首を痛めたので、電車の中で端末を数えてみた
自転車でコケたのである。自転車でジャンプして後輪着地を決めたはいいものの、ブレーキをかけ損ねてひっくり返り、背中を強打するというテクニックを繰り出した結果、この2週間はずっと首がむち打ち気味だった。最初にコケた翌日からもう首が動かず、やっと治ってきたなあと思ったのもつかの間、1週間後に全く同じアクシデントで再び首をグキッとやってしまい、またイチから治療のやり直しである。
背面着地時に頭を打たないよう耐えたのが、かえって首にダメージを与える結果に |
首を痛めて何よりも困ったのは、毎日の通勤電車内でARROWS X F-10Dを使えないこと。まとめサイトとかを見るのが日課だったのに、画面を見ようと頭を少しでもうつむきがちにすると辛いのだ。それでも無理に画面を見続けているとしまいには頭痛までしてくる。こうなると頭を上げ、姿勢を正してまっすぐ前を見ているしかない。この姿勢でまとめサイトを見るのは周囲の視線が気になりすぎる。ただ、何もせずにぼーっとしているのももったいない気がした。
ということで、単なる思いつきだが、朝と夜の通勤電車内で、近くにいる人たちがどんな端末を使っているのか観察してみることにした。あらかじめお断りしておくと、観察するといっても、あくまでも端末が何であるかを見るだけなので、端末で何をしているかまでは見ていない、というか見えない。視界に入るのは満員電車時で30人前後とはいえ、平日の8.5日間分(朝夜で合計17回)なので累計500人超。もしかすると世間一般で統計を取った場合と似たような値になるかもしれない、と思わないこともない。
観測場所は毎日利用している京王線電車内。朝9時台の上り列車と夜19~21時台の下り列車で、可能な限り同じ人をカウントしないよう毎日乗る車両を変えながら、特定の区間内で自分の視界に入る30人程度を対象に、使われている端末などの種類を目につく限りカウントした。ただし、iPhone 3/3GS/4/4S/5の違いは離れた場所からは見分けにくかったので、明らかにiPhone 5とわかったもの以外はすべてiPhone 4として括っている。とはいえ、おそらくiPhone 3/3GSのユーザーはゼロのはず。
目計測のため、当然ながら見間違いや数え間違いの可能性はある。それに、端末を持っていても取り出して使っていない可能性も大いにある。特にフィーチャーフォンユーザーは電車内では取り出して使っていない割合が多いかもしれない。あくまでも限定された条件下での、“どれくらいの人が何を使っていたか”を調べるための大まかな集計結果ということを念頭に置きつつご覧いただきたい。
グラフを見ると、携帯電話として使用可能な端末を電車内で使っている人は全体の45%近くおり、電子機器を使っている人まで含めると(音楽を聞いているであろう人を除けば)限りなく半数に近いことがわかった。ちなみに、eBookの内訳はSony ReaderとKobo Touchが1人ずつ、PCはLet'snoteの1人のみだった。タブレットはケースに入れて使っていることが多く、機種まではチェックできず。
乗客の使用端末等の種類 |
携帯端末を使用している人のうち、最も多かったのはAndroidだ。男性の場合はiPhoneよりもAndroidの方が明らかに多く、女性はだいたい半々といったところ。もともと女性のiPhone率は高いように感じていたので、想像通りで安心した。しかし、iPhoneの場合はポケットやバッグに入れたまま音楽を聴いているという可能性もある。男性も含め、実際にはもう少しiPhone率は高くなるかもしれない。フィーチャーフォンは割合は低いがまだまだ現役。女性ユーザーが多いイメージをもっていたのだが、結果は男女ともに20%前後となった。出荷台数から考えるともっと高い割合でもいい気がするが、やはりフィーチャーフォンを取り出して電車内で使うという人は少ないとも考えられる。
使用している端末の割合 |
念のため朝と夜の違いもグラフにしてみた。全体的な傾向として、端末を使っている男性は朝は少なく夜は多いが、女性はそれとは完全に逆転しているようだ。男性は朝眠くて仕事から解放されると元気になるのか、はたまた女性は朝から情報収集に熱心で、夜になると仕事で疲れ切ってしまうのか。詳しくはわからないが、この差はちょっと興味深い。
朝・夜別の使用端末の違い |
ちなみにいろいろあって端末が交換修理になった。この話はまた後日 |
そろそろ首が癒えてきたので、観察もここまで。スマートフォンをいつまでも楽しく快適に使うため、みなさんもスマートフォンの中身だけでなく身体のメンテナンスも忘れずに……。