スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

Wi-FiでスマホとつながるDVDドライブ!

ロジテックのWi-Fi対応DVDドライブ「LDR-PS8WU2V」

Wi-FiでスマホとつながるDVDドライブ!

 タブレット端末で手軽にDVDコンテンツを観たいな~と思いまして、ロジテックのWi-Fi対応DVDドライブ「LDR-PS8WU2V」を買いました。メーカー製品情報ページはコチラですが、「スマートフォンやタブレットなど端末とこのドライブだけでDVDコンテンツを再生できる」という製品です。

ロジテックのWi-Fi対応DVDドライブ「LDR-PS8WU2V」。Wi-Fi対応のCD/DVDドライブで、スマートフォンなどの端末と無線接続してDVD映画や音楽CDなどを楽しめます。電源は付属USB-ACアダプタですが、2A以上の出力を持つモバイルバッテリーを電源としてモバイル運用することも可能。PCとUSB接続すれば一般的なCD/DVDドライブとして使用できます。実勢価格は1万1000円前後。

 以前、大量にあったDVD映画ディスクを処分しました。最近はネット配信で高画質な映画が観られるので、もうDVDはいいや、と。でも全部処分したわけではなく、まだネットで配信されていないような若干マニアックなディスクは手元に残してあります。たとえば「木枯らし紋次郎」などの古い時代劇とか……何ソレ知らないよ、って人の方が多そうですけど。あるいは、これまた「何ソレ」な感じの古いテレビドラマとか。そういうのを、たま~に観たくなるわけです。

DVDコンテンツ「木枯らし紋次郎」。1972年から放送された、中村敦夫主演のテレビ時代劇です。Vol.1では、若き日の小川真由美や小池朝雄が出ていたりしてビックリ! このボックスを見て「欲しい~!」という人と、「はぁ?」という人がハッキリ別れそうな作品かもしれません。

 こういう趣味性が高く若干マニアックなDVDコンテンツは、やはりひとりでジックリ観たい感じ。居間のテレビで観ると家族が「……(何コレ、興味ないなあ)」などとなって落ち着いて観られないし、iPadとかで好きな場所で自由にDVD観れたらいいなあ、と思って「LDR-PS8WU2V」を買ったという次第です。

 使ってみた結果から言えば、手持ちのタブレット(iPad Pro 9.7やiPad Pro 12.9)と組み合わせると画面小さめのパーソナルシアターになってソ~ナイス! みたいな。空いた時間に紋次郎、食後にちょっと紋次郎、晩酌で紋次郎、寝ながら紋次郎と、周囲20mの範囲ではワタクシしか興味なさそうなコンテンツを再生しまくりです♪ 実勢価格1万1000円前後ですが、この値段でPCやテレビ+ビデオレコーダーに頼らずDVD鑑賞し放題なのは、ワタクシとしてはコストパフォーマンス的にも満足できました。

 ともあれ以降、「LDR-PS8WU2V」の機能や使用感についてレポートしたいと思います。なお、以降は「LDR-PS8WU2V」とiOS端末(iPad Pro 9.7)を組み合わせてのレポートです。ので、掲載するスクリーンショットはiOS用アプリのもので、iPad Pro 9.7での表示です。

 また、この機種と接続できるスマートフォンやタブレット端末、モバイルバッテリーやシガーチャージャーについては、コチラにあるメーカーサポートページに明記されています。購入を考えるなら事前にチェックしてください。

2つの動作モードと3つのアプリ

 まず「LDR-PS8WU2V」の機能ですが、USBケーブルでPCとつなげばCD/DVDドライブとして使えます。これに加え、Wi-Fiでスマートフォンなどと接続すれば、PCが無くてもDVDの再生や音楽CDのリッピングを行えます。

 で、ちょっと独特なのが、DVD再生時と音楽CDリッピング時では動作モードを変える必要があること。Wi-Fi接続時の動作モードはAPモードとCLIENTモードがあり、切り替えは本体背面のスイッチで行います。用途に応じ、これらのモードを切り換えて使います。

本体背面には各種コネクタと動作モード変更スイッチがあります。ちなみに、電源ジャックの「DC IN 5V」には、専用プラグが付いたUSBケーブルをつなぎます。mini USBとあるのは、PCなどと接続する場合のコネクタで、電源用ではありません。

 DVD再生時はAPモードにします。スマートフォンなど端末とこのドライブをWi-Fi接続するだけの動作モードですな。

 音楽CDリッピング時は、CLIENTモードにします。このモードでは、スマートフォンなど端末とこのドライブがWi-Fi接続されます。また、ドライブとWi-Fiルーターが接続され、スマートフォンなど端末はドライブ経由でインターネットにアクセスできます。これは、主に音楽CDリッピング時の「インターネットからの楽曲情報取得のため」です。

 なお、使うアプリは3種類。DVD再生には「Logitec Wireless DVD Player」アプリ、CDリッピングには「Logitec CD Ripper」、リッピング後の楽曲再生や編集などには「ELECOM Hi-Res Music Player」アプリを使います。

左から、DVD再生用「Logitec Wireless DVD Player」アプリ、CDリッピング用「Logitec CD Ripper」、リッピング後の楽曲再生/編集用「ELECOM Hi-Res Music Player」アプリの表示例です。

 用途に応じてアプリを起動し、場合によっては本体背面のスイッチで動作モードを変更するので、最初はちょっと「なんか面倒」という気になりがちです。が、まあ単純な操作なので「このドライブはこういうモノ」と慣れてくると思います。

タブレットでDVD鑑賞♪

 このドライブとスマートフォンやタブレットなど端末をWi-Fi接続すれば、DVD映画などを鑑賞できます。端末側で使うのは「Logitec Wireless DVD Player」アプリです。

