スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

JTTの「JustFit. スリーブケース」シリーズが意外にツカエる件

家でもモバイルでもミョーに役立つソフトケース

 今年に入ってからハマっているスマートデバイス用ケースがある。JTTの「JustFit. スリーブケース」シリーズだ。↓こんなの。

JTT「JustFit. スリーブケース」シリーズは端末ごとに専用サイズの製品がラインナップされているソフトケースで、これはiPad miniシリーズ用。素材はネオプレン(ウェットスーツに使われる柔らかく柔軟性がある素材)で、内側の差し色違いでブラック&レッド、ブラック&グリーン、ブラック&ブルーがある。JTTオンラインショップ価格は税込980円。
ハダカのiPad mini 6がちょうどよく入る。外側に2つのポケットがあり、ケーブルやスマートフォン、Apple Pencilなどを収納できる。

 このケース、本連載バックナンバーでもちょっと紹介している。「裸のiPad mini 6ならスイスイと出し入れできるが、Smart Folioだと出し入れにチョイ手間がかかる。んんん〜快適じゃない」とか書いてますな。でもこのケースに未練がある感じの記事だ。

 で、その後、このケースをヒッジョーに気に入って使い込んでいるのであった。外出時にも使うが、家のなかでも毎日使っている。ナニカと好都合な機能性があるからだ。

 具体的には、まず端末を保護するソフトケースとして好適。素材のネオプレンは伸縮性のあるスポンジ的な生地で、端末をある程度の衝撃から守ってくれる。その伸縮性から端末の出し入れも容易。ケース入り端末だと最初は「出し入れが少しキツい」と感じられたりもするが、使っているうちに「ケースが若干伸びて馴染んで」きて、イイ感じの出し入れ感になる。

 それと、端末の「置き台」になる点。柔らかいケースの上に端末をフワリと置けて安心感がある。

ケースに入れておいた端末を出して使い、端末を一時的に置く場合はケースが「置き台」になってくれる。ケースは柔軟なので、画面を下向きにしてポンと置いても大丈夫。

 室内でスマートデバイスを使っていると、机上とかに端末をポンと置くじゃないスか。その瞬間「カタン」とかいって、端末にちょいちょい衝撃が加わる。机上に小さなナニカがあったりすると……たとえばクッキーなどお菓子の破片があったりすると、机面と端末でそれを挟んで「ガリリッ」みたいなことも。

 屋外では端末をバッグやポケットに収納するので、落とさない限り室内のようなリスクは少ない。室内での端末使用には意外なリスクが隠れているが、「置き台」があるとそんな危険を回避できるというわけだ。

 それからポケット。これがナニカと便利。単純に、複数の端末をまとめて持って移動できたり、スタイラスペンを差しておいたりできて実用的だ。

iPad mini 6に加え、外側のポケットにiPhone 13 miniを入れ、さらにApple Pencilと静電容量式タッチパネル対応ペンを入れている。iPhone 13 miniのかわりにiPhone 13 Pro Maxを入れることもある。実際は各端末もペンも、外に出っぱらず完全に収納できる。

 室内使用なのに、なんでそんなにイロイロな端末やペンを? と思われるかもしれないが、俺の場合はタブレットとスマートフォンを室内でも屋外でも併用する。また、iPad mini 6ではApple Pencilを使いたいし、iPhoneでもペンを使いたいので汎用スタイラスペンも入れているのであった。

 なお、屋外に端末を持ち出すときもこのケースをよく使う。バッグのポケットに端末が入るときは、わざわざこのケースに端末を入れはしない。だが荷物が多くてバッグも大きいようなときは、バッグイン端末バッグ的に、このケースを使用。バッグからケースを取り出せば端末およびペンをすぐ使えるし、バッグ内ではケース素材が端末をほどよく保護してくれる。

 スゲく便利じゃないすか? このJTT「JustFit. スリーブケース」。980円なのに。そうなんですよ便利なんですよ奥さん!!! 安いのに実用的なんですよ旦那さん!!!

