ソウルで電波がつかめない?
ここ数年、急激に出張が増えているのが韓国。2大スマートフォンメーカーが君臨していることもあり、開発者取材などで、韓国・ソウルを訪れる機会が増えている。ちなみに、今年はすでに4回ほどソウルを訪れている。
羽田空港から金浦空港まで2時間ほどで行けてしまうので、とにかく気軽に出張できるという感覚がある。ほとんどの場合、1泊2日なので、もはや国内旅行感覚で、出張をこなせてしまう。
先日も1泊2日でソウルに行ってきた。現地の通信手段と言えば、金浦空港の手荷物受け取りカウンターを出てすぐのところにレンタルケータイカウンターがあるので、最近はそこで借りるようにしている。今回も、LGU+のLTE版ポータブルWi-Fiルーターを1泊2日で借りてきた。2日で1万4000ウォン程度なので、日本円にすると1000円程度。2日間、スマートフォンやパソコンを接続して、高速でネットが楽しめるので、コストパフォーマンスはかなり高い。国内キャリアのローミングの上限が1日2980円というのも割高に感じてしまうほどだ。
さて、ポータブルWi-Fiルーターを借り、ソウル市内で昼食を摂っていると、手元のiPhone 5が「圏外」になっていることに気がついた。大通りに面した窓側の席であり、電波が届いていないとは考えにくいのだが、念のため、電源をオフにして再起動してみた。しかし、まったく電波をつかもうとしない。機内モードに入れて復活させてもダメ。auのiPhone 5にはローミングの項目のなかに「グローバルCDMA」というメニューがあるのだが、それをオン・オフしてもダメ。何をやっても復活しない。困って、一緒に取材に来ていた某誌編集長に話してみると「確か、auのサイトに何か書いてありましたよ」とのこと。
早速、auのサイトを調べてみるも、情報はなかなか見つけられずじまい。困っていると、某誌編集長が該当ページを見つけてくれた。auのサイトの「国際サービス」という項目の「海外渡航前情報のお知らせ」という中に「韓国にてiPhone 5をご利用のお客様へ」というページがあったのだ。
それによれば、「韓国にてお使いのiPhone 5が圏外となった場合、LTEをオフにして手動でSK Telecomを選択してください」とのこと。LTEをオフにするのはなんとなく理解できるが、SK Telecomしかつなげないというのはさすがに気がつかない。
言われた通りにやってみたところ、あっという間にネットワークにつなげられた。
auでは11月1日から、海外ダブル定額対象の可否を知らせるSMSを配信してくれるようになったようだが、このような細かい情報も送ってくれるようにしてもらいたい。