香港のN900には日本語対応手書き入力アプリ
香港では5月1日から販売開始されたNokia N900、この時期、他社から話題の製品といえばSony EricssonのXPERIA X10くらいということもあってか、香港では結構話題の製品となっている。Nokiaストアへ行ってもN900の展示コーナーは結構人が集まるほどの賑わいとなっている。
さて、香港で発売されたN900は中国語入力への対応をウリにしている。N900が直接中国語入力対応したのではなく、サードパーティー製の無料アプリ「Penpower Chinese package」をインストールすることで可能になったのだ。アプリは台湾Pen Power(蒙活科技)のもので、同社は中国語手書き関連のアプリやタブレットなどを多数出している。漢字の種類も簡体字、繁体字、両方に対応している。香港版及び今後発売される台湾版、中国大陸版でも同じアプリがインストールできるようになるとのこと。なお他国版のN900は、アプリのインストール時に端末固有番号(IEME番号)がチェックされインストールできないそうだ。
Nokiaストア店頭でさっそく中国語の手書き入力を試してみたのだが、ふと思いついて日本語の平仮名やカタカナを書いてみたところ、なんとそのまま手書きで入力できるではないか。Nokiaの香港製品といえば、Nokia初の本格的なフルタッチスマートフォン、5800XMでも平仮名カタカナの手書き入力が可能だった。なぜ香港向けの製品がデフォルトで日本語対応になるのか不明だが、筆者にとってはうれしい限りである。中国語+仮名の手書き入力対応ということだが、あえて「日本語手書き入力可能」という表現をしてもいいんじゃないだろうか?
ただし、このPen Powerのアプリ、N900を利用している日本人の多くがインストールしている日本語FEP「maemocjk」とは共存できないようだ。そのためキーボード入力か、手書き入力か、どちらか片方を選ぶことになってしまう。両方が共存できれば便利になるので、「Penpower Chinese package」のほうで何とか対応してもらいたいもの。またアプリは有償でもよいので販売してもらい、世界中どこの国でN900を買っても手書きで日本語が書けるようになって欲しいものだ。