てっぱんアプリ!

レンズ1つでも、過去の写真でも、ピントを好きなように変えられる「DPTH」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: DPTH
開発者: RoadAR, Inc.
価格: 無料
対応OS: iOS 12.0 以降、Android 5.0 以上
カテゴリ: 写真・ビデオ
ダウンロード:  iOS Android

 最近のスマートフォンは複数のカメラレンズや画像処理AIなどを組み合わせることで被写体の奥行きを認識し、一眼カメラのようなボケのある写真を撮りやすくなっている。でも、カメラレンズが1つしかない古い端末ではやはり同じような雰囲気のある写真は撮れないのだろうか……。実は、「DPTH」を使えばそれも可能だ。

写真に自在にボケを加えられる「DPTH」

過去の写真を読み込んで、タップでピント調整

 「DPTH」は、写真に自然なボケ味を加えることができるアプリ。レンズを複数備えた端末である必要はなく、古い端末でもOK。本アプリのカメラ機能で新たに写真撮影するか、過去に撮影した写真を読み込むと、数十秒程度待つだけで奥行きが認識される。あとはピントを合わせたい箇所を決めれば、ファイルへの保存やSNSへのシェアが可能だ。

 ピントの合わせ方は、プレビュー表示される写真の任意の場所をタップするだけ。認識された奥行き情報に応じてその手前と奥がボケるようになっている。背景をぼかすことで手前のオブジェを浮かび上がらせたり、反対に手前をぼかして遠くのものに注目させたりと、さまざまにアレンジ可能だ。

写真撮影するか写真ファイルを読み込むと処理が開始
手前にピントを合わせてみた
奥の風景にピントを合わせたところ
写真の奥行きがどのように認識されているか「DEPTH MAP」ボタンで確認できる

ピントの合う範囲も細かく調整可能

 写真の見た目を細かく変えたいなら、3つのスライダーを使って調整しよう。このスライダーのうち「DEPTH」は、ピントを合わせる位置を決めるもの。2つめの「RANGE」はピントを合わせた位置から手前・奥方向にどれくらいの範囲までピントが合っているようにするか、を設定できる。3つめの「BLUR」ではボケの強さを設定でき、これらをうまく利用することで狙った位置・範囲だけくっきりした写真にできる。

少し手前にピントを合わせて奥をぼかした
奥にピントを合わせて手前をぼかした
RANGEを調整し、手前の車両をある程度はっきりさせて、他をぼかしたところ
ピント調整が終わったらファイル保存、またはSNSなどにシェア

 ボケによって印象的な写真にできるのはもちろんのこと、他人の顔や情報が映り込んだ写真をボケの部分で隠すような使い方もでき、不特定多数が見るSNSに投稿する際にも活用できる。スマートフォンが古くて単調な写真しか撮れない、と嘆いていた人も、これで最新スマートフォンと同様のハイクオリティな写真を取り放題だ。