スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

スマートデバイスをオートバイでも♪

サインハウスのスマホマウントと充電システム

スマートデバイスをオートバイでも♪

 エンジン付きの二輪車っていうかモーターサイクルに鋭意乗っていますが、やはり気になるのは「オートバイでのスマートデバイス利用」です。もちろん既にバイクに乗りつつスマートフォンやタブレットなどを使っていますが、「もっと快適に!」「もっと便利に!」と考えてしまいます。

 そこで、以前から気になっていたオートバイ用スマートデバイス周辺グッズを購入。ていうか、ある晴れた日に林道へと出掛けたら、このあいだの台風による崖崩れで閉鎖されており、トボトボと帰宅する途中でバイク用品店に寄ったら「気になっていたアレ」があったのでカッとなって衝動買いしたんでした。

 モノは、「マウントABCセット(スマホセット A+B+C-4)」(公式製品情報ページはコチラ)と「POWER SYSTEM 5V6A」(公式製品情報ページはコチラ)です。どちらもSYGN HOUSE(サインハウス)の製品です。

左は、バイクのハンドルなどにスマートフォンなどを取り付けるキット「マウントABCセット(スマホセット A+B+C-4)」使用中の様子。実勢価格は2万2000円前後と高価ですが、ガッチリと装着でき、外見もイイ感じです。右はバイク用の電源「POWER SYSTEM 5V6A」で、実勢価格は7000円ほど。電源が3系統あり、3台のスマートフォンやタブレットを同時に充電可能です。

 上の2製品が「気になっていたモノ」なんですが、手を出さなかったのは比較的に高価だからでした。機能的に似たものなら、より安価な製品が多々あります。ですが上の2製品、マウントは外見的にキレイでシステマチックで、電源はわりと小型なのに高機能・高性能という、それぞれの魅力がありました。

 そして購入&使用後の印象ですが、どちらもイイ感じ♪ マウントは想像以上のホールド力があって、外観もキレイ。電源はわりと小型で邪魔にならず、でも3台の端末に対して同時給電・充電ができたりしてかな~り実用的です。てなわけで以降、これら2製品の機能や使用感について書いてみたいと思います。

頑丈で軽くてキレイなマウント

 まずは「マウントABCセット(スマホセット A+B+C-4)」(公式製品情報ページはコチラ)から。同メーカーからは「サインハウス・マウントシステム」というバイク用マウント製品群が発売されています。詳細は公式製品情報ページにありますが、3種のパーツ(機器保持用のAパーツ、アームのBパーツ、バイク側台座のCパーツ)を組み合わせて使うマウントで、スマートフォンやデジタルカメラ、ナビゲーションシステムなどをバイクに取り付けられます。

 で、この「マウントABCセット(スマホセット A+B+C-4)」は、「本来はバラバラで売られているA・B・Cのパーツをセットにした製品」で、スマートフォンをバイクに装着するのに必要なパーツが同梱されています。

「マウントABCセット(スマホセット A+B+C-4)」は、スマートフォン用の「機器保持用のAパーツ、アームのBパーツ、バイク側台座のCパーツ」がセットになった製品です。3つのパーツでスマートフォンをバイクに固定できます。iPhone 6/6s/7 Plusをホールドできました。バイク側のハンドル径はφ22.2mmに対応しています。
機器保持用Aパーツでスマートフォンをホールドしますが、長辺側のアーム幅調整・固定には付属の6角レンチが必要です(手では締められません)。また、Aパーツの内側、スマートフォンに接する部分には、使用前にラバーの緩衝材を貼ります。ただ、それでも端末が傷つく可能性は否めませんので、ケースに入れた端末をホールドさせたほうが無難なように思います。
実際にバイクに取り付けてみました。まずはバイクのハンドルなどに、台座となるCパーツを固定しました。メーターパネル上部にも22.2mm径のパイプがありましたので、そこにも台座(追加購入)を取り付けてみました。
ハードジャケットに入れたiPhone 6 Plusをマウントした様子。左2枚がハンドルにマウントしたもの。画面の向きや縦横はある程度自由に調節できます。右はメーターパネル上部にマウントしたもの。固定はパーツBの手動ネジ(ノブ)で行いますが、かなり頑丈に固定できます。
ちなみに、パーツAとしては、防水タイプのスマートフォンケース(左)やカメラ用雲台(中央・右)もあります。詳しくは公式製品情報ページをご参照ください。

