総括! MEDIAS TAB ULの「買い」ポイントはコレだ
タブレット端末のスタンダードは「iPad」だ。「別にいいじゃん!」というのが本音ではあるものの、「MEDIAS TAB UL」を選んだ理由を説明するべきなのかもしれない。
いかにも工業製品といったデザインの「MEDIAS TAB UL」には、ドコモやXi、MEDIAS、Googleのロゴなどが統一感がないまま並んでいる。ビックカメラの紙袋やF-1のスポンサー広告とか、たくさんのロゴが統一感を生む場合もあるが、「MEDIAS TAB UL」のデザインはそういうものではないし、シンプルでミニマムな方向でまとまっているわけでもない。
本来であれば、保護ケースやカバーで「MEDIAS TAB UL」を自分好みにカスタムできたら理想的なんだと思う。しかし、量販店の品揃えはよくないし、サードパーティ各社からも対応製品がたくさん登場しているわけでもないようだ。正直なところ、iPad miniにはかっこいいものが取りそろえられていて、素直に悔しい。
ただ、それを補ってあまりあるポイントがあると思っている。「MEDIAS TAB UL」の「UL」は「Ultra Light」のことで、つまり、「超軽い」という意味だ。250gを切る軽さとモバイル回線入りの使い勝手は代え難い魅力。最大の「買い」のポイントだと思っているが、他の7インチクラスのタブレットと並べた場合、きれいなディスプレイもポイントになると気づいた。
搭載されているソフトウェアキーボードも気が利いている。iPadでは、ソフトキーを中央から左右に開くようにフリックすると、キーボードが半分に分割されてポータブルゲーム機のような持ち方で親指入力しやすくなる。「MEDIAS TAB UL」についても、横画面で利用した際に分割する機能が用意されていて、こちらは左右の開き具合も調節できる。
バッテリーは3000mAhと大容量だが、LTEをONにすると消費が激しくなる。公称値で言うと、3Gの待受時間が900時間、LTEでは570時間といった具合。とはいえ、ひと昔前のスマートフォンのように、一日でバッテリーが尽きてしまうことはないだろう。
iOSかAndroid OSか、どちらか優劣をつけるものだとは思わない。客観的に考えて、iOSで慣れていれば導線のはっきりしたiOSの作法が使いやすく感じるだろうし、Androidに慣れていると、多様なアプリ連携が行えるAndroidの作法は魅力に感じるはずだ。個人的には、利用者それぞれが客観性を装った独断と偏見で判断すればいいと思うし、友達が使っている方に合わせて、困ったときに質問できるようにしておくのも手だ。
7インチクラスのタブレットには、iPad miniやNexus 7、GALAXY Tab 7.7 Plus、Kindle Fire HD など、グローバルメーカーの強敵がひしめいている。今後、シャープからは、これまた魅力的なAQUOS PAD SHT21も発売される予定だ。デザインや重量、厚さ、機能性など、店頭で是非使用感を確かめた上で素敵な相棒を見つけて欲しい。「MEDIAS TAB UL」って結構「アリ」だと思うんだよね。