みんなのケータイ

 あぶなかったぁ! 先日、私、Nexus 5をなくしかけました。都内に出かけた際、Nexus 5の入ったカバンごと、どこかに忘れてきてしまったんですね。気づいたときには、そりゃパニックです。どこに置いてきたんだろう、出先か、電車の中か、それとも途中で寄ったお店のどこかか。Nexus 5に電話をかけてみたけど、誰も出ず。

 確かiPhoneにはなくしたケータイを探す「Find iPhone」がありますが、Androidにはないものか。調べてみたらあるんですね。その名も「Android デバイスマネージャー」。昨年8月にGoogleが開始したサービスなのだそうです。

Androidデバイスマネージャーにアクセスすると、まずはGoogleアカウントとパスワードを聞かれる。ケータイを購入する際に設定したGoogleアカウントは絶対忘れないようにしよう

 これは、自分のGoogleアカウントにひも付けされているAndroid端末が今どこにあるかを地図上で表示したり、端末の着信音を鳴らしたりできるというサービスで、Nexus 5をはじめとする比較的新しいAndroidスマートフォンでは標準で対応している、ということです。

 さっそく自宅のPCでこのAndroidデバイスマネージャーを開きます。実行には必ずログインが必要なので、自分のGoogleアカウントでログインすると、Nexus 5の現在位置を探してくれ……るはずなのですが、最初の探索では「位置情報を利用できません」と表示され、地図もアフリカあたりを表示しており、見つけることができませんでした。

 後で調べてみたところ、どうやらGoogleデバイスマネージャーでの探索では、探索を始めてから端末が自分の位置を把握するまでタイムラグがあるらしく、一度目の探索は失敗することが多々あるようです。

探索一度目は端末位置が特定できないことがNexus 5にはよくあるらしい。筆者の場合もそうだったが、あわてず騒がず、しばらくしてからもう一度やりなおしてみよう
探索成功。今回は誤差18メートルという精度で現在位置の特定に成功した。このAndroidデバイスマネージャー、かなりの精度で現在位置を知ることができる

 一度目の探索が失敗したら、2~3分たってからもう一度探索をしてみると……今度は端末の位置が地図上で表示されました。やっぱりNexus 5は出先に置きっぱなしになっていました! さっそく先方に電話して、Nexus 5の入ったカバンがあるのを確認してもらい、取りに行って、Nexus 5が手元に戻ってきました。いや、ほんと一時はなくなってしまったんじゃないかと冷や冷やしました。

 先方曰く、どこかで呼び出し音がなっているのはわかったのだけど、何が鳴っているのかわからなかったのだそうで、私が電話して、これこれこういうカバンがありませんかと尋ねたところでその所在に気づいたのだとのこと。危なかったですね、ホント。

 ちなみにこのAndroidデバイスマネージャー、地図上でAndroidスマートフォンの位置を表示できるほか、端末の着信音を鳴らす、パスワードロックをかける、それにスマートフォンの内容を消去するといったこともできるようです。

 「着信音を鳴らす」機能は、画面には何も表示されず、ただ端末から着信音が鳴るだけなので、たとえば部屋の中でどこに端末があるか探すなど、ある程度紛失場所が特定できている場合に端末を探すなどの用途にしか使えず、あまり意味がないかもしれません(そもそも、着信音を鳴らすだけなら電話をかければいいわけですしね)が、紛失して携帯電話を悪用されるのが心配な場合などは携帯電話にパスワードロックをかけて他の人には使えないようにする、内容を見られてはいけない仕事のデータなどが入っている場合は内容を消去してしまうというのは有効な手段かもしれません(内容を消してしまうと、Androidデバイスマネージャーでの位置探索もそれ以上使えなくなってしまうわけで、本当に最後の手段、ということになるでしょうが……)。

 なお、このAndroidデバイスマネージャーでのスマートフォンの位置情報探索を利用するには事前に準備が必要で、デバイス管理機能を有効にしないといけません。端末に「Google Play開発者サービス」をインストールしてから、Androidデバイスマネージャーでお使いのスマートフォンを選択すると、通知が届き「デバイス管理機能を有効にします」を表示されるので、ここで「有効にする」を選ぶ必要があります。

端末のパスワードも、Androidデバイスマネージャーから変えることができる。端末を拾われて悪用されたりしないためには有効な手段だろう
Androidデバイスマネージャーを使うためには、端末の位置情報を有効にする必要がある。それと端末に「Google Play開発者サービス」のインストールが必要

 筆者の場合、すっかり忘れていたのですが、どうやら過去にAndroidデバイスマネージャーが提供開始された際に設定しておいたようです。また、当然ですが、端末の位置情報機能は「ON」にしていなければなりません。

 忘れ物をしがちで、かつまだAndroidデバイスマネージャーを使ったことがない方は、手元に端末を置いた状態で、試しにAndroidデバイスマネージャーを使ってみたほうがいいかもしれませんよ。