしてテキストに残したいような場面では、本アプリは幅広い分野で活用できるのではないだろうか。

自分のしゃべった内容を翻訳することもできるが、こういった使い方だと既存の「Google 翻訳」アプリの方が得意だ