みんなのケータイ
秋の有料3Dホームアプリ祭、ド派手な4本を試す
【ELUGA X P-02E】
日沼諭史
(2013/10/23 06:00)
スマートフォンの用途や使うアプリがだいたい固まってくると、ホームアプリにもあまりこだわらなくなってしまい、端末を購入してから8カ月間以上、ずっとELUGA X P-02Eの標準ホームアプリ「フィットホーム」を使い続けていた。片手操作に配慮されたUIで不満に思うところがほとんどなかったのも、わざわざホームアプリを変えたいと思わなかった理由の1つでもあったりするのだけれど。
しかしこれではいかんと思い、最近のホームアプリ事情を調べてみたら、なかなかけっこう3Dを駆使したものが増えてきている模様。前回「春のホームアプリ祭」と題して21個のホームアプリを比較したのが1年半ほど前。それからOSのバージョンが大きく変わり、端末の処理能力も比べものにならないくらい高くなった。それなりに高価なアプリばかりだけれど、果たして3Dでも快適に使えるのか、ホームアプリ4本をピックアップして期待を抱きつつ試してみた。
まず最初にインストールしたのは「Next Launcher 3D」。人気の高いホームアプリ「GO Launcher EX」と同じ開発者が作ったアプリだ。3Dを意識したスクリーンスワイプ時のエフェクトが多彩で、3D化した専用ウィジェットやライブ壁紙も用意するなど、ツボを押さえた作りがポイント。かといって、ホームアプリ本来の“アプリを探しやすくする”機能をおろそかにすることなく、ドロワーでのアプリの表示設定や検索など、GO Launcher EX譲りのきめ細かな機能を実現している。唯一のネックは、4本の中で最も高価なことだろう。
2本目は「TSF Shell」。こちらも「Next Launcher 3D」と同様にエフェクトの種類が多く、横置き表示に対応していない以外は機能的にも申し分ない。スクリーン切り替え時などの画面やアイコンの動きは、「Next Launcher 3D」よりも格段にスムーズで、元気にアニメーションしてくれる感じ。専用の3Dウィジェットがタッチに反応して揺れたりするのも、意味はないけれど気持ちがいい。また、たとえばアプリアイコンを削除する際に指の近くにゴミ箱アイコンが現れ、少したつと離れた場所にゴミ箱アイコンがシュッと移動するといった、動きにこだわりつつ操作性にも配慮したUIが好印象。インストール直後に使い方ガイドをアニメーションで表現してくれるのも新鮮だ。
次の「SPB Shell 3D」は、以前このコーナーでご紹介したこともあるホームアプリ。スクリーン切り替え時に立体的に表示したり、専用ウィジェットをタップすると3Dグラフィックでアニメーション表示するといったところが特徴になるのだが、いかんせん今回の4本の中では最古参ということもあってか、派手さや新鮮さは前述の2本に比べて薄れ気味。機能も今となってはさほど多く感じられない。ただ、赤青2色のアナグリフとHTC EVO 3Dの3D機能に対応し、別の意味での3Dグラフィックまで実現しているのが面白い部分だ。
最後の「HD 3D Launcher PRO」は、安価で気軽に使い始められる3Dホームアプリ。ドロワーで大量のアプリを立体的に一覧できたり、高解像度のアプリアイコンを表示できる。ウィザード形式で基本的な設定を変えられて、スクリーンをメモリが許す限り増やせるのもうれしいが、3Dで表現される部分が全体的に少ないのと、操作方法がわかりにくいのが難点。99円とはいえ、有料ならもうちょっと使い勝手や機能のアップを期待したいところではある。
というわけで、機能にフォーカスした形で簡単な比較表を作ってみたのでよろしければご覧いただきたい。機能重視なら間違いなく「Next Launcher 3D」だが、動きが気持ちよく、使っていて楽しい「TSF Shell」を、個人的には継続して使い続けてみたいと思っている。