スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

予想以上の実用性!? iPhone用のオモシロケース×4種を試してみる

 ある日なんとなく読んでいたデジカメ Watchの交換レンズレビュー記事。キヤノンの「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」の記事で、「なかなか良さゲなレンズだなあ……でも50万円近くもするのかー」とか思いつつ読んでいた。

 そしてそのレンズによる作例を見ていたら……あっ!!! なにそのカッコかわいいカメラは! とモデル女性が手にしているカメラに目を奪われた。この写真に写っているカメラだ。

 なんかヤケにメカメカしいがレトロでカワイイのである。……なんだろうこのカメラ? デジカメ Watchの作例写真はピクセル等倍(ドットバイドット)まで拡大表示できるので、そのカメラの部分を拡大してみたら……「DS-100」と機種名らしきものが刻印されていた。

 あっ! これカメラじゃない! iPhoneのPro Max系機種用のスマートフォンケースだ! ということが判明。速攻で検索して該当するケースをポチッと購入! ↓コレだゼ!!!

スマホケース専門店「Dreamy」で買ったiPhone 15 Pro Max用ケース。2180円だった(さっき見たら1744円になっていた)。近くで見ると偽カメラ感たっぷりだが、パッと見はリアルなレトロカメラだ。
iPhone 15 Pro Maxをセットするとメカメカしさがアップ! なかなか楽しい!

 こういうケース、一昔前に流行ったなあ。今も流行ってる? どんな人が買ってるのかな?

 そんな興味が出て上記ケースのユーザーレビューを読んでいたら、「Emily in Paris」という文字列が何度か出てきた。ナニそれ?

 どうやらネットフリックス(Netflix)の海外ドラマ「エミリー、パリへ行く」のことらしい。その主人公エミリーが使っているスマートフォンケースが上記のものらしい。それが理由となってこのレトロカメラ型スマートフォンケースが流行っているらしい! なるほどー。

ショルダーストラップが付属する。ケース側には2つのストラップホールがあり、そこにショルダーストラップをつないで首掛けなどができるようになっている。
ケースは至ってふつうの作りだが、ちょっと安っぽいかもしれない。ボタン類も押せるようになっているが、ボタン部分の樹脂が薄くなっているだけなので、押すときに少し力が要る。

 まあケースとしては値段相応という感じだが、iPhoneの見栄えが一変するので愉快。iPhone 15 Pro Max以外のレトロカメラ型スマートフォンケースも各種用意されているようだ。

 そしてこのレトロカメラ型ケースをオモシロがってしまった俺は、別のオモシロケースにも手を出してしまった! この忙しい年末に、けっこームダな買い物をし、けっこーくだらない時をヘラヘラして過ごしてしまったので、以降それらオモシロケースをレビューしてゆきたいッ!!!

あらカワイイ! ゲームボーイ風iPhoneケースは、ゲームが遊べて音も出る!

 スマホケース専門店「Dreamy」でレトロカメラ型スマートフォンケースを買う過程で、ほかのオモシロケースもツイデに買っちゃった俺。非常にバリエーションが豊かなので、なーんか「どうなのコレ」「これはおもしろい」とか、いつもとは別角度から興味を持ってしまった感じ。

 そして買ったのが「ゲームボーイ風ケース」。任天堂の(かつての)有名ゲーム機をイメージさせるケースだ。ショップでは「ケース型のゲーム機の中に26種類ものゲームを収録、お楽しみいただけます」と紹介されている。

iPhone 15 Pro Max用のゲームボーイ風ケース。1980円で購入。 ほかのiPhoneに対応するケースもあった。
iPhone 15 Pro Maxを入れた状態。ふつうにケースとして使った場合、ゲーム機は逆さ向きになる。
こんな表示がなされる。「99in1」というゲームタイトルらしく、たぶん99種類のゲームが遊べるのだと思う。一応、ゲーム選択(十字キーの上下)では1〜99まで数字が変えられてゲームが選べる。ただショップ側では26種類としている。実際に何種類のゲームが遊べるのかは、めんどくさーい! ので検証していない。……あと画面右下のキャラクターってDr.スランプのアラレちゃんっすよねぇ……ドットが粗過ぎて訴えられなさそーだが。
こんなサウンドが出る。サウンドは斜めボタンの右側でオンオフできる。アラレちゃんのアニメーションも一瞬見られる。
電源はCR2032ボタン電池。ケース内側の電池室はフタなどなく、かなり雑な作りだった。
ケースとしては各ボタンが押せてスピーカーからの音も妨げず、ストラップホールがあったりしてけっこうマトモ。