 マウントの基本的な組み立てには、付属の6角レンチ以外にも、10mmレンチやネジロック等ネジ固定剤などが必要で、付属緩衝材の貼り付け作業も要ります。ので、「買ってパッケージを開けて即バイクに取り付け!」という手軽さではなく、ちょっとした前準備が必要。バイクへの取り付けも、また別の6角レンチが要ります。でもまあ、バイク関連の一般的な工具があれば、特に問題なく取り付けができると思います。

 スマートフォンを取り付けるAパーツは、付属6角レンチで長辺側左右のアームを固定する必要があります。指では回せないネジなのが若干残念ですが、その分ガッチリ固定できて安心感があります。短辺側のアームはバネで押さえるタイプで、バネが押さえた位置でネジにより完全に固定できます。このネジは手でも回せます。

 さて、取り付け完了。早速スマートフォンをマウントして走ってみました。

ヤマハのセロー250というオフロードバイクにiPhone 6s Plusをマウント。群馬県にある「御荷鉾(みかぼ)スーパー林道」という、比較的にフラットな未舗装林道を走ってみました。かなりの振動が予想されましたので、iPhoneはハードジャケットに入れたうえマウントしました。

 バイクに「マウントABCセット(スマホセット A+B+C-4)」を使ってスマートフォンをマウントし、未舗装林道を含んだ林道や一般道を合計8時間程度走行しました。結果、全く問題ナシ♪ 出発前にマウントの角度を調節して固定し、途中休憩時にスマートフォンを外したりはしましたが、マウントの角度などが変わることはありませんでした。

 未舗装の林道もかなり走りました。予想では「未舗装林道を走ったら振動でマウントが傾いたりするだろうな~」と考えていましたが、そういう問題もナシでした。やや余談ですが、バイクは単気筒のオフロード車なので、オンロードバイクと比べると走行時の振動が多いです。それでもマウントが緩まなかったのは、なかなか大したものだと思います。この「マウントABCセット(スマホセット A+B+C-4)」、お値段はお高いわけですが、十分信頼できるマウントだと感じられました。

 難点を言えば、少々前述しましたが、端末長辺側のアームは6角レンチで調節・固定が必要だという点です。スマートフォンの幅ピッタリに固定してしまうと、6角レンチ無しではマウントからスマートフォンを抜くことができません。

 もう一つ、付属のラバー製緩衝材がビミョーに薄すぎる気がすること。まあ「気がする」だけで問題は出ていませんが、たとえばスマートフォンに接する部分はあらかじめシリコン緩衝材で覆われているような構造だったらより安心できるという気がします。

 ほかはイイ感じ。質感も見栄えも美しいですし、とても頑丈ですし、スマートフォンの保持力も十二分。安心して使えるマウントだと感じられました。

 なお、仕組み的に「RAMマウント」などとよく似ていますが、関節となるボールの直径が若干異なります。実測値は、「サインハウス・マウント」のボール径が23.2mm、「RAMマウント」のボール径が25.2mmでした。2mm程度の差なので、やや強引に使えば双方にまあまあ互換性アリという感じで「使えなくはない」ですが、締め付け時の固定安定性が下がるなど、細かな問題も出てくるようです。ので、基本的には「形や仕組みが似ているけれど非互換」と考えておいたほうが良さそうです。

イロイロとスッキリするバイク用USB電源

 次に「POWER SYSTEM 5V6A」(公式製品情報ページはコチラ)。「5V6A」で「ゴブイロクエー」と読むようです。

 バイクの電源は12Vのバッテリーですが、充電関連グッズで最近主流なのは、その12Vバッテリーから電源を取って電圧を変換し、5VのUSB電源とする製品です。この「POWER SYSTEM 5V6A」もそうですが、ほかの製品と違うのは「出力口が汎用コネクタではない」「同時に3出力(合計6A)出せる」「配線の途中にDC-DC回路が入った箱がない」といったあたりです。ともあれ、まずはどん外観の製品なのか見てみましょう。