 使い方は至ってシンプルで、ドライブをAPモードにしてアプリを起動する程度。アプリは、もちろんDVDビデオのメインメニューを表示/操作したり、字幕や音声の切り換えができたりします。マルチアングル対応DVDでは、マルチアングル表示も可能。アプリを中断した場合、最後に再生したシーンからのレジュームも行えます。

左は初めてアプリを起動した様子。パッケージに付属のシリアル番号を初回のみ入力する必要があります。英文字は大文字のみ対応だったりして、ちょっと面倒です。中央は、通常時にアプリを起動した様子で、選択可能なドライブが表示されますので、これを選びます。右はDVD再生中の様子です。

 このドライブとiPad Pro 9.7を組み合わせてしばらくDVDを鑑賞してみましたが、予想以上に快適です。購入時、ネットショップのユーザーレビューなどがイマイチな感じでしたので、「場合によっては使いにくいのかも!?」と危惧していましたが、ワタクシの環境ではほとんど問題ナシ。DVD鑑賞を楽しめています。

 ただ、たま~に問題が出ます。ひとつは、DVDを読み込んでバッファするタイミングだと思いますが、一瞬~数秒の間、映像が静止します。良いシーンにこれが起きると、コンテンツへの没入感が一気に失われて残念です。ただ、ホント、たま~になので、許せる範疇です。

 もうひとつ、映像と音がズレることがあります。セリフと口の動きが合ってないとか、そういう症状です。でも、「あれ? 今、セリフと口がズレた?」と思った次の映像では、そのズレが起きません。イマイチ再現性もないような感じですが、これは上記の映像の静止よりも少し多く起きます。この症状が演者のアップのときに起きたりすると、やはりコンテンツへの没入が解かれてしまう感じで、ちょっと残念です。

 使い始め当初、映像が汚く感じられました。ですが、どうも、気のせい、かも!? ネット配信の高画質動画やBlu-rayビデオに慣れた目で、古いDVDコンテンツを観ると、「え~っ、こんなに荒れた映像だっけ~?」と驚きます。「いや、もっとキレイだった記憶が!」と思って、PCやテレビで同じDVDコンテンツを再生すると、「はあ……DVDの映像美ってこんなモンだったんだ」と思ったりして。

 具体的には、テレビだと特殊な色や動画の処理をしているので、少しはキレイに見えるDVDコンテンツですが、PCやiPadだと、そーんなに違いがナイ感じです。iPadの輝度をいつもより少し上げた状態で観ると、コントラストも上がるのか、少し観やすい気がします。

 しかしまあ、このドライブとタブレットを組み合わせての映画鑑賞は、とてもイイ感じです。DVDドライブ内蔵モバイルノートPCと似たようなものと言えばそうなんですが、いつでもすぐにDVDを観られます。デスクトップPCやビデオレコーダーが「置かれている場所」から開放され、気分は軽快。DVD鑑賞場所は自由。この気楽さがお気に入りDVDをさらに楽しいものとしてくれています。わりと、サイコー♪

時間は少しかかるがCDリッピングにも対応

 最後に音楽CD方面での利用について少々。このドライブとスマートフォンやタブレットなどの端末を組み合わせれば、PC不要で音楽CDのリッピングができます。CDリッピング用として「Logitec CD Ripper」アプリが、リッピング後の楽曲再生/編集用として「ELECOM Hi-Res Music Player」アプリが用意されています。

 手順は、まず「Logitec CD Ripper」アプリで音楽CDを端末に読み込み、それが完了したら「ELECOM Hi-Res Music Player」アプリで曲を再生したり編集したりします。また、「ELECOM Hi-Res Music Player」アプリでは、好みの曲だけCDに焼いてオリジナルのベストアルバムCDを作成することもできます。ともあれ、その手順を見てみましょう。

まず「Logitec CD Ripper」アプリを開き、リッピングの設定などを済ませます。今回はロスレスで行ってみました。リッピングを開始すると、インターネット経由でアルバム情報を自動収集します。
アルバム名の候補が表示されますので、ひとつを選択。曲名が正しいこをと確認し、リッピングとエンコードを開始します。
リッピング完了。10分以上かかりましたので、かなり遅いですな。リッピング完了後、楽曲などを「ELECOM Hi-Res Music Player」アプリに引き継ぎます。
「ELECOM Hi-Res Music Player」アプリでは、曲の再生や編集、CD-RやCD-RWへの書き込み(ベストアルバム作成)などが行えます。

 といった感じで、音楽CDのリッピングはほとんどアプリ任せでOK。リッピングは、ドライブの読み込み速度の問題なのか、Wi-Fiで端末と接続しているからか、今時的PCでのリッピング速度と比べるとかなり遅いです。圧縮設定などはあまり関係なく、1枚のCDで10分程度かかるようです。でも、リッピングはバックグラウンドでも行えますので、リッピング中にほかのアプリを使って過ごせばいいだけの話かも、です。

 なお、リッピングした曲は「ELECOM Hi-Res Music Player」アプリで扱えるだけで、iOS標準の「ミュージック」アプリで扱えるわけではありません。このあたりは他の「スマートフォンなどに音楽CDをリッピングできるヨ♪」的な製品と同様です。

 てな感じのWi-Fi対応DVDドライブ「LDR-PS8WU2V」。タブレット端末で好きな時に好きな場所でDVD映画を鑑賞! というワタクシ的欲求をアッサリと叶えてくれました。リッピングは全然行いませんが、DVD鑑賞と、たまーに必要になるPC用外付けドライブとして、今後も活躍してくれそうです。興味のある方はぜひチェックしてみてください。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。