みんなのケータイ

 050-~という電話番号がもらえて、パケット通信を使って通話するいわゆるIP電話ですが、筆者は「ブラステル」という会社を使ってみました。ファミリーマートやサークルKサンクスなどででブラステルの加入キットが配布されており、加入手順も簡単です。

 このブラステル、050での通話は国内の携帯宛の通話は30秒につき5.5円と非常に安く通話できるのが魅力です。国内の固定電話宛は3分につき8.4円。050番号がもらえるIP電話としては最安です。

ファミリーマートやサークルKサンクスなどで入手できるブラステルカード。この裏面の指示にしたがって登録するだけで050で始まる電話番号が入手できる。電話発信は携帯電話へ5.5円/30秒と最安だ
ブラステル推奨のCloud Softphoneの画面。Android標準のダイヤラ画面同様、電話帳や履歴から電話をかけることも可能だ

 ブラステル推奨のCloud Softphone(コーデックは標準のGSM)で室内のWi-Fi環境(フレッツ光に接続)、屋外のLTE環境で050番号で発信してみましたが、どちらも意外なほどスムーズに通話でき、IP電話に起こりがちな通話の遅延やプチプチといった切断もさほど多くはないという印象です。

 このブラステル、コンビニで料金先払いで使えるのも魅力でしょう。050番号を取っていれば、この先払いした料金の期限が切れることもないみたいです。留守番電話などの付加機能がまったくないのが残念なところではありますが、この安さ、使いやすさは魅力です。

 また、ブラステルのうれしいのが、このIP電話、パケット通信さえ使えれば海外にいても、日本国内宛の通話は携帯5.5円/30秒、固定電話宛は8.4円/3分の料金で済むことです。携帯電話に日本のSIMを入れてそのまま海外でも国際ローミングで使うことはできますが、料金が高いのがやっかいです。日本に発信する場合、1分あたり175円、着信でも1分あたり155円もかかってしまいます。

 もちろん、IP電話の場合パケット通信料が別途かかってしまうのですが、そこは、SIMロックフリーのNexus 5を使っているのですから、現地の携帯電話事業者のSIMを入手することで安くあげればよいでしょう。

 また、国際ローミングで高くついてしまう着信についても、このIP電話を使って安く上げます。やり方は簡単で携帯電話の転送電話サービスで、かかってきた電話をブラステルの050番号に転送するのです。これであれば、転送にかかる費用は、国内通話の料金と変わりません。筆者の契約のプランの場合、通話料30秒21円がかかるのみです。

 実は筆者、4月頭に期間は短いですがフィリピン旅行に行くことになりまして。Nexus 5をフィリピンでも使えるようにすべく準備中です。

日本にいながら現地のSIMを、ヤフオクにて入手。40フィリピンペソのSIMが700円ほどで手に入る

 まず、現地のSIMを、日本国内で購入しました。オークションで、現地でLTEサービスも行っている「SMART」という事業者のSIMを購入しました。現地での価格が40ペソ(日本円にして約100円ほど)のものが700円ほどで売られています。フィリピンに限らず、ヤフオクあたりではさまざまな国のSIMが売られていて「海外の事業社名 SIM」で検索するとヒットします。海外にこれから行かれる方は要チェックでしょう。

 さて、後は現地に行って、どの程度フィリピンのLTE回線&ブラステルの050が使えるか試してみたいと思っています。

※記事中の金額は5%の税込表記です。