みんなのケータイ

 Mobile World Congressで「Galaxy S6 edge」と「Galaxy S6」の2機種が発表された。サムスン電子幹部によると、この2機種は日本にも導入されるという。そうなると、悩ましいのが機種変更。特にデザインが刷新されたGalaxy S6 edgeは魅力的な半面、今使っている「GALAXY Note Edge」で手放せない機能があり、非常に迷うところだ。

 その機能が「Sペン」と関連するアプリケーション。GALAXY Noteシリーズを“ノート”たらしめる中核の機能だ。2048段階の筆圧を検知し、紙に書くのに近い感覚を味わえる。中でも頻繁に使っているのが「Sノート」。いわゆるメモアプリだが、展示会のような立ちながら話を聞くときに重宝している。GALAXY Note Edgeのサイズなら、ギリギリ、パンツのポケットに入れておける。残しておきたいと思った情報があった際に、サッと取り出してメモを取ることが可能だ。

2048段階の筆圧を検知し、スラスラと書けるSペン
立ちながら取材するときは、GALAXY Note Edgeをメモ代わりにすることが多い

 それだけなら紙のメモ帳でもいいかもしれないが、やはり便利なのはデジタルデータとしてファイルを残しておけるところ。自動的にEvernoteと同期でき、他のデバイスから簡単に参照できるため、わざわざデータをコピーする必要がない。手書きの文字を自動的に認識して、必要なメモだけを検索する機能も用意されている。走り書きのようなメモが多いこともあって精度はイマイチだが、「CA」や「4G」のように、単純なキーワードだけならそれなりに抽出できる。

メモはサムスンアカウントかEvernoteと同期させることが可能。前者の場合はデータがそのまま残るが、PCから閲覧するのが面倒なのがネック。他メーカーのスマホやタブレットで見られないのも難点
キャリアグリゲーションに関係するメモを検索したところ。このように、単純なキーワードなら認識されることが多い。ただし、メモが丁寧ならの話だが……。
エッジスクリーンの一番下にある指のアイコンをタップすると、タッチ操作を受け付けなくなる

 もちろん、紙のノートのようにページがなくなったりする心配はない。タッチパネルにペンで書くというと、誤タッチが心配かもしれないが、SノートにはSペンの反応だけを検出する機能が搭載されている。これをオンにすれば、端末の持ち方に気を使わずメモを取ることができる。

 ブックマークを残しておくほどでもない情報を切り取っておくのに便利なのが、スクラップブック。残したい範囲をSペンで切り取り、URLとともに記録してくれる。ネットにアクセスする必要なくあとから必要な情報に当たれるのに加えて、情報が更新されたときに確認もしやすい。こちらは、Sノートほど頻度は高くないが、出先でネットを見ているときに使うことが多い。

残しておきたい情報を切り取っておくことが可能。ローカルに残すまとめサイト的なものと考えれば、用途がつかみやすいかもしれない

 これらに加えて、単純にタッチ操作で手や指が疲れたとき、端末を置いてSペンで操作するのもお気に入りの使い方。ペン先が細いため、表示が小さくても正確にリンクをタップできるのもうれしい。

 普段使いのSペンと言えば、GALAXY Note Edgeでは、一般的な操作にまでSペンの機能が拡張された。たとえば撮った写真を保存しておけるギャラリーでは、Sペンによる範囲選択が可能だ。画面を分割して2つのアプリを立ち上げておき、ドラッグ&ドロップでファイルを移動するときにも、Sペンが活用できる。ただ、こちらに関しては、わざわざ端末を両手に持ち替えて、ペンで操作するのが面倒なこともあり、ほとんど使っていない。やはり、自然に使えるという点では、メモに勝るものはないと感じている。

 このように、日々の取材にもSペンとSノートが欠かせなくなってしまった。GALAXY Noteシリーズはリピーター率が非常に高い機種だと聞くが、なんとなく継続してNoteを買う人の気持ちは分かる気がする。フラッグシップのSシリーズを大胆にリニューアルしたサムスンだが、そうなると、次のNoteがどうなるのかも気になるところ。例年通りのスケジュールだとすると、まだ発表まで5カ月ほどあるが、サムスンがどんな手を打ってくるのかが今から楽しみだ。