【GALAXY S III SC-06D】

何かとマップが話題の今日この頃ですが……

2012年9月27日 06:00
(石野純也)
情報量豊富なGoogleマップ。立体表示にも対応している

 「GALAXY S III SC-06D」の中で、もっとも起動することが多いアプリの1つがGoogleマップだ。ルート案内に、店舗検索にと、さまざまなシーンで活用している。ナビにもなるため、国内外問わずタクシーで移動する際にも欠かせない。このように、スマートフォンの基本とも言えるマップだが、ユーザーに話を聞くと意外と現在地検索や地図表示以外の用途に使われていないことがある。そこで今回は、あらためてGoogleマップの便利な機能、よく使う機能をまとめて紹介していきたい。

 数あるGoogleマップの機能の中で、筆者が特に気に入っているのがマイマップとの連携だ。マイマップとは、複数のスポットを登録しておくためのもの。編集がパソコンでしかできないのは残念だが、スマートフォンでは作業も大変になるため閲覧だけでも十分だ。もっとも出番が多くなるのが海外出張時で、プレスカンファレンスが開かれるホテルなどを事前にまとめておくことが多い。あらかじめ準備しておけば、現地ではGoogleマップを起動しマイマップを開くだけでいいというわけだ。登録するスポットにはメモを残せるため、どの会社が何時からプレスカンファレンスを開催するのかといった情報を入力しておくことが可能だ。また、スポット数が少ない時は、行きたい場所を検索してスターを付けておくだけでもいい。スターならスマートフォンからでも編集可能。自分も1~2カ所初めての場所を訪れるような時は、こちらを使っている。

Mobile World Congressはプレスカンファレンスの会場がバルセロナ各地に点在するのが通例のため、マイマップで場所を登録しているスターなら、スマートフォンからでも付けられる。こちらの方がマイマップより気軽。訪れる場所が少ない時に役立つだろう
マップをあらかじめ端末内に保存しておくことが可能で、オフラインでも閲覧できる。海外に行く時のために覚えておきたい機能だ

 海外出張時には「オフラインマップ」が便利だ。出張時にはなるべく現地のプリペイドSIMカードを調達するようにしているが、入国直後の空港で買えないケースもある。そもそも空港にキャリアショップがなかったり、到着時間帯が遅かったりと理由はさまざまだが、このような場合を想定して通信なしでも地図を見られるようにしておくといい。国際ローミングに頼る手はあるが、現地のネットワークが貧弱で読み込みが遅い可能性もあるため準備しておくに越したことはない。利用方法は簡単で、メニューから「オフラインマップ」を呼び出し、範囲を指定するだけだ。地図の範囲を広げれば広げるほど保存するデータ量が大きくなるが、ストレージの多いGALAXY S IIIのような端末ならあまり困ることはないだろう。

渋滞情報は、レイヤーとしてマップ上に重ねることが可能。クラウドベースで作成したデータで、情報の反映も早い

 先日、友人たちと軽井沢に遊びに行った際には、帰りの道で渋滞情報が役に立った。情報の更新もリアルタイムで正確。おかげで、渋滞が解消されたタイミングを見計らってサービスエリアを出ることができた。普段は車を運転しない筆者だが、知識としてこの機能を知っていてよかったと思えた瞬間だ。タクシーに乗る際のルート指定にも使えるかもしれない。

 初代GALAXY Sが発売された頃は、バージョンアップに伴ってアプリの強制終了が頻発するなどのトラブルもあったGoogleマップだが、ここ最近は安定性も高く、端末のスペック向上に伴って動きは以前より滑らかになった。可能であれば、このマップをスマートフォンと併用している「新しいiPad」でも利用したいところだ。iOSの標準マップがあんなことになってしまったため、今のところ新しいiPadのバージョンアップは見送っている(iOS 6自体はiPhone 5で利用中)。グーグルがマップアプリをリリースするのを、期待して待ちたい。