品薄のiPhone 4をサンディエゴで入手
6月24日の発売日以来、品薄状態が続いているアップルのiPhone 4。残念ながら6月15日の予約受付開始日に海外出張をしていたものだから、発売日には購入できていなかった。
タイミングが悪く、その後もうまいこと買えていない。でも、何とかして入手したい。いろいろとネットで調べていると、「6月29日にアメリカAT&Tが、予約をしていない人向けに店頭で販売を開始する」との情報を発見した。ちょうど、アメリカ出張が入っており、現地に着くのが29日の午後。これは買えるかも知れない!
早速、アメリカ・サンディエゴに着くと、すぐに事前に調べていたAT&Tショップに行ってみた。
店頭の張り紙には「iPhone 4発売。29日には朝7時にオープンします」とあった。すでに夕方。店員に聞いてみると「在庫はないよ。でも土曜日まで毎日入荷するから電話で問い合わせてくれ」と名刺をくれた。
ただ、サンディエゴ滞在中は朝から晩まで予定がびっしり。ショップに駆けつけられる時間は本当に限られている。唯一、可能性があるのが朝のタイミング。取材は10時からでショップが開店するのが通常は朝8時。電話をするよりも、まず朝一でショップにかけてつけて、なんとか購入できるかどうか、チャレンジすることにした。
サンディエゴにあるAT&Tショップ。6月30日午前7時50分には3人の行列があった。先頭はおそらく女子高生 |
一番最初に手続きするも、なかなか進まないナンシー(仮称)の機種変更。その後、両親が登場することになる |
朝6時半に起きて準備を済ませてショップに向かったのが7時15分頃。ショップの前には誰も並んでいない。サンディエゴの人はiPhone 4に興味ないのか? そんな疑問を抱きつつ、お腹が減っていたので近所のスターバックスへ。ラテを飲みつつ、クロワッサンをほおばる。しばらく、スタバでのんびりしてショップに行くと、なんと3人も並んでいるではないか。おそるおそる話しかけてみると「iPhone 4を買うためよ。今日は16GBモデルが5台入荷するのよ」と先頭の女子高生。「ありがとう。早速並ぶよ」。ここでその女子高生を自分で勝手にナンシーと命名。「ナンシー、ありがとう」と心のなかでお礼する。
ナンシーの後ろにはIT企業に勤めている風の若いお兄さんといかにも出勤前のビジネスマンが並んでいた。そして自分は5台入荷でまさかの行列4番目。もうちょっと遅かったら、行列にも並べないところだった。危ない危ない。
午前8時、ついにオープン。ナンシーから順番に受付が開始される。といっても対応する店員は2人のみ。のんびりと作業が進むのをじっと待つ必要がある。一人あたりの作業は15分ほど。IT企業風のお兄さんは何事もなくサクッと買って帰っていった。次にビジネスマンが呼ばれて手続き開始。一方、先頭に並んでいた女子高生は一向に手続きが進む様子はない。どうやら未成年のせいか、手続きに難航しているようだ。しばらくすると、ナンシーのお母さんがどこからか登場。またしてももめている。
8時半を回る頃になると、今度はナンシーのお父さんがやってきた。家族で別のキャリアに契約しているのか、MNPがうまくいかないのかかなり苦戦している様子。そうこうしているうちに、ビジネスマンもiPhone 4を片手に店を後にしていった。ナンシーが気になりつつ、ついに自分に順番が回ってきた。手続きを担当してくれるのはノリのよさそうなリッチーだ。
自分は、初代iPhoneが発売された時にハワイでAT&Tの回線を取得していたこともあり、「機種変更」の扱いで購入できた。「カバーはいるかい? MobileMeは? AppleCareは?」といろいろ進めてくるが、急いでいることもあり、満面の笑顔で「No, thank you」と言って突っぱねてみた。
かかった費用は16GBなので、199ドルと税金が8.75%で52.41ドル。日本円にして2万2764円。2年未満の機種変更なので、本来なら別費用がかかるはずだが、今回は請求されなかった。
機種変更をしたことにより、これまでの無制限定額プランが2GBという制限付きのものになってしまったのは残念だが、毎回、アメリカ滞在は限られた日数なので問題ない。
8時50分、すべての手続きが終了。晴れてアメリカでiPhone 4ユーザーになれた。
意気揚々と店を後にしたかったのが、気になるのがナンシー。9時前になっても手続きを終えることはできなかった。取材があるため、自分は店を離れてしまったが、その後、彼女がiPhone 4デビューできたのかがちょっぴり気になっている。
機種変更手続きを担当してくれたリッチー。オプションもいろいろ勧めてきた | 無事に機種変更完了。iPhone 4はその後の取材にも大活躍した |