ソフトバンク新端末で“薄さ”に注目する

2009年11月12日 11:00
(太田亮三)

 11月10日にNTTドコモとソフトバンクモバイルの新端末発表会が終わったことで、3キャリアのラインナップが明らかになった。筆者は当日、ソフトバンクの発表会を取材したので、気になった端末を紹介してみたい。

 音声端末だけでも17機種が新たに発表された今回、デザイン的に一押しなモデルは「942SH」だ。「THE PREMIUM5」として“ワンランク上のスタンダード”を目指すというこの端末、ラウンドフォルムが特徴で、持ってみると本当に持ちやすく、スペック以上に薄く感じる。塗装も上質で、「ピンク」「ブルー」はマット仕上げにするなど、一風変わったフィニッシュも実際に見て初めて気が付いた。なお、会場に置かれていた端末にはバッテリーカバーに長方形のくぼみができていたが、これはFeliCaマークが入る場所を検討しているためとのことで、実際には段差のない仕上げになる。

 このほか、筆者的に注目したいのは「940SC」だろうか。3.5インチの有機ELは、鮮やかな発色とコントラストに「すごい画面だ……」と声を漏らしてしまった。横向き用のステレオスピーカーを搭載するというのもユニークで、スピーカー部のメッシュ状デザインもなかなかカッコイイ。内蔵式のスタンドは、ワンセグをよく使うユーザーには地味にうれしい機構だ。フルタッチ操作の薄型ストレート端末で、機能面でもハイスペック。世界市場ではフルタッチの端末を多く手がけるサムスンの本気が感じられる内容に仕上がっている。

 無線LANサービスの「ケータイ Wi-Fi」に対応しながらスリムなボディを実現した「940N」も薄さという意味で注目だが、全体的に女性向けのイメージで、筆者としてはやや手を出しづらい印象だった。ハイスペックなモデルはなにかとボディが厚くなりがちだが、薄さに注目するのも面白いかもしれない。

 そういえば、夏モデルとして発表された「931N」ってまだ発売されていないけど、どうなっているんだろうか……。