L-04Bを2カ月使って思うこと

2010年10月14日 06:00
(橋本保)

 L-04Bを使い始めて、約2カ月が経ちました。

 最初に書こうか、書くまいか考えた末、保留にしたのが、上下左右のキー操作感です。L-04Bは、左右は着信履歴/発信履歴、上下はスケジュール/電話帳が割り当てられたボタンを代用します。それ自体は多くの携帯電話にも共通するのですが、これらのボタンがダイヤルボタン(0~9、*、#)や発着信ボタンとくっついているんです。なので、使い始めは押しにくいと感じました。が、いま改めて強調するほど、使いにくいかというと、決してそんなことはありません。

 ファーストインプレッションで“上下左右キーが使いにくい”という声が私の周りでもあったのですが、設計者やデザイナーから言わせると、「ふ~ん、キミはそう感じるんだ。でも、実際に使ってみてよ。決してそんなことないから」って感じなんでしょうか。前述のとおり、気にならなくなります。第一印象は大事かもしれませんが、噛めば噛むほど味が出るスルメのように、L-04Bも馴染んできます。これは人間の適応能力が高いからかもしれませんが、とにかく悪くないのですよ、L-04B。

 176°の角度がついているため、キーが押しやすかったり、ディスプレイが見やすいというL-04Bの特徴は、以前も触れたとおりです。余談ですが、176°の角度が付いているので“お尻のポケットに入れたときにもスッキリと収まる”という知人もいました。が、お尻のポケットにケータイを入れるのは止めた方がいいんですよねぇ。理由は、ジーンズなど体にフィットするボトムだと、とても力がかかりケータイが壊れてしまうことがあるからです。あくまで一般論ですが、メーカーでは、お尻に入れたときを想定して耐久テストをしているので簡単には壊れることはありませんが、尻もちをついたときなど、通常以上の力がかかると、万が一ということがあります。

 あと、余談の余談なんですが、ケータイのように硬いものをお尻のポケットに入れ続けると、体にも負担がかかっているはずです。私は、小銭入れをお尻のポケットに入れるのを止めただけで、ずいぶんと体が楽になりました。どうやら、お尻にモノを入れていると、屈んだ時などにテコの原理が働き、臀部に不必要な力がかかるようです。薄っぺらい小銭入れでさえ違いがあったので、ケータイならなおさらです。私は、お尻にケータイを入れて持ち歩くことをおすすめしません。

 まぁ、話はだいぶそれてしまいましたが、176°の角度をつけたということは、L-04Bの最大の特徴であることは間違いないでしょう。これまで折りたたみ型で同様の試みする機種はありましたが、ストレート型では珍しいですよね。こういうのが作れちゃうのは、チョコレートフォン(L704i)とかを作れちゃうLGだからなのでしょうか。夏モデルで各社が取り組んだのデザイナーズコラボシリーズの中では、群を抜いている印象です。

 最後に物足りないところにも触れておきます。特別に大きなディスプレイを使っていたりするわけではないのですが、電池の持ちがイマイチです。電池パックの容量は、900mAhと、この手の機種としては少なくないんですけれど。まぁ、あくまでイマイチっていうだけで、毎日充電すれば遜色ありませんが。