意外に良かったニコンのUP

2008年11月10日 11:00

ニコンのUP。ヘッドホンに片眼用モニターが付いた、ちょいと新しいガジェットだ。


 前々から気になっていたニコンのUP(ユー・ピー)発表会に行けなかったので、ニコンへ取材に行ってみた。

 取材……というか「UPの説明とともにUPイジらせておくんニャさい」とお願いして伺った雰囲気だが、実際のUPは想像以上にイケてるハードウェアだと感じた。

 UPはヘッドホンなんですけど、それに片眼用の小型モニターが付いたもの。ヘッドホン内(のメモリ)に入れたコンテンツを聴いたり、ときには観たりもできるという製品だ。ネットからコンテンツをストリーミングで受けて視聴することもできる。ウェブブラウザなんかも使えたりしますな。

 良かったのは、いわゆるHMD(ヘッドマウントディスプレイ)とは考え方が違うこと。基本がヘッドホンで、それに加えて動画などを観ることもできるヨ、というアプローチだ。「コレで動画を鑑賞しなはれ」とは一切言ってなくて、むしろ「コレで音楽聴いて、たまには映像もチラリと参照すると楽しいヨ」てなイメージである。

 そっかー、ヘッドホンかー。それなら装着時、自他共に違和感少ないよね、と。また、ヘッドホン自体のフィット感が良いので、小さな片眼用モニターの重みなどからくる違和感が少なくてナイスであった。ついでにUP、ヘッドホンとして音漏れが少ないもの好印象だった。

 あと、静止画がかなりキレイに見える。さすが光学機器メーカーでありデジカメメーカーっていうか、わりと驚けるモニター(というよりファインダー)の視認性・表示性能があった。

 それから、試用した実機は、モニター部を支えるアーム/ヒンジ部が少しグラつく感じで、しっかり固定できない印象があった。内心「これじゃあ……なぁ」とか思って「えーと、あの、この微妙なグラつきは……」と訊いてみたら、製品版ではよりシッカリ固定できるようにチューンが施されるとのこと。なんか安心したりして。

 てなわけで、コレ、かなりおもしろい新機軸ガジェットなので、貸出をお願いしてみた。ネット接続がしっかりデキるバージョンを借りる予定なので、追ってレポートしたいと思う。

ニコンのUP。ヘッドホンに片眼用モニターが付いた、ちょいと新しいガジェットだ。このよーに使う。音楽を聴いたりして、映像もちょっと観ることができたりする。モデルはサイバーガジェット大好きなフニャ田さん。

乗馬運動中(?)の拙宅猫とろ様。少しの音にもピピピッと反応する。