スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

愛用中のヘッドセット×4種

愛用中のヘッドセット×4種

 今回はワタクシが愛用中のヘッドセットを4種類ご紹介してみます。どれも新しい製品ではないんですけど、便利なので継続的に利用中。モノは、ソニーの「MDR-EX31BN」(メーカー製品情報ページはコチラ)、ロジクールの「Wireless Headset H800」(メーカー製品情報ページはコチラ)、サンワサプライの「4極対応ヘッドセット MM-HS402SV」(メーカー製品情報ページはコチラ)、PLANTRONICS(プラントロニクス)の「VOYAGER LEGEND」(メーカー製品情報ページはコチラ)です。

左がソニーの「MDR-EX31BN」で、Bluetoothステレオヘッドセットです。右はロジクールの「Wireless Headset H800」で、こちらもBluetoothステレオヘッドセットです。
左がサンワサプライの「4極対応ヘッドセット MM-HS402SV」で、ケーブル式(4極プラグ)の通話用ヘッドセットです。右はPLANTRONICSの「VOYAGER LEGEND」で、通話向けの耳かけ式Bluetoothヘッドセットです。

 用途は、ソニーの「MDR-EX31BN」は外出時に音楽を聴き、たま~に通話を。ほか3機種は、ほとんど通話用です。ともあれ以降、各機種の機能や使用感などについて見ていきましょう。

一度使うとクセになる「騒音カット」

 まずはソニーの「MDR-EX31BN」(メーカー製品情報ページはコチラ)から。音楽聴取やハンズフリー通話に対応しているBluetoothステレオヘッドセットで、ノイズキャンセリング機能で周囲の騒音をカットしつつ、音楽を楽しめます。

 また、対応音声コーデックはSBC(高圧縮/低音質)に加えてAACやaptX(低圧縮/高音質)となっており、この点でも高音質で音楽を楽しめます。どちらかと言うと、音楽聴取向けのヘッドセット……というよりもBluetoothステレオイヤホンという感じの製品ですな。

 なお、ノイズキャンセリング機能を中心としたレビューは本連載バックナンバーに書きました(該当記事はコチラ)。その記事では、ノイズキャンセリング対応のヘッドホンを合計2機種レビューしていますので、ご参考までにどうぞ。

ソニーの「MDR-EX31BN」。ノイズキャンセリング機能付きBluetoothヘッドセットで、通話や音楽聴取などに使えます。付属ステレオイヤホンは脱着可能。市販のイヤホンも使用可能ですが、その場合はノイズキャンセリング機能が働かないようです。2013年10月25日発売で、現在の実勢価格は7000円前後。
本体前面のボタンで曲再生/一時停止・受話・電源オンオフ、側面のボタンでほかの各種操作を行います。カラーバリエーションは3種です。
背面のクリップで胸元などに留めて使えます。クリップの上部にはネックストラップを通せる穴がありますので、ネックストラップで本体を首から吊しても便利。不使用時はクリップにイヤホンのケーブルをまとめておけるあたりもナニゲに便利です。

 このヘッドセットを使い続けているのは、やはりノイズキャンセリング機能があるからです。電車やバスや飛行機などで移動中に使うと、周囲の騒音がかな~りカットされて非常に実用的。小音量でも音楽やネットラジオをクリアに聴取できますので、耳に負担がかからずラクでナイス。一度使うとクセにな……ったので、もう2年以上も使っています。

 操作も慣れやすくてイイ感じです。最大ボリュームが「もうヒトコエ欲しい」と思うこともありますが、ほかは全体的に満足しています。本体背面のクリップにイヤホンのケーブルをまとめて携帯できたりする点も、ちょっとしたコトですがとても便利です。

 あと、当然ではありますが、Bluetoothヘッドセットですのでスマートフォンなどとケーブル接続する必要はありません。ですので、その分ケーブルが邪魔にならずスッキリ。なお、これまで音声の途切れなどは経験していません。ディスコンになる前に予備を買おうかナ……とか思うほどイロイロと気に入っております。

スマートフォンでもPCでも手軽に使えるステレオヘッドセット

 次はロジクールの「Wireless Headset H800」(メーカー製品情報ページはコチラ)。Bluetoothステレオヘッドセットで、最大7台までのデバイスとペアリングできます(接続は一度に1台のみ)。付属のUSBドングルを使えばペアリング操作なしで使用できます。ある程度曲げられるアームマイクを装備し、不使用時にはアームマイクを格納できます。

ロジクールの「Wireless Headset H800」は、一見するとヘッドホンですが、アームマイクを装備したBluetoothステレオヘッドセットです。携帯時や保管時は畳むことができます。2011年9月30日発売で、実勢価格は8500円前後です。
マイクは収納できるほか、わりと自由な位置に動かせます。
マイクのアーム部分はフレキシブルなので、口に合わせた位置にセットできます。マイク部にはノイズキャンセリング機構が搭載されているとのこと。
本体左側には付属のUSBドングルを格納しておけます(写真はフタを外した状態)。本体右側には主な操作ボタンがあり、右側サイドにも操作ボタン類があります。USB充電コネクタも本体右側です。

 このヘッドセットは、主にPCでのビデオ通話やスマートフォンでの通話に使っています。基本的にはBluetoothステレオヘッドセットなんですが、付属のUSBドングルをPCのUSBポートに挿せば、PC用のワイヤレスヘッドセットとしても即使えます(ドングル使用時はペアリング等の設定は不要)。手軽に接続先を切り換えられる利便で使用中、みたいな。

 使用感も良く、残念点は「アームマイクを格納状態にしてもマイクがミュートされない」という機能不足くらいです。ボタン類の操作感は、少々慣れれば指先の感覚だけで間違えず操作できる感じ。コンパクトに折り畳めるところまで含めて、なかなか便利です。