 俺的結論では、これは「ネタ用ケース」って感じ。「見てみて〜」「あっカワイイ!」みたいな。「しかもゲームできるんだよ」「へぇ〜!」的な。

 実際にゲームは遊べるが、ゲーム性・ルール・操作を理解するのに時間がかかったりして面倒である。

 ゲームは、テトリスや逆向きテトリスや横移動テトリスなど各種テトリス系、ブロック崩し系、レース系、カエル的な存在が流れる川をジャンプする系などいろいろある。楽しめる人は楽しめると思うが、「いや、こんなんプレイするならスマートフォンアプリでゲームするわ」と思ってしまう。

 あとグレーの丸ボタンは、左側が電源オフで右側が電源オン。携帯時に不意に右側ボタンに触れてしまうとゲームサウンドが流れてしまう。ので、このケースを使う時は「音がしたらヤだから電池抜いておこう」となりがちであり、気が向いてゲームしようとしたら「あー電池抜いてたっけ。面倒だからいいや」とゲームから遠のきがちなのであった。

 まあ値段が1980円だからそんなモンかもしれない。……あっいま見たら1580円に値下げされていた!

おサイフケースがけっこー実用的

 それから「おサイフ型のケース」も買ってみた。

 iPhoneケースに小銭入れ的なサイフがスナップボタンで取り付けられているというもの。大胆な発想&デザインのケースで、これも「見てみて〜、ほら、おサイフケータイ! なんつって!」とかネタにするためのものかと思ったが、けっこう実用的なケースであった。

iPhoneケースと小銭入れ的なサイフが合体しているという製品。2180円で買った。今見たら1740円になっていた!
iPhone 15 Pro Maxを入れた状態。ほかのiPhoneに対応したケースもあり、カラーバリエーションは5種類あるようだ。
サイフ部分とリングは着脱可能。
サイフ部分にはクレジットカードや紙幣や硬貨が入る。スマートフォン小物を携帯するのにも便利だと思われる。ちなみにiPhone 15 Pro Maxの場合、サイフ部を装着した状態で広角カメラで撮影しても、サイフやリングが写り込んだりしなかった。
サイフはファスナー式でガバッと開くので、けっこう使いやすい。大きさにも余裕がある。
ケースとしては、各ボタンやスピーカーは問題なく使えて、ストラップホールもある。

 このケース、フツーに使いやすい。外出時にスマートフォンが必須の世の中だが、カードや小銭も少し携行したいという場合にこのケースが活躍する。試してみたらAirPodsケースもちょうど入った。EDCな携帯ツールを入れるのもいいかもしれない。レジャー用とかチョイお出かけ用にいいかも!

 値段は2180円(だったが現在は1740円)。実用的ケースとしてコストパフォーマンスが高いと感じられる。

MagSafe対応アルミケースですとぉ〜!

 あっコレちょとカッコイイかも! と思った「アルミニウム合金ケース」も購入。よくよく見てみると、アルミケースでありかつMagSafe対応となっていた。

iPhone 15 Pro Max用のアルミニウム合金ケース。2580円で購入(今見たら1986円だった)。ほかのiPhoneに対応するケースもあった。カラーバリエーションは3種。
iPhone 15 Pro Maxを入れた様子。あら、なかなかカッコイイ!
MagSafe対応的なことが書かれている。
内側にはMagSafeのためのマグネットが埋め込まれているようだ。
ケースとしては、各ボタンやスピーカーはとくに問題なく使えて、ストラップホールもある。

 けっこーカッコイイ! 銀色の部分はアルミニウムで、背面全体にスリットがあって放熱性がよさそうだ。しかもMagSafe対応!

 と思ってさっそくMagSafe充電台に吸着させてみたら、斜めの充電台だと端末がズリズリっと滑って下がって落ちてしまう(カメラの出っ張りが充電台に引っかかって落ちないことも)。

 んんん〜中途半端な磁力かも〜! ただ、USBケーブルが伸びているMagSafe充電器なら、正しい位置に一発で吸着するなど、MagSafe対応ケースらしい使い勝手となった。

MagSafe充電器だと快適に使えた。アルミケース越しでもMagSafe充電できるんスねえ。まあiPhoneのMagSafeコイル部分のケース側は穴が開いてるから充電OKなんだろうけれど。

 ちなみにこのケースの背面のアルミ部分は、iPhone背面に直接触れないようになっている。なのでアルミ素材による放熱性が得られる感じではなく、iPhone背面がほとんどカバーされていないことによる放熱性が期待できるケースって感じ。

 MagSafe充電器部分が斜めになっている充電スタンドなどでは、たぶんどれも使えないと思うのが最大の難点。ではあるが、ほかはなかなかイイ感じのアルミケースであった。

 てな感じのオモシロケース×4種。どれも比較的に安価であり愉快であり、実用性も予想以上に備わっていたので、興味のある方はぜひチェックしてみてほしい!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。