みんなのケータイ

東京ビッグサイトのステーション

 先日、あるイベントの取材で東京ビッグサイトに行く途中、東京メトロ・有楽町線の豊洲駅からゆりかもめに乗り換えようとして地上に出た際に、何やら見慣れぬ赤い自転車がたくさん駐輪されていることに気がついた。「あれは何なんだろう?」と思って、AQUOS PHONE SERIE SHL22を駆使し、ゆりかもめの中で検索。江東区の臨海部で行われている実証実験ということが判明した。

 で、さらに調べて行くと、この取り組みにはNTTドコモが関わっており、本誌にもこんな記事が載っていた。恥ずかしながら、すっかり忘れておりました。

 ものは試しということで、さっそく帰り道に試してみた。利用するにはユーザー登録が必要で、ここで携帯電話や決済用のクレジットカードなどを登録しておく。仮登録が完了すると、会員IDと登録パスワードが記載されたSMSが送られてくるので、貸出ステーションにあるキオスク端末を操作して、これを入力する。認証用の鍵としては、おサイフケータイ対応の携帯電話やSuicaなどの交通系ICカードが利用できるので、ここは迷わずSHL22をキオスク端末にかざして認証用に設定。これで、自転車ラック脇のリーダーに端末をかざせば、ロックが解除され、自転車を利用できるようになる。

キオスク端末はおサイフケータイ対応
1回利用であれば、登録済のおサイフケータイを青い部分にタッチするだけ

 利用料は100円/回、1000円/月、500円/日の3パターンがあり、今回は東京ビッグサイトから豊洲まで移動したいだけだったので、100円/回で利用した。実は、豊洲駅から東京ビッグサイトがある国際展示場正門駅までのゆりかもめの運賃は240円となっており、JRや地下鉄と比べると移動距離のわりには少々高め。やや時間がかかる都営バスを使った場合も200円。これに対し、己の体力は使うものの、100円という料金は、それなりに魅力的かもしれない。

 普通にこいで20分ほどのサイクリング。これからの季節、晴れていればきっと気持ちいいので、機会があったら、ぜひ一度体験してみてほしい……のだが、実証実験というだけあって、期間が区切られており、2013年11月30日で終了してしまうらしい。個人的にも便利さにようやく気がついたところなので、できれば実験期間終了後もサービスを継続していただきたい。

Android端末向けにはアプリも用意されており、ステーションの場所や満空状況を確認できる
運河や湾岸線を越える際には多少のアップダウンがあるが、3段変速なので問題なし