F-01Cで撮ったハイビジョン動画をテレビに出力

2011年4月25日 06:00
(村元正剛)

 最近、テレビを買い替えた。筆者は長らくソニー製のアナログテレビを使っていたのだが、近づいてきた地デジ完全移行に備えて、32型のブラビア(KDL-32EX300)を購入。昨年発売のスタンダードモデルということもあり、3万7800円という格安価格だった。しかし、その性能にはビックリ! ハイビジョン画質は十分にきれいと思えるレベルだし、YouTubeも見られるし、ネットに繋げるといろんなことができるようだし、使わないだろうけどBS・110度CSにも対応しているし……。

 このテレビを買って、個人的に一番うれしかったのはHDMI端子が付いていることだ。しかも、4つもある。BDレコーダーを接続しても、まだ3つも余るのだ。近頃のテレビでは標準的なスペックなのかもしれないが、HDMI出力に対応するケータイやスマートフォンを所有しつつ、その利便性を享受できずにいた筆者にとってはワクワクものであった。

 筆者が今使っているF-01CもHDMI出力に対応している。しかも、端末を購入したときにオマケとしてHDMIケーブルももらっていた。というわけで、さっそくF-01Cとテレビの連携を試してみた。

 F-01CのHDMI出力は非常に簡単。HDMIケーブルでテレビに繋げると、テレビ側で自動的に接続を認識。入力モードを切り替える手間すらなかった。F-01C側では「外部接続メニュー」から「HDMI」→「出力開始」を選択。これで準備は完了。テレビ画面にメニューが表示され、F-01Cのテンキーで操作するだけで、端末内に保存した写真や動画などを出力できた。

F-01Cで撮ったフルHD動画をHDMIケーブルを介してテレビに出力。非常に鮮明な画質で再生できて大満足。ちなみに静止画を出力すると、画質が若干粗く映る印象を受けた

 F-01Cのカメラは、ブランド名こそ付いていないが、なかなか優秀だ。13.2メガピクセルでフルHD撮影に対応し、起動や保存も速い。動きながら動画を撮っても、ピントが被写体をしっかり追いかけてくれて、ブレの少ない動画を撮影できる。32インチの大画面に映し出しても、非常に鮮明かつ自然な色味で再生でき、その高画質を再確認した。一緒に見ていた仕事仲間が「十分にビデオカメラの代わりになるね」と感嘆したことも伝えておこう。

 HDMIで出力できるのは静止画、動画だけでなく、iモード、フルブラウザ、ミュージックプレイヤー、マイドキュメントなどの出力にも対応している。筆者は普段ケータイのフルブラウザは使わないのだが、テレビに出力してみると「意外と使えるかも……」という印象を受けた。文字が多いWebページでも見やすいし、いちいち拡大操作をする手間も不要。Google検索をするときのキーワード入力も使い慣れたテンキーでササッと行える。

 ミュージックプレイヤーも想像していた以上に快適な使用感だった。外部スピーカーに出力している感覚で、というか実際そういうことなのだが、端末にステレオイヤホンを差して聴く場合よりも臨場感あふれる音を楽しめた。

 これからはテレビにHDMI端子があるのは当たり前になってくるだろう。ケーブルさえ持っていれば、旅先のホテルで撮った動画を見たり、音楽を聴いたり、ネットサーフィンに使ったり、いろんなことに役立ちそうだ。