ハンドル上やシート下に露出させ、5Vの電源を供給する本体部分です。サイズは50×40×14mmで薄くコンパクトですが、3系統の電源を出力できます。スマートフォンなどに充電する場合、専用充電ケーブル(5Vデバイスケーブル)を接続し、その先に端末をつなぎます。写真はmicroUSB充電ケーブル使用例。
付属の充電用ケーブルは3種類。左から汎用USB充電ケーブル(各機器用の一般的なUSBケーブルを接続できます)、Apple Dockコネクタ充電ケーブル、microUSB充電ケーブルです。それぞれ長さは40cm弱。ほかにも、タイプ違いや長さ違いでケーブルが別売されています。

 で、コレ、実際に使うためにはバイクへの取り付けおよび配線が必要になります。比較的に単純な配線なので、バイクの電源系統の知識が少しあれば自分で取り付けられると思います。確実を求めるならショップに取り付けを依頼しましょう。

 取り付けという面で「なかなかイイ!」と感じさせるのは、電源供給部にDC-DC電圧変換回路(チップ)が内蔵されていることと、ケーブルが部位毎に別になっている点です。このテの「スマートデバイス充電用電源」の多くには、電源供給部とは別に、DC-DC電圧変換回路が収められた小箱があり、配線時にちょっと邪魔だったりします。この製品にはその邪魔な部分がナイのでスッキリしていますし、配線スペースが少ないバイクにも取り付けやすいと思います。

 ケーブルは、本体(電源供給部)につながるケーブル(500mm)と、延長ケーブル(700mm)と、バッテリーにつながるケーブル(150mm)の3本に別れています。これらケーブルの末端には「ギボシ」が装着されていて容易に繋ぎ外しできます。ので、車種や必要性や好みによって、電源供給部をバッテリー近く(シート下とか)やハンドル近くなどへと配線しやすいと思います。

 ちなみに、バッテリーへの接続は、直結して常時給電することも、直結しつつACCに接続してイグニション連動で給電をオン・オフすることもできます。ACC接続用ケーブルは黄色ですが、このケーブルの途中にスイッチを入れるなど改造すれば、必要に応じて両タイプを使い分けられたりします(けど、メーカー保証外ですし、バッテリー上がりにも注意です)。さておき、本体以外にどんな部品が同梱されるのか見てみましょう。

左はパッケージに含まれるケーブル等々一式です。中央はケーブル類で、本体部、延長部、バッテリー接続部に別れていますが、ギボシにより繋ぎ外しが容易です。右はハンドルなどに本体を取り付けるためのパーツ類で、星形のものは本体コネクタのキャップです。

 さて、「POWER SYSTEM 5V6A」をバイクに取り付けてみました。給電部となる本体はハンドル右側に装着。1ポートタイプのUSB給電製品と比べると、やや横幅と奥行きがありますが、まずまずスッキリと取り付けできました。シガーソケットタイプと比べるとスッキリ感はかなりのものです。3ポート使えるのも便利。その様子を写真でご覧ください。

ハンドルの右寄りに取り付けてみました。スマートフォンなどに充電する場合、専用充電ケーブルを必要な本数だけ挿します。3本まで挿せて、3台の端末を同時に充電可能です。各ポートの出力は2Aなので、タブレットなどの充電にも対応しています。
試しに、3台の端末を同時に繋いでみました。それぞれ、9.7インチiPad Pro、iPad mini 3、iPhone 7 Plusです。各端末ともシッカリと充電されています♪ ……まあ実際は、端末をタンクバッグなどに入れつつ充電ですな。
本体の給電部は防水仕様だそうですが、そのままだと金属のコネクタが見えています。ホコリなどの問題もありますので、付属のキャップを装着したいところ。ただ、付属のキャップは紛失しやすいので、写真のように「キャップの取っ手に穴をあけ、そこに紛失防止のためのヒモを通してバイクに固定」してあります。これで紛失のトラブル激減です。

 バイクでスマートデバイスが充電できて便利! という点では、ほかのUSB電源系の製品と同じではあります。ですが、「POWER SYSTEM 5V6A」の場合は3ポートあるので「あっ電池切れ!」的な場合にイロイロ便利です。スマートデバイスに給電・充電しつつ、ほか2台のUSB充電対応機器を充電可能。モバイルバッテリーとかモバイルルーターとかデジタルカメラとかBluetoothレシーバーとか、イロイロ充電可能なので、大きめの安心感があります。「POWER SYSTEM 5V6A」は配線の面でもなかなかイケてるUSB電源製品なので、興味のある方はぜひジックリとチェックしてみてください。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。