IS03を持って上海へ

2011年4月21日 06:00
(石川温)

 4月中旬より中国・上海に来ている。旅のお供にはさまざまなスマートフォンを持ち歩いているが、今回、頼りにしたのがauのIS03。中国はチャイナテレコムがCDMA2000ネットワークを使っているため、グローバルパスポートCDMAとして使える。しかも、他社に遅れをとっていた海外パケット定額制も、ようやく「海外ダブル定額」として利用できるのだ。

 海外でNTTドコモやソフトバンクモバイルのスマートフォンやケータイの電源を入れる際に必ずやらなくちゃいけないのが事業者の手動設定だ。いずれも海外パケット定額に対応するキャリアが決まっており、そこに接続しなくては定額制は適用されず、即パケ死になりかねない。そのため、電源を入れたらすぐに手動設定をする必要があるのだ。最近では、定額制対応ではないキャリアに接続していたら、「違うので、○○というキャリアを設定してください」と親切にSMSが届くようになっている(きちんと接続している場合も案内がくる)。どこのキャリアが定額制がわからないときは、その通知SMSを待ってから、データ通信を始めるといいだろう。

 で、auの場合。上海浦東空港に降りてすぐ、IS03の電源を入れてみる。W-CDMAのように一つの国で複数のキャリアがサービスを提供していわけではない。CDMAネットワークが飛んでいる国にいけば、すぐに対応キャリアの電波に接続してくれる。あとはパケット定額に対応していれば、パケ死を恐れることなくデータ通信が行える。他キャリアに接続する心配がないというはとても安心だ。

 ただ、ISシリーズの場合、1パケットを0.2円として計算し、1日あたり4万円分までの利用は1980円、4万円を超える利用については最大2980円という価格設定になっている。NTTドコモも20万パケットまでは1980円、20万パケットを超えるものについては最大2980円となった。ソフトバンクモバイルはキャンペーンが6月30日までとなっており、1日最大1480円だが、7月以降は1980円が上限となり、動画などを利用した場合は最大2980円という料金設定となる。NTTドコモもキャンペーンで1480円だったが、見事に終了。7月以降はソフトバンクも終了し、各社1980~2980円が上限という値付けになってしまう。

 海外旅行中に手軽に毎日使うには1480円ぐらいが上限だと嬉しいのだが。各キャリアにはもうちょっと頑張ってもらいたいものだ。