このあいだ見たとろ様の夢(4)

2009年5月2日 11:00

リアルでラスボスに捕獲されたとろ様。しかし、ゴロゴロ言っている。


 クルマを失った我々。木造の高層旅館の中を通過すれば、帰宅できるらしい。疲れながらも滑りやすい階段を上がるとろ様。しかし、この先には大勢が待ち受ける宴会場がある。果たして、とろ様、その宴会場を通り抜けられるのか?

 予想に反し、とろ様は人でいっぱいの宴会場をゆっくりと通り抜けていった。急いで通過できないのは、とろ様がいちいち、客が突き出す指や、チラつかせる食べ物を嗅いでチェックするからだ。

 その確認作業をまどろっこしいと思わなかった。ナゼだかそれは、あらかじめ織り込み済みの光景だと思えた。

 しかし、こんなに大勢の人間にチョッカイ出されてビビらない点に、とろ様の意外な度胸を知ったりした。

 (※注/この状況もあり得ない。拙宅内に居る生物以外が拙宅内に入って来た途端、どっか狭くて暗い場所にソッコーで逃げ込んでビビって肉球汗だく&瞳孔開いて固まる猫なので、大勢がいる宴会場で歩くのは不可能だ。その大勢の指を嗅ぐなんでムリ無理むり~)

 ところが、最後の最後、宴会場の出口手前にラスボスが。理由は不明だが、拙者も先導役の男も、そしてとろ様も、「こいつが居るから絶対に先には行けない」と悟った。そのラスボスは、最強であり鉄壁であり淘汰不能であり、かつ、そいつが居るから後戻りもできないのである、とも、根拠不明の悟りを開いた。

 道をラスボスに閉ざされた我々。まさに退っ引きならない状況である。もうこの建物から抜け出せない。家にも帰れない。

 どうしてこんなに強力なラスボスが居るのか? 居るはずがないのに居るんだから、クルマなんか盗まれて当然だ、などとヘンな角度から論理を展開させたりもしていた。先導役の男はうつむいている。なんら光明を見いだせない我々であった。

(以下、明日のエントリに続く)

こちらは、ラスボスに捕まって爪を切られる前に遊ばれちゃううか様。