 そして、iPhone 12/13 mini用とか、iPhone 11/12/13 Pro Max・XS Max用とか、iPad 11/10.9/10.5/10.2インチ用 も、存在しているのだ。ちょっと伸びる素材だからこそ成せる技、的な対応機種の多さだが、俺が使っている端末に全対応。

 というわけで既に各端末に合うJustFit. スリーブケースも使用中の俺なのであり、その使用感もイイ感じ。てコトで以降、iPhone 13 mini/iPhone 13 Pro Max/iPad Pro 11インチでJustFit. スリーブケースの機能性や使用感をレポートしてゆきたいッ!!!

iPhone 13 mini+αをまとめて持ち歩く

 手持ちの各種端末用JustFit. スリーブケースを使用中なのだが、当初いちばん「使わなそうかな?」と思ったのがiPhone 12/13 mini用。「わざわざ小さい端末を入れる必要あるかな?」とか思ったのだが、案外役立っている。以下、写真とともにその役立ち具合をご説明したい。

 iPhone 12/13 mini用のJustFit. スリーブケース。内側の差し色違いでブラック&レッド、ブラック&グリーン、ブラック&ブルーがあり、JTTオンラインショップ価格は税込980円。上にあるのは保護ケースに入ったiPhone 13 mini。

 保護ケース入りのiPhone 13 miniがすっぽり収まる(実際は端末端が飛び出さず完全に収まる)。ただしケース入りiPhoneだと出し入れがややキツめ。ハダカのiPhone 13 miniならスムーズに出し入れできる。ちなみに、JustFit. スリーブケースは使っていると徐々に伸びてきて、ケース入りiPhone 13 miniでもだんだん出し入れ感がスムーズになってくる。なお、ケースは過剰に緩くなるほどには伸びない。また、新品でも左右に何度か引っ張ることで、適度に伸び、最初からスムーズな出し入れ感にすることもできる。

 iPhone 13 miniに加え、外側ポケットにスタイラスペンを入れた様子。

 ケースにRakuten Hand(ケース入り)を入れ、外側ポケットにiPhone 13 miniをポケットに入れた様子。最近Rakuten Handを買ったが、メイン端末iPhone 13 miniと一緒に持ち歩いてテストするのに便利。なお、写真ではRakuten Handの端がほんの少し出っぱっているが、実際は(ケース入り状態でも)完全に収まる。また、Rakuten Handは細身なので(ケース入り状態でも)出し入れがスムーズだ。このケースの対応機種にRakuten Handを表記してもいいのではと思うくらいちょうどよく収まる。

 もちろん端末置き台としてもイイ感じで使える。

 なお、外側ポケットは薄手のカードケースあるいは小銭入れが収まるくらいの容量。カードや小銭をハダカで入れるとさすがにこぼれ落ちるが、なにかに収納してポケットに収めれば、iPhone 13 miniとカードや小銭をまとめて持ち歩くのにもいいかもしれない。

 余談だが、「外側ポケットにRakuten Miniは入りそう……決済端末+iPhone 13 miniのセットでまとめて持ち歩けるかも!」と思って試してみた。結果、外側ポケットに入れたRakuten Miniはケースを逆さにするとスルッと飛び出してしまうのであった。残念。

iPhone 13 Pro MaxとiPhone 13 miniを同時に収納

 続いて、iPhone 11/12/13 Pro Max・XS Max用。これもまた、写真とともにJustFit. スリーブケースの使用感を見ていこう。

iPhone 11/12/13 Pro Max・XS Max用のJustFit. スリーブケース。内側の差し色違いでブラック&レッド、ブラック&グリーン、ブラック&ブルーがあり、JTTオンラインショップ価格は税込980円。上にあるのは保護ケースに入ったiPhone 13 Pro Max。
保護ケース入りiPhone 13 Pro Maxだと、端末端がわずかに出っぱってしまう。ハダカ状態ならすっぽり収まる。また保護ケース入り状態だと出し入れがややキツめ。これはしばらく使えば違和感がなくなる。ハダカ状態だとスムーズに出し入れできる。
外側ポケットにiPhone 13 mini(保護ケース入り)を追加で入れた様子。大小2台端末をまとめて携帯できて(俺的には)かなり便利。ただ、2台入れた状態だと、各端末の出し入れがよりキツめになる。
さらにスタイラスペンを入れた状態。iPhone 13 miniやスタイラスペンはこれ以上奥には入らない。また、ある程度ケースが伸びて緩くなってこないと、スタイラスペンの出し入れもキツめ。

