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Mobile World Congress取材のついでにカタロニアサーキットでF1のテストを観戦

 ついに始まったF1シーズン。今年は、日本人ドライバーが不在という寂しい年ではあるが、ホンダが復活し、マクラーレン・ホンダとして、グリッドに帰ってくるのはうれしい限りだ。

 ただ、パワーユニットの開発には相当、苦労しているようで、シーズン前のテストでは、ほとんど走行距離を稼ぐことができていない。実はMobile World Congressの取材でスペイン・バルセロナに行った際に、カタロニアサーキットまでF1テストを観に行ったのだが、その時も、一瞬だけマクラーレン・ホンダのマシンを見ることができたのものの、すぐにピットに入ってしまっていた。

 アロンソがクラッシュし、開幕戦を棄権するなど、順調なスタートとは言えないが、かつてのマクラーレン・ホンダの活躍を再び、期待したいものだ。

 開幕戦でメルセデスが独走していたので「今年もつまらないシーズンになりそうだな」と思っていたら、第2戦マレーシアGPでは、フェラーリに移籍したベッテルがまさかの優勝。今年はフェラーリがかき回してくれそうな気がしてワクワクしている。

 さて、F1シーズンが始まるとなると、毎年、準備が必要なのが「観戦方法」だ。一昔前はF1を生中継で見ようと思ったら、CS放送しかなかったが、ここ最近は、ネット配信も増えてきて「どれで見ようか」と迷えるほどになってきた。

 今年、最初に選んだのが、ニコニコ生放送による配信だ。F1中継を行っているフジテレビNEXTsmartが、昨年中盤から一日中、ニコニコ生放送で配信されるようになったので、今シーズンはこのプラットフォームで視聴しようと思っていた。

 実際、開幕戦オーストラリアGPの直前に、月額1200円を支払って、契約したものの、視聴する段階になって「スマホやタブレットで見られない」ということに気がついた。PCであれば全く問題ないのだが、やはり外出先や出張先でも気軽に見たいだけに、ちょっと不便を感じている。

 ニコニコ生放送で、他の人のコメントも一緒に見られるかと思っていたら、コメントを書き込んだりもできないようになっている。これではニコ生で見る期待感がないので、4月以降はフジテレビオンデマンドに切り替えようかと検討中だ。フジテレビオンデマンドであれば、スマホやタブレットでも視聴できるのは確認済みだ。昨年もフジテレビオンデマンドだったので、今年も問題なく使えるだろう。

 また、今年からは、あのNOTTVでもF1中継が見られるようになった。フジテレビONEがもともとF1中継をやっていたが、4月からNOTTVで放送チャンネルが増えることで、「NOTTVでもF1」という環境が整った。NOTTV関係者には、開局当初から「F1が見たい」とお願いしてきたが、ようやく見られることはちょっと感慨深かったりもする。ただし、開局当時は、今のようなネット配信がなかっただけに、NOTTVに活路を求めたが、すでにフジテレビNEXTsmartができてしまった。もうちょっとNOTTVが早ければと思うと残念でならない。また、NOTTVの場合は生中継ではないと言う点も、F1ファンからすると物足りないのだ。

現在の筆者の観戦スタイル

 今年、驚いたのがF1公式アプリの充実度だ。2700円と高めなのだが、毎レース、リアルタイムにマシンの場所やタイム計測などが把握できるので、F1ファンにとっては必需品のアプリだ。

 今年はニュースや去年のダイジェストなどの動画が見られるという点が新しいのだが、さらにレースや予選セッション中は、英語音声の実況中継を聞けるようになっていた。英語なのがとても残念だが、「F1もここまでインターネット対応するようになったか」と感心してしまった。

 F1人気は世界的に下降線を辿っている感もあるが、テレビだけでは、なかなか中継されずにファンが増えないという実態があるだけに、こうした「アプリでファンを増やす」という取り組みはどんなプロスポーツにおいてもこれからさらに強化していく必要があるのだろう。