Xperia arcを購入してまずやったこと

2011年4月4日 06:00
(石野純也)
迷いに迷ってMidnight Blueを購入。ホーム画面はこんな感じにカスタマイズ

 1月に米国・ラスベガスで開催されたCESでの発表から約3カ月間、ずっと追い続けてきたソニー・エリクソンのXperia arcが、ついに発売された。世界に先駆け、日本ではカラーバリエーションにSakura Pinkが加わっており、どの色を買うべきかかなり迷ったが、夜から朝にかけての時間の移り変わりを表現したというMidnight Blueのコンセプトに引かれ、これを購入。原稿執筆時点で、ちょうど使い始めてから1週間になるところだ。発表会などで触った試作機よりも完成度が高く、操作感や機能には概ね満足している。今後、このコーナーでも随時、面白い使い方や、自分ならではの設定などを紹介していきたい。

「連絡先をインポート」は連絡先のメニューから選択する

 購入にともない、メイン端末をGALAXY SからXperia arcに変更した。その際のデータの引き継ぎにちょっとしたコツが必要だったため、ここで紹介しておきたい。まず、電話帳はmicroSDカード経由でコピーした。Bluetoothでできれば簡単だと思っていたが、実はGALAXY SがBluetoothでの電話帳送受信に非対応。わざわざアプリを入れるのも面倒なので、microSDカードを使うことにした。Googleアカウントなら自動的に同期されるので、このような手間は不要だが、個人的にはケータイの電話帳とGoogleの連絡先は分けて管理したいと考えている。今回、コピーにmicroSDカードを使ったのは、そのためだ。ちょうどXperia arcの発売日である3月24日に、spモードの「電話帳バックアップ」が開始されているが、残念ながらGALAXY Sはこのサービスにまだ対応していない。Android端末には順次広げていくとのことなので、今後に期待したいところだ。

spモードメーラーのトップ画面でメニューを開き「取り込み」を選ぶとインポートが可能

 次に、spモードメーラーの送受信メールをバックアップ。こちらも、電話帳同様、microSD経由で行った。バックアップ先のフォルダも指定できるため、あらかじめ分かりやすい名前を付けておくとよいだろう。今回は、送信メール、受信メールというフォルダをそれぞれ作り、ファイルをコピーした。インポートは、そのmicroSDカードをXperia arcに挿し、spモードメーラーのメニューから「取り込み」を選ぶだけだ。注意したいのは、バックアップの取り方。spモードメーラーの受信画面は、一度に200件までしか表示されないため、メールの件数が多いと2画面目、3画面目に切り替える必要がある。自分の場合は、約700件程度のメールがあり、計4回バックアップしなければならなかった。これは、正直なところちょっと面倒だ。電話帳バックアップのように、ネットワーク上で自動的に同期が取れるようになるといいのだが……。

アプリの管理をPCで行えるのが便利

 電話帳とメールを移行し、“ケータイ”としての体裁を整えたあとで、アプリをインストールした。ここで活躍したのが、AndroidマーケットのPC版。他の端末にインストール済みのアプリが表示されるため、必要なものだけをチョイスすればよい。自分のGALAXY Sにはちょっとアプリを入れすぎてしまった感があったので、Xperia arcへのインストールは厳選することに。逆に、GALAXY Sにだけプリインストールされているボイスレコーダーやタイマーなどは、Xperia時代に使っていたアプリを復活させて補った。ちなみに、PC版のAndroidマーケットには、インストールしたアプリが全て表示されるわけではないようだ。そのため、漏れがないかどうかを目視で確認。いくつかのアプリは、Xperia arc上から直接導入した。

 その後、アプリの設定を改めて行い、壁紙などを選んで、ようやく「My Xperia arc」が完成。なんだかんだと試行錯誤しているうちに半日ほどかかってしまったものの、自分好みのXperia arcに仕上げることができた。欲を言えば、iPhoneのように設定からアプリまでを一括で移行できると楽なのだが、メーカーもOSのバージョンも違うAndroidに、それを求めるのはちょっと酷な話なのかもしれない。この過程自体を楽しめたので、それはそれでよかったような気もする。