 ありそうで、なかなかない、iPhone 13 Pro MaxとiPhone 13 miniを同時に収納できるケース。まあ両機を併用する人は多くないとは思うが、Appleデバイスに限らず大きめ端末と小さめ端末を併用している人には、もしかするとこのケースがマッチするかもしれない。

 なお、ここまで出てきた、iPhone 13 miniサイズ〜iPad mini 6サイズまでのJustFit. スリーブケースは、どれも税込980円。なにかを縫い付けたり接着したりしての改造を「やってもいいかな」と思える価格。さらに便利に使うための改造を前提に買うのもアリかなと思う。

なんでも入っちゃう? 10インチ系iPad用ソフトケース

 最後に、iPad 11/10.9/10.5/10.2インチ用。けっこう大雑把な対応機種表記だがさておき、これも写真とともに使用感などを見ていこう。

iPad 11/10.9/10.5/10.2インチ用のJustFit. スリーブケース。内側の差し色違いでブラック&レッド、ブラック&グリーン、ブラック&ブルーがあり、JTTオンラインショップ価格は税込1180円。
iPad Pro 11インチ(ハダカ状態)を乗せた様子。けっこう大きめに作ってあるような?
ハダカ状態のiPad Pro 11インチは若干の余裕をもって収まる。Smart FolioやSmart Keyboard Folioを装着したiPad Pro 11インチも収まるが、これらアクセサリーの外側はやや抵抗があり、出し入れに少々手こずる感じ。なお、ハダカ状態でもアクセサリー装着状態でも、実際にはiPad Pro 11インチが完全に収まる。
外側にはApple Pencilなどが入るペンポケットと、大きめのポケットがある。Apple Pencilは完全に収まるが、ポケットが細めで完全に収めると出しにくいので、少し出しておくのが現実的。
外側大きめポケットにはiPhone 13 Pro Maxも収まる。実際には完全に収まる。
さらにiPhone 13 miniを追加で収めることもできる。これら2つのスマートフォンは外側ポケットに完全に収まる(少し重なるけど)。ペン用ポケットには2本のスタイラスペンが収まるが、2本だと出し入れに少し抵抗感がある。
外側大きめポケットにiPad mini 6を入れることもできる。ただし完全には収まらず、端が少し出る。iPad mini 6の出し入れ感は、ケース入りでもハダカでもスムーズ。ちなみに、この状態で、外側大きめポケットにiPhone 13 Pro MaxやiPhone 13 miniを追加で入れることもできる。やや無理をするとiPhone 13 Pro MaxとiPhone 13 miniの両方を追加で入れられる。

 なんでも入っちゃう感じ? 容量も大したモンであるが、いろいろな組み合わせで入れても端末が不意に外に出にくいのもナイス。入れた端末がネオプレン素材の伸縮性によりほどよくホールドされるのであった。

 なお、これらネオプレン製ケースの共通の難点としては、まず新品状態だと独特のニオイがある点。ゴム系のニオイで、これが嫌いな人にとっては「このニオイ無理!」って感じかもしれない。ただ、数日放置したり洗ったりすればニオイは徐々に消えていく。

 もうひとつ、表面に細かなゴミが着きやすいこと。着きやすい、というよりも、着いたゴミが目立ちやすいという感じかも。指先でピンッピンッと弾いたり、手で払えば除去できるが、電源オフのスマートフォン画面上の指紋の如く、付着したゴミやホコリが目立つのであった。「ゴミが目立ちやすい黒」ではないカラーバリエーションも欲しいところですな。

 てな感じのJTT「JustFit. スリーブケース」シリーズ。1000円前後で買えちゃうのに、使い勝手がよく実用的なソフトケースだと思う。サイズが合えばAppleデバイス以外の端末でもフツーに使えそうなので、そのあたりを含め、興味のある方はぜひチェックしてみてほしい。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。