 通話用としての音質は十分良好だと感じております。音楽聴取用にも使えて、音質もそこそこイイ感じ。ただ、もっと良い音のワイヤレスヘッドホンは多々ありますので、この機種を敢えて音楽聴取のために選ぶのはビミョーかも、です。

機能最小限のケーブル式ヘッドセット

 次に、サンワサプライの「4極対応ヘッドセット MM-HS402SV」(メーカー製品情報ページはコチラ)。コレ、単なるケーブル式のヘッドセット(4極プラグ)です。iPhoneなどに接続して使っています。実勢価格は1500円前後。

サンワサプライの「4極対応ヘッドセット MM-HS402SV」は非常にシンプルな片耳式のヘッドセットです。プラグは3.5mmの4極ミニプラグ(CTIA規格準拠)で、ケーブルの途中にボリューム調節ダイヤルがあります。
アームマイクは前後に大きく動きます。ので、左耳用としても右耳用としても使えます。

 という「だけ」の製品です。これに似た製品は他にもあると思います。

 ただ、こういう、ある意味「原始的」なヘッドセットは、やはりひとつあるとナニカと役立ちます。たとえば、いつもスマートフォンにつないでいるBluetoothヘッドセットを使おうとしたものの「あっ電池切れ!」というときでも、こういうケーブル式のヘッドセットがあれば急場をしのげます。スマートフォンで通話中、予期せず長電話になったときでも、「一瞬待ってて」と相手に伝えて、このタイプのヘッドセットをプラグインすれば、楽な体勢で通話を続けられます。

 という感じで、ほぼ何も便利機能がない感じのヘッドセットですが、こんなのを1個持ってると「けっこー役立ってくれることが多いなあ」と。4極式の多くのスマートフォンなどで使えますので、緊急用(!?)にヒトツどうぞ。

定番&高コスパのBluetoothヘッドセット

 最後に、PLANTRONICS(プラントロニクス)の「VOYAGER LEGEND」(メーカー製品情報ページはコチラ)を。耳かけ式のBluetoothヘッドセットで、わりと定番的な存在です。通話用に特化した形状ですが、音楽やネットラジオを聴いたりもできます。また、音声コマンドで操作できたり音声案内が行き届いていたり、けっこー高機能な製品だったりもします。

PLANTRONICSの「VOYAGER LEGEND」。耳かけ式のBluetoothヘッドセットです。マイク/イヤホン部は回転するので、右耳にも左耳にもかけられます。2012年12月13日発売で、実勢価格は7000円前後。
耳の後ろ側に回る部分に、電源ボタンやボリューム調節ボタン、充電用接点があります。マイクの後方端に受話/終話ボタンが、マイクの胴の部分にミュートボタンがあります。
やや以前からある定番製品なので、周辺機器も充実しています。紐付きの小さなパーツは、microUSBケーブルを使って充電するためのアダプタ。箱状のものはケースですが、ケースに入れた状態だと内蔵バッテリーによりヘッドセットが充電されます。いかにもPLANTRONICSらしいケースですな♪

 ワタクシ的な結論から言えば、これまで使った通話向けBluetoothヘッドセットの中では、この「VOYAGER LEGEND」が最も秀逸という印象です。また、7000円前後という実勢価格でこの使い勝手の製品が手に入るという点で、コストパフォーマンスもかなり高いと感じます。

 使用感としてイイのは、まずボタン類の操作のしやすさです。耳にかけて使うヘッドセットですが、その状態で使うボタンは主に3つ。受話/終話ボタン、ミュートボタン、ボリューム調節ボタンです。このどれもが「指先の感覚で使い分けられる」という感じ。最初は短時間の慣れが必要かもしれませんが、慣れると他のヘッドセットを使うのが面倒になるほど、スムーズに操作できます。

 それから音声案内。ユーザーが発した音声コマンドで電話を受けたりイロイロできますが、それとは別に、モードが変わるなどしたら音声案内が流れます。たとえばミュートボタンを押せば「ミュートオン(もしくはオフ)」と案内されます。こちらの声を一時的に相手に伝えないためのミュート機能があるヘッドセット使用時に「現在、ミュートがオンだっけかオフだっけか?」みたいな迷いはアリガチですが、このヘッドセットにはそんな問題もありません。ほか、通話していないときに受話/終話ボタンを押せばバッテリー残量を知らせるなど、細々した「便利な音声案内」があり、実用的です。

 音質については十分良いと感じます。相手への声も伝わりやすいようですし、相手の声もよく聞こえます。音質は、もちろん回線状況にもよりますが、本質的な音質については使ってきたBluetoothヘッドセットと比べるとワンランク上というイメージです。

 ちなみに、もちろんですが音楽などを聴くこともできます。モノラルですけど。でもradikoなどでトーク主体のラジオ番組を聴くには実用的で、ボリュームを小さめに絞っても話し声が明確に聞こえてきます。

 それと、上の写真にもありますが、周辺機器や交換用イヤーパッドが容易に入手できるあたりも、定番製品の強みかも、です。上の写真にある充電機能を備えた専用ケースは特に便利です♪

 なお、2016年5月27日に、日本プラントロニクスから新型の耳かけ式ヘッドセット「Voyager 5200」が発売されました(ケータイ Watchニュース記事はコチラ)。久々の新型~♪ というコトで早速購入し、使い始めました。ので、しばらく使い込んでみて、その使用感などを追々レビューしたいと思います。

 ともあれ、以上、よく使っているヘッドセットを4機種ご紹介しました。ヘッドセット選びのご参考になれば幸いです。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。